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コットンハーバーのINSPA横浜がリニューアル! その全貌は?

ココがキニナル!

3年間も閉店していたコットンハーバーのINSPA横浜がリニューアルオープンしたそうですが、どんな感じ?(ときさん、ta-TAさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

2013年12月3日コットンハーバーのINSPA横浜がリニューアル。3年間の閉店期間を感じさせずキレイで新たな施設も追加されていた!

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ライター:吉田 忍

はまれぽでは今年3月に「コットンハーバー、その歴史とともに振り返る!」で、コットンハーバーの歴史と今年初めのころのちょっと寂しい様子をお伝えした。
 


閉店してから放置されていた建物の窓は、ほこりにまみれていた


そのコットンハーバーで3年間もの長きにわたり明かりが消えていたINSPA横浜が12月3日にリニューアルオープンという明るいニュースが舞い込んだ。

今回の取材ではINSPA横浜の再開だけではなく、寂しかったこの地区に希望の光も見えてきたこともお伝えする。

INSPA横浜には、天然温泉を有するスパリゾートとフィットネスクラブがある。せっかくなのでお風呂も見せていただきたいと取材をお願いしたら、「では閉店後に」ということになった。

そんな訳で今回の写真は全て夜のものになることを予めお断りしておく。また、文中の「夜景」は、昼間は素晴らしい横浜港の風景であることは言うまでもない。
 


INSPA横浜の開業から一時閉店までを振り返る



2007(平成19)年9月、INSPA横浜は、延べ床面積6188平米の4階建てで、温泉施設とフィットネスクラブなどを併設し、コットンハーバーD街区(商業ゾーン)の目玉施設としてオープンした。
 


リニューアル前のINSPA横浜外観

お話を伺ったのは恥ずかしいので写真は絶対ダメという福田支配人。

支配人によると、元々、この場所が選ばれた理由は、コットンハーバーの再開発が決まったときにINSPAの社長が下見に訪れ、その夜景に一目惚れして決めたとのこと。

社長のもくろみ通り、美しい横浜の夜景を眺めながら天然温泉を楽しめるINSPA横浜は順調なスタートをきった。
 


コットンハーバーから見た美しい夜景


コットンハーバーの再開発を手がけたのは大阪に本社がある株式会社ミキシングというデベロッパー。
開業当時のINSPA横浜は土地、建物ともにミキシングの所有で、借り受けての営業だった。

INSPA横浜の経営は順調に推移し、オープンから2年目には運営する会社がミキシングから土地を取得している。

しかし、翌年、開業から3年目に思わぬ事態が発生。

2010(平成22)年5月、約186億円の負債をかかえ株式会社ミキシングが倒産したのだ。

土地はすでに自社のものになっていたが、建物の購入は間に合わなかった。INSPA横浜の建物はミキシングから債権者たちの手に渡ってしまったのだ。

なんとか営業を続けようとしたが、法的問題で一時閉店のやむなきに至った。
 


シンボルの灯が消えていた3年間は、ほぼマンションだけの寂しい景観だっただろう


INSPA横浜にはこのような張り紙が掲示された。

「弊店は、諸般の事情から平成22年9月末日をもちまして、閉店のやむなきに至りました。オープン以来3年、皆様からいただきました多大なるご厚情に厚く御礼申し上げますとともに、閉店致します事を謹んでお詫び申し上げます。

このたびINSPA横浜建物所有者の倒産等により、建物賃貸契約の継続が困難な状況となりました。皆様の温かいご支援の中で、閉店という苦渋の選択となりましたが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
INSPA横浜フィットネス会員様につきましては、大変申し訳ございませんが、9月末をもちまして自動解約とさせていただきます」
 


閉店後に張り出されたINSPA横浜「閉店のお知らせ」


当時も支配人であった福田さんは、「とても寂しくお客様に申し訳なかった」と当時を振り返るが、こうしてまた再開できることを信じて待っていたという。

閉店当時、INSPA横浜はコットンハーバーのシンボル的存在であり、存続を願う多くの嘆願書が集められた。、また、同社の経営するINSPA新横浜のフィットネスに移ったお客様からも再開を切望される声が多かったので、再開は感激もひとしおだったそうだ。
 


リニューアルオープン、そしてこの地に光が



「私が最初に再開を聞いたのは8月ごろです」と福田支配人。
閉店から3年、ようやく建物も購入することができた。
 


リニューアルオープンしたINSPA横浜


「うれしかったけれど、3年間も放置されていた建物はひどい状態でした」というが、3ヶ月かけてリニューアルされた館内は新築のように美しい。
 


放置されていたことを想像させない現在の入口
 

新築のようにピカピカの館内

温泉設備が心配だったが、温泉は財産なので財産を管理するために裁判所により選任される管財人によって、3年間ちゃんとメンテナンスされていたので問題なかったとのこと。

特にコットンハーバー地区の住民からは、「戻ってきてうれしい」「活気が出るのでは」と大歓迎されている。
 


こんなチャンスでなければ入れない女湯


そして、これが今回の取材のトピックなのだが、コットンハーバーの未来についてとても明るい話を聞けた。

「実は、今空き地になっているD街区は全部我が社の土地なんです」という福田支配人。

三本コーヒーの場所を除いて、現在空き地になっている部分や駐車場などの場所はすべてINSPA横浜の土地なのだ。
 


D-1街区すべてを所有している (※横浜市都市整備局資料)


つまり、現在空き地になっている周辺の土地を所有していて、INSPA横浜を再開したのだから、当然、その周りも近々に開発が行われるということ!
 


このボードウォークも実はINSPA横浜の所有地


現在、検討中なので、来年には具体的なニュースが発表されるかもしれないとのことだった。