市営最後の大型ツーステップバスを見届けよう!第12回廃車作業立会いツアーをレポート!
ココがキニナル!
市営バス最後の大型ツーステップバスの最後を見届けよう! 「第12回 横浜市営バス 廃車作業立会いツアー」の様子をレポート!
ライター:はまれぽ編集部
2013(平成25)年11月24日(日)、秋晴れの中、西区浅間町にある横浜市営バス浅間町営業所にて「第12回 横浜市営バス 廃車作業立会いツアー」が開催された。
今回の会場は相鉄線天王町から徒歩13分の浅間町営業所
以前、「市営バスファン注目!廃車作業立会いツアーをレポート!」でも取り上げたが、このイベントは廃車作業体験をはじめ、珍しいルート(かつて走った経路や普段は通らない経路など)を走ったり、お宝グッズをゲットできたりするなど、バスファンにはたまらない内容となっている。
2011(平成23)年から始まり、今回で通算12回目となるイベントの模様をあますとこなくレポートしてみよう。
見どころは市営バス最後の「大型ツーステップバス」
今回の見どころは、1999(平成11)年から約14年にもわたり横浜市民を乗せてきた、市営バス最後の「大型ツーステップバス」の廃車作業に立ち会えるというもの。
バスの正式名称は「UD CNGツーステップバスNE-UA4E0HAN 9-4532号車」。走行距離は52万1858メートルで、廃車となる3日前の11月21日まで走行していたそうだ。
市営バス最後の「大型ツーステップバス」
「ツーステップバス」といわれてもピンとこない方も多々いるかと思うが、「ツーステップバス」とはバスに乗る際に最初に足をかけたところを1段目として、あと2段上ると客足床面になっているバスのこと。
そういえば最近見かけなくなったと思いだした方も多いのでは?
中扉もこのようになっている
現在、市営バスで使われているのはノンステップバスというもの。階段を上り下りする老人の方や障がい者への負担を配慮するため、この形が主流になっているのだとか。
上り下りを減らすことでバリアフリー化にもなる
下の画像を見比べてもらえれば分かると思うが、現在主流となっているノンステップバスと比較してみると、中扉や窓の大きさなどが変わっている。
上が現在主流のノンステップバス、下がツーステップバス
当日のイベントの流れ
おさらいをしたところで、当日のイベントレポートに移ろう。
この日参加した人数は25名。参加方法はハガキのみの受付だったが、応募総数はなんと67人! 2.57倍の倍率の中から選ばれた26名(1名はキャンセ ル)が参加する権利を与えられたということになる。参加費は前回と同様4580(ヨコハマ)円。また、今回は保護者同伴であれば、子どもも参加できるという嬉しい配慮も。
参加者は磯子区にある横浜市電保存館前に集合し、この日特別に貸し切りとなった市営バスで出発。約1時間かけて、今回のイベント会場である浅間町営業所へ移動。
参加者を乗せた貸し切りバスが到着!
参加者たちは営業所内にて、ドライバーのアルコール検知器の実演などを見学。
職員の方の丁寧な説明に耳をかたむけていた
そしてこの日を最後に廃車となる「UD CNGツーステップバスNE-UA4E0HAN 9-4532号車」とご対面。
この姿も今回が最後と思うと感慨深い
前方ライト部分。なんだか寂しげに見えるのは気のせいだろうか
バス前方の前扉。昔、小銭を数えながら乗った記憶がよみがえる
いまとなってはなかなか見ることがない中扉