磯子にある「日本超低温」と書かれた建物はどのくらい超低温?
ココがキニナル!
新磯子町にある「日本超低温」がキニナリマス。どれくらい超低温なのか身をもって体験してみてください(三ッ沢さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
バラもバナナもすぐ凍る、南極レベルの低温「日本超低温」。主にマグロを冷凍保存する会社でありマイナス60℃の世界で生身の人間は2分くらいが限界
ライター:クドー・シュンサク
「ちょー面白そうじゃないすか!? これ!! 日本超低温ですよ! 名前!! 超低温体験しましょお!! はいー決まりー!!」
編集怪獣ギシヤマこと、サイコかつ獣かつ○○○な担当、編集部・山岸の取材案件の放り込みの一人しゃべりの間、何も言った憶えはない。ただ取材は決まったようだ。
事前にちょっと調べると、「日本超低温」はマイナス60℃の世界らしい。
取材前日に入ったサウナが96℃あった。156℃も差がある。なんだか笑えてきた。
では新磯子町へ。
国内最大級の超低温営業倉庫「日本超低温」
「日本超低温株式会社(設立1973<昭和48>年/資本金:1億5000万円/従業員数46名)」は、「超低温営業倉庫」と呼ばれる食品管理を主な業務としている会社。
超低温の「超」は「ちょー」という現代人が発表がてらの意思表示に使うアレではなく、温度帯区分による正式な名称による超低温。
まずは簡単な商品別の温度帯区分を。
【定温(低温)】(5℃~18℃)主に米・マヨネーズ・チョコレート菓子など
【冷蔵】(-18℃~10℃)主に野菜・畜肉・鮮魚介・乳製品など
【冷凍】(-18℃以下)主に畜肉・魚介・冷凍食品・アイスクリーム
【超低温】(-40℃以下)主にマグロ
JR磯子駅から徒歩13分ほどで到着
来ました
ここは
マイナス60℃の世界
日本超低温
受付で挨拶をすませ2階へ案内される。基本、メディア関係や見学等を含めた取材はNGとのことだが、今回は特別に許可をいただけた。
それでは取材開始。
左から総務部長・飯嶋さんと須藤さん
飯嶋さんいわく一言で「日本超低温」を表すと「基本は冷凍倉庫として、主にマグロなどの食品の品質維持に努めております」とのこと。
マイナス60℃でマグロの冷凍、品質維持を行うという。特にマグロのような魚類は劣化を防ぐため、新鮮なうちにシメてかなりの低温で管理する方が生のまま数日過ごした物よりもはるかに美味しい、というのは耳にしたことがある。
とのこと
どれくらい寒いのか。寒いという次元ではないことくらいわかっているが、どんなもんか飯嶋さんに尋ねた。回答はこちら。
「南極くらいですよ。冬の南極くらい(笑)」
早速その冬の南極ばりのマイナス60℃の倉庫へ連れて行ってもらうことに。興奮気味で目がどうにかしだしたギシヤマさん。バラとバナナを持参して笑っているギシヤマさん。その横顔に、異様に腹が立つよギシヤマさん。
簡単な防寒着とヘルメットをお借りして倉庫へ。
いざ
南極体験
この扉の向こうです
この扉を開けると「前室」と呼ばれるスペースに入る。前室がマイナス約20℃。その次の扉を開けると南極の冬、マイナス60℃の世界。その世界は、近くにある東京ガスのLNG基地からLNG(天然ガスをマイナス162℃にまで冷却した液体)を有効利用していることから実現できているという。
マイナス20℃の前室がけっこう寒い
少々余裕はかましていたが、そんなものはすぐにしなれてしまう。マイナス20℃はかなり寒い。この先は南極の冬だと思ったら少し帰りたくなり、最近生命保険に入っておいて良かったなと思っているところに扉が開く。
「!!!!」
南極
きてます
だめだこりゃ