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新杉田駅前に突如現れる、冬でも外が大にぎわいの粋な酒場「活あさりや」に突撃!

ココがキニナル!

JR新杉田駅に向かう途中、国道16号の聖天橋交差点近くにある『活あさりや』って店が気になります。真冬なのに、道路沿いで賑やかにしている感じでした。(けんぼーさん)

はまれぽ調査結果!

「真冬でも外でにぎやかにしている」のは網焼きができるから。名物アサリ料理を堪能したい人は、春から夏の旬の時期がおすすめ。

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ライター:カメイアコ

冬のきゅっと身が縮みそうな寒さの中、何やら外でにぎやかに楽しんでいる人たちの姿が、ここ新杉田にあるという。

寒いのに外でワイワイって・・・。もしかして若者とかが、ショットグラス片手にうぇーい、みたいなちょっとアレなやつなのかな・・・と一抹の不安を抱えながら、情報のあった「活あさりや」へ向かう。
 


JR根岸線新杉田駅から徒歩3分
 

あれ、思っていたのと全然ちがう
 

3店頭に置いてあったあさりとホンビノス貝(白ハマグリ、写真右)
 

1980(昭和55)年にオープン。席はカウンターのみ


おそるおそるドアを開けると、提灯が店内をぼんやりと照らす、居酒屋というよりは、呑み屋さんと言いたくなるような、とても味わいのあるたたずまい。「あっ、おいしいつまみとお酒が飲めそう」と期待を持てるような印象だ。

すると、奥から人影が。
 


大将の信(しん)ちゃん


突撃したライター・亀井、編集部・山岸に、いきなり「彼女募集中です!」とエンジン全開の大将。常連さんから「信ちゃん、信ちゃん」と呼ばれ、冗談を言ってはカウンター中から突っ込みが入る、そんなアットホームなお店だ。

同店の親会社は、貝卸業者の株式会社三徳(みつのり)。35年前から同社が「活あさりや」をはじめ、10年後に独立したそうだ。当初は、貝を使った惣菜のテークアウト店としてオープン予定だったという。
 


メニューは日替わり


その日仕入れた魚貝を中心に調理するそうだ。メニュー数は定番料理に加えてだいたい6~7種類。「おれのやる気次第で多くなることも」と大将。

では、投稿にあった外でお客さんが楽しそうにしている理由に迫る。「あれはバーベキュー施設。できれば外で営業するのもいいなと思っているんだけどね。開放的でいいじゃない」
 


特設バーベキュー場


なるほど網焼き体験ができるというわけだ。目の前で貝を焼き、ぐつぐつと湧きでたジュースを吸って、お酒でクっと流し込む。あぁ、すばらしい。文字すらもおいしそうだもの。このライブ感が好評なようで、夏場は、ほとんどこのバーベキュー施設で飲食を提供するそうだ。冬場もよほど寒い日以外は、利用頻度が落ちることはないという。

寒い冬でも暖を取りながら、自分で焼いて、食べて、仲間と談笑する、という特別感を味わいたいお客さんが利用するようだ。バーベキュー専用のコースメニューもあるそう。要予約で料理5品とビール・焼酎の飲み放題込みで3500円とのこと。
 


お仕事帰りに。最近は連日足を運んでいるそう


外で楽しそうに呑んでいる様子を見たことをきっかけに、同店に通うようになったという美容師の女性。

お通しの煮込みを食べていると、大将の「何食べる?」に、「うーん、野菜が食べたい」と返す。やわらかめに茹でたブロッコリーをお皿にたくさん盛り「はいよ」とカウンターから手渡す。「ありがとー」と女性。そして、大将やほかの常連さんたちと話をしながら、マヨネーズをつけたブロッコリーをほおばる。
 


「おれの娘なの」


とおどける大将だったが、一瞬、本当の親子のように見えた。この何気ないやりとりを目にして、心がほっこり。
 


週に一度は必ず来る、という大石さん


「マスターのつくる料理は、全部お酒に合う。抜群」と、大石さんあらため、助平の「すけ・べえ」さん(なぜか、大将に「スケベな客」で紹介してもらえと言われていた。)今日は、取材をしているという情報を聞いて、かけつけてくださった。