フランス山階段脇にある謎のトンネルはいったい何?
ココがキニナル!
港の見える丘公園のフランス山に登る階段脇には、謎のトンネルがあります。また、北方小学校の校庭地下や、裏の崖には謎の洞窟があるそうです。それらが何なのか教えてください。(yamateさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
フランス山「謎のトンネル」は、役所の資料では「洗濯場」ということだが、断定し難い!校庭地下はキリンビール地下貯水槽、崖の洞窟は発見できなかった。
ライター:荒木 努
調査開始にあたり、まずはインターネットで下調べしてみたところ、「北方小学校の校庭地下」に関しては、キリンビールの地下貯水槽であることが判明した。しかし、港の見える丘公園の「謎のトンネル」と「北方小学校裏の崖の洞窟」に関しては、有力な情報を得ることはできなかった。
ということで、実際にこの目で確認するため現地へと向った。
北方小学校の校庭地下を確認
まず始めに港の見える丘公園からほど近い北方小学校にあるキリンビールの地下貯水槽を訪れてみることにする。
キリンビールの工場は、1923年(大正12年)の関東大震災で工場が倒壊するまで、北方小のすぐ隣りにあるキリン園公園の地で操業していたので、おそらくは地下貯水槽もそれまでは使用されていたものと思われる。
創立140周年の横浜私立北方小学校
アポなしだったが、取材の趣旨を伝えると、授業中にも関わらず快く対応していただき、実際に貯水槽を見せてもらうことができた。
キリンビールの地下貯水槽は、校庭の端、ジャングルジムの脇にあった。
陰の真ん中辺りに砂を被ったマンホールのようなものが見える
蓋を開けてもらい内部も確認することができた。鉄製の蓋の下がすぐに貯水槽になっているわけではなく、人2、3人が留まれるくらいの大きさの空間になっており、その床部分にさらに網状の鉄製の蓋があった。その下が貯水槽になっているようだ。貯水槽内部は真っ暗で投光器などがないと写真を撮影することも無理そうだった。
蓋を開けた状態
内部。網状の蓋の下に高さ7m幅16m縦30mの巨大な貯水槽がある
親切に対応いただいた佐々木副校長
ここで、北方小学校裏の崖の洞窟に関して佐々木副校長に尋ねてみたが、心当たりがないという。小学校の周りを一周してみたり、地元住民にも尋ねてみたが洞窟があるという情報を得ることはできなかった。
位置が特定できないことには始まらない。この記事を読まれた方で崖の洞窟の場所を知っている人がいれば、はまれぽまでご連絡いただきたい。崖の洞窟に関しては、調査でき次第ご報告させていただく。
謎のトンネルの存在を確認!
続いて向かったのはフランス山にあるという謎のトンネル。
港の見える丘公園入口。門の向こうがバルダール広場
港の見える丘公園を入るとすぐにバルダール広場がある。
その奥にバルダールパビリオンと呼ばれるオブジェがあり、その右手に、フランス山に登る階段が二つある。
バルダールパビリオン。奥に二つの階段が見える
問題の「謎のトンネル」はその階段の間に存在していた。雑草が生い茂り、遠目では確認できないが近づいてみると確かにトンネルの穴が開いていたかのような状態を確認できた。
草木に覆われ、遠目からは存在が確認できない
近づくと「謎のトンネル」が確認できた
大きさは目測で、横3m×縦2mといったところだろうか。トンネルの枠部分は古い石でできており、入口はブロックで完全に塞がれている。ブロック自体は新しい感じがしたので、近年になって塞がれたものだろう。トンネルの周りは更にフェンスで囲まれており、施錠もされている。
中の様子が確認できないだけに、この外観だけからは、この「謎のトンネル」が何なのかを断定することはできないが、恐らく防空壕なのではないかという気がした。
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