関係者以外乗降禁止の「海芝浦駅」も潜入! キリンビール&東芝の工場見学とは?
ココがキニナル!
キリンビール横浜工場が東芝と合同の工場見学を行うそう。普段入れないエリアもあるので、ぜひ潜入調査を!(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
初めて工場見学を受け入れた東芝社員専用の駅を利用して発電機の仕組みを学んだあと、キリンでビール工場を見学。今後もコラボ企画を予定
ライター:田中 大輔
夏休みもいよいよ終盤に差し掛かった2016(平成28)年8月24日。ともに横浜市鶴見区に工場を構えるキリンビールと東芝がタッグを組んだイベント「貸切リムジン型バスで行く夏の工場見学 操業90年を超えた工場のモノづくりを親子で学ぼう!」が開催された。
夏休みの思い出を作ろうと参加した30人が、2社の工場をハシゴで見学するというこの企画。当日の様子や、主催者側がイベントに詰め込んだ思いをレポートする。
コラボ企画第2弾!
このイベントは小学校4年生から6年生までの児童とその保護者を対象とした工場見学ツアーで、キリンビールと東芝の、ともに当地で創業から90年を超える歴史とモノづくりへのこだわりを感じてもらおうと企画されたもので、参加費は無料。
今回の舞台となった鶴見区の京浜地区
このイベントの前週に行われたキリンビール横浜工場と、同じく鶴見区にある森永製菓鶴見工場のコラボレーション企画「貸切リムジンで行く夏の工場見学 食を通じたモノづくりを親子で学ぼう!」に続いての第2弾。
抽選となった前回は30名の定員に対して760通もの応募が殺到。先着順となった今回も、受け付け開始からわずか20分でいっぱいになってしまったという人気っぷりだ。
参加者たちは横浜市の貸切バスで移動する
工場見学のイベントはキリンビールが主体となって、同じ「京浜臨海部活性化協議会」のメンバーである東芝に話を持ちかけたことがきっかけ。
横浜市を活性化させていきたいというテーマもあるそうで、参加者を運ぶ貸切バスも横浜市交通局のバスをチョイスし、横浜色を押し出している。
非公開の工場がこの日だけの解禁
午前9時30分にJR鶴見駅を出発した参加者たちがまず訪れたのは、東芝京浜事業所。
東芝と言えばテレビや冷蔵庫など身近な家電製品の印象も強いが、この工場で作られているのは発電所で使われる発電機やタービンといった大掛かりな設備だ。
東芝京浜事業所外観。残念ながら作業中の工場内の撮影はNG
そういった特殊な製品を扱っている事情から工場内が一般に公開されることはなく、これまでも一般工場見学などは、ほとんど受け付けてこなかった。
そのため、この日の参加者は、100万キロワットを発電する発電機や、フック部分だけで19トンもあるという470トンまで釣りあげることのできる超巨大クレーンなど、とても貴重な光景を目にすることとなった。
所長自ら、模型を使って発電の仕組みを説明してくれた
また、普段は部品などを運搬する工場敷地内に敷かれたレールを走るディーゼル機関車で移動したり、東芝職員と関係者以外は出入りが許されていないJR鶴見線の海芝浦駅を見学するなど、この日にしかできない特別な体験を楽しんでいた。
3Dイメージを見ながら、擬似的に発電所内を歩けるシステムを体験
施設内を走るディーゼル機関車
海芝浦駅の駅舎。通常、この角度で見ることはできない
このアングルもレア!
日常生活で目にすることはないけれど、間違いなくわれわれの生活を支えている大きな機械たちを前に、大人も子どももその迫力に圧倒されている様子だった。