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横浜のキニナル情報が見つかる! はまれぽ.com

お酒は200種類以上! 超穴場の戸塚に夜な夜な現れる「トラックで営業するバー」があるって本当?

ココがキニナル!

戸塚消防署から藤沢方向に100mほど行った所にある駐車場にとめて営業するバーがキニナル(山下公園のカモメ/miyukidさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

「CAR BAR」は戸塚駅西口の消防署と八坂神社の間くらいの駐車場にある。気がつけばオーナーと常連客の仲間になって楽しめる開放的なバーだった。

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ライター:桐生 由美子

トラックやワゴン車を利用した移動販売は、横浜市内でも多く見かける。音楽を流しながら決まった時間になると住宅地に現れるパン屋さんや、お昼が近づくとオフィス街にパラソルを立てるお弁当屋さん、注文してから豆を挽いて淹れる本格的なコーヒーを味わえるカフェなど、その種類もいろいろ。便利なだけでなく、お店のドアを開けるのとはまた違った開放的な雰囲気を楽しめるのも、移動販売車の醍醐味ではないだろうか。

キニナル投稿を見ると、戸塚にも駐車場にトラックをとめて営業している移動販売車のバーがあるという。しかし、投稿ではその場所は不明。そこで戸塚に住む友人知人にリサーチをしてみると、意外とすんなり情報は入手できた。



「CAR BAR」探索開始!

そのバーは、「戸塚駅西口から八坂神社方面に歩くとあるよ。あまり早い時間だとやってないみたいだけど・・・」という友人の言葉を頼りに、JR戸塚駅西口を午後7時半にスタートして探索開始!

歩きながら「P」マークや「24h」などの看板を見つけてはのぞき込み、また見つけてはのぞき込み・・・。そんな怪しい行動を繰り返すこと数回、駐車場の奥に薄ぼんやりと灯りを灯す白いトラックを発見した。
 


駅から八坂神社方面に歩いて10分ほど。消防署の先の右側にそのトラックは見えてくる
 


昼20分・夜60分100円! 駐車場が安い!


駐車場の中へ入ってトラックに近づいてみると、荷台の中にお酒のビンがびっしりと並んでいるのが見える。四角い小さな空間だが、そこはしゃれたバーの雰囲気を醸し出している!
 


トラックは1.5トン。お店として利用している荷台部分は
フレームに納まった写真のようにも見える

 

店の脇にちょこんと立てられている手描きの看板


時計を見ると午後7時45分。お客さんは1人。突撃取材をさせてもらうチャンスだ!



マスターに突撃取材!

「突然すみません。はまれぽと申しますが、取材させてください!」
「はまれぽ!? 知ってますよ! どうぞ!」

マスターの堀添(ほりぞえ)浩太さんは、偶然にも「はまれぽ」読者。おかげで即、取材OKの返事をもらえた。
 


堀添さんは29歳! えくぼがチャームポイント!


聞くと本日のオープンは午後8時とのこと。それならば「まずは1杯!」といきたいところだが(笑)、お客さんがいっぱいになる前にお店について話を伺うことにした。

―いつから移動販売車でバーを始めたんですか?
この9月で6年です。創業は2008(平成20)年。 23歳のときに始めました。

―なぜ移動販売車のバーをやろうと思ったんですか?
初期投資が少なくて済むと思ったので(笑)。それにお客さんが「何だろう?」って気にとめてくれそうでしょう。ドアがないと開放的な感じがして気軽に入りやすいし。

―この場所にしたのはなぜ?
不動産屋さんを転々として50件以上の物件を見て、資金面や環境などいろいろな角度から考えて決めました。

―どうやってここまで来ているんですか?
自宅は戸塚区俣野(またの)町のドリームハイツ。トラックは相鉄いずみ野線のゆめが丘駅の近くの駐車場に止めています。自宅からバイクで駐車場へ行って、トラックに乗り換えてここへ来ます。

―到着したらまずはお店の組み立てをしているんですか?
そうです。カウンターまでがトラックの中に納まっています。着いたら開放して、工事現場の足場を組む要領で床を設置して、客の立ち飲みスペースにしています。
 


客席スペースになる足場の組み立てには約15分かかる
 

横から見るとこんな感じ


―それからお店の中を整えていくんですか?
カウンター周りをセッティングしたり内装を整えたりして、お店が完成するのにだいたい45分くらいかかりますね。
 


お酒は約230本。棚に収納したままロープで固定して安全運転!
 


「これまで集めてきたお酒のラベルを額に入れて壁に飾っています」と堀添さん


―電気はどうやって取っているんですか?
駐車場から取らせてもらっています。契約のときに、通常かかる駐車場の電気代を上回った分を支払うという契約をしました。
 


電源を取っているのは支払い機の横にあるコンセント


―夏の暑さや冬の寒さの対策はしていますか?
夏は扇風機(笑)。冬と雨の日はビニールハウスのようにビニールで客席部分を囲います。真冬の寒い日は、それにストーブを2台焚きます。

―「CAR BAR」をオープンするまでは何をしていたんですか?
子どもが好きなので、保育士になろうと思って学校に通っていました。で、バイトで18歳から銀座のバーで働いていました。5年くらいやったかな…。学校は卒業したんですが、バーテンダーとして働きたくなっちゃって(笑)

―いつかお店を持ちたいですか?
ん~・・・。そうですね、それもいいかも! でもこのままも楽しい(笑)。先のことはあまり考えていないです。