「プレシアホールディングス」の株式譲渡で関連会社の「ありあけ」はどうなる?
ココがキニナル!
「ありあけハーバー」を製造する「プレシア」が株式譲渡を発表したけど、ハーバーは今後どうなるの?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
「ありあけハーバー」を販売する「ありあけ」は製造元の「プレシア」の株式譲渡とは無関係。資本関係もなくなり、完全独立した「ありあけ」となる
ライター:はまれぽ編集部
「ありあけハーバー」は大丈夫?
横浜市民になじみの深い「ありあけハーバー」を手掛ける「株式会社ありあけ」の関連企業で、デザートの企画・製造販売や卸などを行う「株式会社プレシアホールディングス(横浜市港北区、藤木久三〈ふじき・ひさかず〉会長)」は、「ありあけ」」株以外のすべての株式を譲り渡すことを決めた。
株式の譲渡先は産業ガスや農業・食品事業などを幅広く展開する「エア・ウォーター株式会社(大阪市中央区、豊田昌洋〈とよだ・まさひろ〉会長)」。
ハーバーはどうなる?
譲渡額は非公表で、「プレシアホールディングス」は2016年10月3日付で「エア・ウォーター」の子会社になる。
「プレシアホールディングス」の事業内容に変更はなく、菓子類の企画販売はこれまでと同様に行っていく。また、経営は引き続き藤木会長が担う。
「プレシアホールディングス」の実務はほぼ変わらない
「ありあけ」は関連企業ではなくなり、「プレシアホールディングス」にも入っていないため、10月以降も「ありあけハーバー」の販売を含め、消費者に全く影響はない。
あの味はなくならない!
「エア・ウォーター」は業務用の冷凍ケーキなどを全国展開してきた。
「エア・ウォーター」の液体窒素を使った食品事業(同社提供)
一方の「プレシアホールディングス」は市販で強みを持つ。
スーパーで見かけるこれや
こういうスイーツもプレシアが手掛ける
「エア・ウォーター」広報・IR室は、「『プレシアホールディングス』のスイーツ事業を弊社の加工食品部門の新たな柱にしたい」と説明。そのうえで「設備投資や企画や製造など、さまざまな面でシナジー(相乗効果)が期待できる。設備投資や物流の再編を行うことで、新たな消費者ニーズを創出していきたい」とした。
新たな消費者ニーズの創出を狙う「エア・ウォーター」(同)
株式譲渡による具体的な効果についての明言は避けたが、「プレシアホールディングス」の2016(平成28)年3月期における売上高は163億3800万円となっている。
「プレシアホールディングス」管理本部人事総務課は「『エア・ウォーター』の子会社として、同社のノウハウを生かすことで企業基盤を強化し、積極的な事業展開を図りたい」と話した。
「エア・ウォーター」のもとで新たな事業を行う「プレシアホールディングス」
取材を終えて
「ありあけ」は「プレシアホールディングス」の子会社化とは一切関係ないため、あの味が変わることはない。
今も昔も、これからも「横浜銘菓」
ただ、横浜ゆかりの企業が新たなスタートを切ることは間違いない。今までになかった、横浜らしいスイーツができることにも期待したい。
―終わり―
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みなと広告さん
2016年09月19日 09時05分
こちらの現社長(倒産時取締役営業部長兼常務取締役)が汗をたらたらしながら、復活に向け営業している姿を見て感動したのですが、日経に出たインタビュー記事の「横浜には観光の核が無い」との一言で気分が冷めてしまいました。何様なんでしょうか?貴方が横浜経済を引っ張れるほど突出した財力があるわけでも無いはず、藤木一族だからとふんぞり返るならそんなことはないと言いたい。謙譲の美徳は過去の事なんでしょうか。
よこはまいちばんさん
2016年09月14日 16時33分
もともとハーバーの有明製菓は倒産して、今のありあけは全くの別会社ですよね? 当時に携わっていた方が残ってはいるようですが、昔のハーバーと今のハーバーは商品自体が多少違うように思えます。よく言えば改良なのかも知れませんが、他にも同様に店舗名や商品名は引き継いでいても企業自体は全くの別物って多々あります。一般消費者にとっては企業が変わってしまっても、目的とする商品が継続されれば良いのかも知れませんけど。当然に拘りのある方にとっては、名実共に!ではないと違和感はありますよね。
ホトリコさん
2016年09月03日 20時28分
朝ドラまれ、マリノスとのコラボ商品の時だけ買っていますが、財政はどこも火の車ってことなのかな?