黄金町の路地にある入りづらい、元プロボクサーの焼き鳥屋さん「てっちゃん」ってどんなとこ?
ココがキニナル!
黄金町駅近くの線路沿いにボクシング関係のポスターがたくさん貼ってある「てっちゃん」という焼き鳥屋さん。ボクシングファンですが入りづらい。どんなお店?(コウコウさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「梅や」で修行を積んだ店主の焼き鳥と、こだわりの一品料理が美味しいお店。店主が元プロボクサーということもあり、常連客には関係者も多い
ライター:秋山 千花
好物だらけの取材!
「ボクシング」と「焼き鳥」。
たった100文字程度の投稿文の中に、なんと秋山の大好物ワードが2つも入った今回のキニナル。そりゃあ、もうキニナらないはずがない。
これで「てっちゃん」がいい男なら、「ボクシング」「焼き鳥」「いい男」で3冠獲得級の秋山スペシャルキニナルである。
では、「てっちゃん」に会いに黄金町へ。
ちなみに「黄金」という言葉も大好物です
いつも通り相方の編集部・松山氏をナビ代わりに当て込んでいたものの、約束の時間になってまさかの「まだ会社です」メール。お姉さまとの約束の時間に遅れるなんて・・・
いい度胸じゃないの、松山君
でも大丈夫! 筆者無類の方向音痴ながら、赤提灯探知機だけは高性能。な~に松山氏の1人や2人いなくたってノープロブレム。黄金町駅を出て「ピピッ」と反応した右側すぐの線路沿いの道をのぞけば・・・
たち並ぶ飲み屋の看板の中にぼんやりと光る赤提灯
発見! ちなみに「赤提灯」という言葉も大好きです
ラジオでおなじみの「やきとり てっちゃん」は・・・
「スポーツマンの店」のようです
店内をのぞくと、まだお客さんもなく、まさに今が絶好の取材チャンス。頼りにならない松山氏は放っておいて、さっそく「てっちゃん」と思われる男前にお話を聞くことに。
こちらの男前が「てっちゃん」です
「てっちゃん」こと手塚修一さんは、1946(昭和21)年生まれの元プロボクサー。
現役時代は河合ジムに所属しており、当時同ジムに所属していた第41代WBA世界フライ級チャンピオンで現・花形ジム会長の花形進氏とは同期だったそう。
壁には宿命の対決と語り継がれる「花形×大場戦」の記事も
キニナルボクサーとしての実績については、「練習嫌いだから、遊び惚(ほう)けてて全然ダメ」と控えめながらも、「ボクシングのおかげでいろんな人と知り合えた。それが俺の財産」とボクシング人生で得たものは大きかったよう。
森田健作のドラマ「俺は男だ!」のボクシングシーンにも登場したのだとか。
筆者、ライセンスというものを始めて見ました
もちろん同期の花形会長とは今でも仲良し。
「横浜一帯のジムの会長を集めて、うちの店で新年会をやってくれるんだよ。花形会長が音頭を取ってくれてね」とボクシングファンにはたまらないイベントもここ「てっちゃん」で開催されているよう。
花形会長と言えば、筆者が過去にボクシングを体験取材させていただいた「ASB−club」の佐藤昭代表が現役時代に所属していたのも花形会長が率いる花形ジム。
笑顔あふれる楽しいボクシングジム「ASB−club」の佐藤昭代表
そこで「怪しいものではございません」と身分証代わりに、過去記事を手塚さんに披露したところ・・・
これが予想以上の効果を発揮して驚きの急展開!
「そうなの? ボクシングやったの? 花形さんとこ?」と、入店後始めて打ち解けた表情を見せてくれたと思ったら、「じゃあ、花形さんに電話してみようよ」と突然花形会長に生テレホン!!!
「わっわっわっ! 元世界チャンプだよ、世界チャンプ!」と舞い上がる筆者の横で、「あっ、会長? 今、女の人が取材に来ててさ・・・」と話はどんどん進み、突然「じゃあ、ちょっと代わるね」と手渡される携帯電話。
まさか、元世界チャンプとちょっと代わった電話でお話する日が来るなんて・・・(感涙)。
お電話でお話した花形会長は、噂通り気さくで優しい印象。焼き鳥店「てっちゃん」の取材について説明すると、「てっちゃんはスケベだから気をつけてね(笑)」なんて冗談とも本気ともつかないアドバイス。
隣で聞いていた手塚さんは「何余計なこと言ってんの~、本気にしちゃうじゃない」と豪快に笑いながら一蹴するも、火のないところに煙は立たぬ。気をつけます、会長!