陸にあるのに海上? ナゾだらけの海上保安庁のマンホール、何のためにある?
ココがキニナル!
大さん橋のバス停近くに海上保安庁のマンホールがあります。これは何のためにあるのか気になります。場所はジョナサン山下公園店の向かい側です(Aloha.Rickyさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
謎のマンホールは、横浜海上保安部が管理する灯台の電力ケーブルを通す入口で、付近にケーブル関係の機械があるためジョナサン前に埋設された
ライター:クドー・シュンサク
灯台へ
海上保安庁から車で約10分、灯台のある本牧ふ頭へと案内していただいた。
本牧ふ頭D突堤にある横浜港シンボルタワー
横浜港シンボルタワー内へ上がり、投稿にあったマンホール下までつながる電力ケーブルのある灯台を見せていただいた。
白い灯台が横浜本牧防波灯台
この灯台がマンホールからいちばん遠いとされている灯台。ここから、山下公園近くのマンホールまでケーブルが通っていて、直線距離でおよそ4km。ぶらぶら歩くとだいたい200kcalは消費する距離で、世界一長いレゴブロックの線路の記録とほぼ同じ長さ。
これは海に浮かぶ灯浮標(とうふひょう)
灯台と灯浮標を確認したところで、安徳さんと尾形さんが、マンホールの現場まで連れて行ってくれるとのこと。
海上保安庁のキニナルマンホールを見に行くことに。
電力ケーブルが通るマンホールへ
キニナルの投稿をもとに、ジョナサン山下公園店向かい側の歩道へ。
このあたり
そぞろと地面を見渡すと、何気なく、目立つこともなく、そっと埋設されている海上保安庁のマンホールを発見。
これが
海上保安庁マンホール
引きの画
ジョナサン山下公園店の向かい側ということで発見したが、ジョナサン山下公園店の目の前にもあった。
海上保安庁マンホール
そして現場確認で一枚。
ジョナサン・筆者・マンホール
「海上保安庁のマンホール」とは珍しい聞こえではあるが、見た目はオーソドックスなマンホール。特異な点はなし。
100円硬貨と比較
撮影風景
海上保安庁では昨今、太陽光発電による電力を用いることが多くなってきているので、電力ケーブルを使い続けることはなくなる可能性があるとも話してくれた。
とすると、必然的に「ケーブルがなくなればマンホールもなくなる」ということになる。
キニナルこの海上保安庁マンホールは、近い将来、姿を消すことになるかもしれない。
取材を終えて
昔の刑事ドラマのワンシーンで、犯人がよく逃げ道として活用しているので、「下水道の入り口」というイメージが強いマンホール。海の安全を守る灯台の電力ケーブルが通っていたという調査結果となったが、あらためて、キニナルの味わい深さに感服した取材だった。
―終わり―
海上保安庁
「海の安全に関する情報」をリアルタイムに提供する「沿岸域情報提供システム」(MICS)
http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/mics/
萩原未央さん
2013年07月10日 20時47分
マンホール、いきなり入ると酸素が薄い場合があるので注意が必要とのことです。