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7月21日投票日を迎える参議院選挙2013。投票前に基礎知識をチェック!

ココがキニナル!

ネット選挙が解禁となった初めての参議院選挙。神奈川県では定数が増え改選数は4となった。ネット選挙の注意点や神奈川県の1票の格差など、参議院選挙の基礎知識を一通りチェック。(はまれぽ編集部のキニナル)

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ライター:吉田 忍

7月21日(日)に投票日を迎える参議院選挙2013。
 
神奈川県では定数が8人となり、半数ずつ改選される今回の選挙では改選定数が3から4になった。
また、インターネット選挙が解禁されて初めての国政選挙だ。神奈川県選挙管理委員会で伺った注意点などを含めて、参議院選挙についておさらいしておこう。
 


神奈川県選挙管理委員会の横川さんと富岡さん




そもそも参議院とは?



国会は「衆議院」と「参議院」の二つの議院から成り立っていて、このような仕組みを二院制という。
主要な国々はほとんどが二院制を採用しているが、二院制の利点として、参議院のホームページには以下のように記載されている。

(1)国民の様々な意見をできるだけ広く反映させることができる。
(2)一つの議院の決めたことを他の議院がさらに検討することによって審議を慎重に行える。
(3)一つの議院の行き過ぎを抑えたり、足りないところを補ったりできる。
 


参議院の方がより広域から選ばれていて、任期も長い


参議院は「良識の府」「再考の府」などと呼ばれ、衆議院で決めた法律や予算に行き過ぎがないかを検討し、足りない点を補うなどの役割が求められている。

そこで、被選挙権(選挙に立候補して当選人となれる資格)も衆議院の25歳よりもより大人の立場でチェックできるように30歳以上となっている(もっとも、現実は衆参ともかなりお年寄りばかりだが)。

同様により広い視野で判断できるように、衆議院の300区という小選挙区に比べ、都道府県単位のより広域での代表になっている。小選挙区になるほど定数が(1など)少なくなるので、2番目3番目の国民の意見が通りにくくなるのを防ぐ意味がある。

ちなみに、参議院のチェック機能により、1947(昭和22)年から2000(平成12)年のおよそ50年間に、衆議院を通過した法案が参議院で修正されたり廃案になったりした例はおよそ8%ある。
 
衆議院の政権与党が参議院では少数派で、野党が過半数を占める状態を「ねじれ国会」(マスコミによる造語)と呼ぶ。先に書いたように衆議院を通過した法案などは再度参議院で審議されるので、ねじれ国会の状況では、法案が修正されたり、時には廃案になるなど、スムーズに決定しないという事が多くなる。しかし、二院制は上記の「参議院の利点」を目的としたもので、スムーズさだけを求めると、参議院の存在価値が薄れるともいえる。


 


国会議事堂正面に向かって左側に衆議院、右側に参議院が配置されている


また、衆議院選挙の比例区では、各政党があらかじめ当選順位を決めておく「拘束名簿式」なので、投票用紙には政党名のみを記入して、政党の決めた順番に当選となるが、参議院選挙の比例区では、「非拘束名簿式」で、政党名か候補者名のどちらかを書くことができる。

少しだけ難しいことを付け加えておくと、比例代表選出では、単純に得票率の割合で議席が分配されるのではなく、ベルギーの数学者ドントが考案した「ドント方式」という方式が採用されている。

各党の得票数を1、2、3・・・の整数で割った数の大きい順に議席を割り当てるシステムで、日本では1983(昭和58)年の参議院選挙から採用されている。
 


ドント方式の例。黄色が当選


得票数の多い党にも少ない党にも比較的公平に議席を割り当てることができるとされているが、得票数の多い大政党に有利とする見方もある。

個人名を書いた票も所属する政党の得票数となるが、個人名を書かれた票が多い候補者から順番に当選していくので、政党よりも個人を重視して投票することができる。

さらに、衆議院では選挙区と比例区の両方に重複して立候補することができるので、選挙区で落選しても比例区で復活当選することがあるが、参議院では重複立候補することができないので、復活当選はない。

参議院の改選が6年の任期ごとに一斉に行わず、半数改選となっているのは、議院の継続性を保つとともに国会の機能の空白化を防ぐことを目的としているからだ。また、参議院には衆議院のような解散がないので、選挙が規則正しく実施される。



神奈川県は定数が増加



前回、2010(平成22)年の参議院選挙では、神奈川県の議員1人あたりの選挙名簿登録者数が121万9108人で最も多く、最も少ない鳥取県の24万3783人に対して5倍もの格差があった。これが、いわゆる「1票の格差」というもの。

1票の格差とは、地域によって1票の持つ重みに差があること。例えば、定数1に対して、A選挙区では選挙権を有する人口が1万人、B選挙区では5万人という場合、1票の格差は5倍となる。
どちらも立候補者が2人で、投票率を100%と仮定すると、A選挙区では5001票で当選するが、B選挙区では2万4999票でも落選となる。5倍の人から支持されても地域によっては当選できないのだ。

この1票の格差を解消するために「4増4減」の定数是正が行われ、今回の参議院選挙では神奈川と大阪の定数が6(改選数3)から8(改選数4)に増え、岐阜と福島の定数が4(改選数2)から2(改選数1)に減ったことにより、神奈川は最も軽い1票の県ではなくなり、格差は3.83倍になった。しかし、北海道と鳥取では今回も4.77倍の格差となっており十分な格差解消とはいえない。
 


今回の選挙ポスター。神奈川は定数が増加


昨年2012(平成24)年10月に最高裁は2010(平成22)年の1票の格差5倍に対し「違憲状態」と指摘し、「都道府県単位で選挙区の定数を設定する現行の方式を改めるなどが必要」としている。

いずれにしても、神奈川県は定数が増え、今回の選挙では4人が選出される。1票の格差も1位から7位になった。