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フランス山階段脇にある謎のトンネルはいったい何?

ココがキニナル!

港の見える丘公園のフランス山に登る階段脇には、謎のトンネルがあります。また、北方小学校の校庭地下や、裏の崖には謎の洞窟があるそうです。それらが何なのか教えてください。(yamateさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

フランス山「謎のトンネル」は、役所の資料では「洗濯場」ということだが、断定し難い!校庭地下はキリンビール地下貯水槽、崖の洞窟は発見できなかった。

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ライター:荒木 努

横浜市環境創造局へ



フランス山の「謎のトンネル」の正体を解明するため、港の見える丘公園を管理する横浜市環境創造局へ出向き、資料を見せてもらった。

南部公園緑地事務所 都心部公園担当という部署にあった平成9年〜16年に行われた港の見える丘公園の整備に関する資料の中に、この「謎のトンネル」に関するものがあった。

その資料には1870年フランス軍作成の駐屯施設の整備拡大設計図面が載っており、その図面を根拠に「謎のトンネル」にあたるものは「洗濯場として使われていた名残」だと書かれている。
 


1870年フランス軍作成の設計図面(イメージ図)。
赤丸部分、階段に囲まれた場所が大きく窪んでいる
※設計図の現物は使用許可の関係で掲載できないため、現物を元にイメージ図を作成して掲載しております。
 

ブロックで塞いだ当時の写真。草木がなく鮮明に謎のトンネルが確認できる
(横浜市環境創造局南部公園緑地事務所都心部公園担当の資料掲載写真を撮影)


また、ブロック塀の設置は平成14年~16年の間に行われたそうだ。ブロック塀が設置される以前の穴の状態については、すでに図面などの資料は破棄されていたためわからなかった。ただ、関係者や過去の公園担当者の記憶によると、昭和54年頃には何らかの形で穴は塞がっていたとのことだ。しかし、それがどのような状態で塞がっていたのかといった詳しい情報は残念ながら得ることができなかった。

「洗濯場」という意外な結果に驚きながら、1870年フランス軍作成の設計図面の掲載許可をお願いするために出典元である横浜開港資料館に行ってみた。

横浜開港資料館で学芸員の方にことの経緯を説明したところ、「洗濯場」というのは違和感がある、という意見をいただいた。そこで、元資料である1870年フランス軍作成の設計図面の詳細を調査してもらった。


以下が、横浜開港資料館 中武氏の見解である。(原文まま)
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「設計図面」(1870年にフランス海軍作成)の元の複写物(写真)で各箇所のフランス語の説明を確認したところ、この場所は「洗濯場」とありました。
とうことで、おっしゃるように「洗濯場」として使われた可能性はありますが、あくまで1870年に作成された「設計図面」なので、その時点の現状図ではありません。

「設計図面」をよく見ると、「洗濯場」とされる二つの階段に囲まれた場所は削られています。
フランス海軍が作成した1865年の同地のフランス海軍駐屯地の現状「地図」では、斜面は削られていないので、1870年に駐屯施設の整備拡大を考えて「設計図面」を作成し、その際、この場所を削って「洗濯場」を設置する計画になっていたと考えられます。

現在でも穴はあいてはいるけれど、「設計図面」のように削られてはいないのではないでしょうか。
となると、「設計図面」では計画されたけれど、整備拡大計画は実施されず、穴はフランス海軍が使っていた以降に開けられた穴だと考えられますが。
ちなみにフランス駐屯軍は1875年に撤退し、その後はフランス領事館がずっと使用します。

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確かに現状では、山の斜面は削られておらず、斜面に塞がれた「穴」がある状態だ。設計図面上の窪んでいる部分を勝手に「穴」だと思い込んでいたが、実は「穴」を掘る計画ではなく、窪んだ部分全体を削り取ってしまうという計画だった、ということだ。

となると「洗濯場説」は間違っており、誰かが別の目的で1870年以降に「穴」を開けたということになる。
しかし、今回調べた限りの資料からは、その穴がなんの目的で開けられたのかまでは、残念ながらたどり着くことができなかった。
 


フランス海軍駐屯時代のフランス山の様子。現在バルダールパビリオンがある辺りの写真
(横浜開港資料館所蔵)


横浜開港資料館所蔵、当時のフランス軍兵舎の写真を見ると、奥の山の斜面に現在と同じような階段らしきものが確認できる。宿舎に隠れて謎のトンネル付近が写っていないのが残念……。



取材を終えて



恐らく「防空壕」だろうという頭で調査を始めたが、「洗濯場」という意表をついた説が登場し、さらにその説も実は間違っているのではないか、という意外な展開に。

調査していく中で「ワイン蔵」という説も耳にした。しかし、これは確かな根拠のない「噂」レベルの話にすぎない。また、中区が発行した「中区わが街~中区地区沿革外史~」という本の中には、「フランス山の石垣に穴ぐらを掘って、そこでいれずみをしていた」ということが書かれている。しかし、今回の謎のトンネルは石垣部分ではないため、これも該当しないだろう。

洗濯場、防空壕、ワイン蔵……、この「謎のトンネル」の正体はいったい何なのか、引き続きはまれぽでは調査していきたい。もし、何か情報をお持ちの方がいれば、是非はまれぽまでご連絡いただければと思う。


―終わり―
 

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コメントする
  • 確かここは35年前位に今のように整備された公園になる前池なのか水が湧いてたのかザリガニとりましたよ。綺麗では無く水溜まりって感じでしたが

  • 北方小学校まで行ったのに、小学校の目の前にある麒麟公園の碑文見なかったね。碑文にキリンビール創生の話が書いてあったのに・・・・。

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