六角橋の「ヤミ市場」は再開されたのですか?
ココがキニナル!
震災の影響で中止となってしまった六角橋のヤミ市場は、無事再開されたのですか?(雷電さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
この5月から復活しました。更にパワーアップした様子をご覧下さい。
ライター:河野 哲弥
以前「はまれぽ」で掲載した 「六角橋のヤミ市場」 。
今年は震災を考慮して延期となっていたが、先日の5月21日より、無事再開されることとなった。
今回メインゲストとして、伝説の大道芸人とも情熱の舞踏家とも呼ばれる「ギリヤーク尼ヶ崎」氏を迎え、例年に劣らず盛り上がったヤミ市場の様子を、少し早い時間から密着取材してみた。
まだ行きかう人も少ない正午の六角橋商店街
サブカルチャー漂うレトロな街並は、計画道路指定の副産物だった
白楽駅から続く、「仲見世」の様子
ドラマのセットのような町並みが残る
六角橋商店街の会長に、レトロな街の秘密を伺った
六角橋商店街連合会の石川会長によれば、この近辺は「計画道路」に指定されている地区なのだとか。
この為、いずれ開通する道路を妨げるような建物の建築や改装は禁じられており、昔の町並みが「意図せず景観保存」されているそうだ。
また、店の中には19時には閉めてしまうところもあり、それからの時間を有効に活用しようという狙いが、「ヤミ市場」にはあったようだ。
まさに夜19時になる頃、ぽつぽつ人が集まりだしてくる
19時:最初はこんな感じの仲見世が…
20時:一時間後には人で埋まる
この19時から20時の間の街の変化が凄い。
いったん通り過ぎてから戻ってみると、今まで何もなかった場所に、次々に出店が構えられていく。
最初はスカスカだった通りも、気付けば人とぶつかり合いながらすれ違わなければならないほどだ。
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やがて20時には、押すな押すなの人だかり
一夜漬けのキュウリやパインのスティックが人気の八百屋さん
「タヒチアンダンス」の出番待ちをしている皆さん
小休止中のご家族にも話を伺った
ご近所に住んでいるというこのご家族は、ほぼ毎回来ているのだという。
以前はプロレスが行なわれていたそうで、それが楽しみだったのだとか。
そこに一人の男がふらっと到着、街は興奮の坩堝に
ギリヤーク尼ヶ崎氏到着の瞬間を、カメラは見逃さなかった
現場で着替え、メイクをするところも見どころの1つ
この、一見目立たない老齢の男性。
実は、大道芸人の間では神様として崇められている、伝説的な人物なのだ。
今年の8月で81歳。それでも現場を大切にするその姿勢はNHKなどでも紹介され、長らくのファンも多い。
「じゃんがら一代」、ギリヤーク尼ヶ崎氏のパフォーマンスがはじまる
その魂の叫びと踊りは、見る者を惹きつける
「じゃんがら」とは、元々長崎県の平戸島で行なわれる民俗芸能で、鐘や太鼓に合わせた踊りの一種である。古くはインドに源流を持つ言葉とも言われている。
氏の「じゃんがら」は、テープで流される三味線の伴奏に合わせて踊るものだが、時折発する奇声のような叫びが言霊となって、澄みきった夜空へと消えていく。
今後、六角橋は更に盛り上がっていくようだ
前回もご登場いただいた「ヤミ市場の仕掛け人」石原孝一氏
最後に、このヤミ市場を考案した石原さんに話を伺った。
石原さんによれば、おかげさまで、仲見世の空きテナント数は現在「0」になったそうだ。
また、「六角橋やきそば」などの地場グルメも検討しているとのこと。
全国にシャッター商店街が増えている中、氏を中心とした六角橋商店街の皆さんは異常なほど元気だ。
どうやら今後の六角橋からしばらく目が離せなくなりそうである。
―終わり―
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