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【前編】「横浜高校の指定バッグ」が女子高生の間で大流行中の理由とは?

ココがキニナル!

女子高生が「YOKOHAMA」と書かれたバッグを持っているのを見かけます。男子校の指定バッグらしいのですが。彼氏のバッグなの? 入手経路や持っている理由を調査願います。(まさしさん)

はまれぽ調査結果!

「かわいい」「憧れ」などの理由で、横浜高校の指定バッグが女子高生を中心に大流行中。入手経路はフリマアプリや横浜高校の生徒からなどさまざま。

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ライター:幸谷 亮

横浜高校の指定バッグを使用している女子高生が増殖中!?



キニナル投稿によると、どうやら横浜高校の指定バッグを持っている女子高生をよく見かけるらしい。
 


「YOKOHAMA」とプリントされた横浜高校の指定バッグ

 
確認しておこう。横浜高校は2020年度から男女共学化を予定しているが、現在は男子生徒のみが在籍する私立の男子校である。ゆえに、男子校生が持っているのであれば理解できるが、投稿内容が事実であれば、女子高生が横浜高校の指定バッグ、通称「横高バッグ」を使用していること自体が異様なのだ。

今回は、横高バッグの実態調査や女子高生のバッグ事情、そして他校生が横高バッグを使うことについて横浜高校側および横浜高校生の見解、そして横高バッグの誕生秘話や歴史など、前・後編の2回に分けて記事をお届けする。



横浜駅周辺で横高バッグを持っている女子高生9人に直撃



取材やプライベートで横浜をたびたび訪れている筆者だが、正直、女子高生のバッグ事情について一度たりとも疑問に思ったことはない。百聞は一見にしかずということで、まずは女子高生が多く集まりそうな横浜駅に足を運んだ。
 


女子高生ウォッチング開始

 
平日の午後4時すぎを狙って駅に降り立ったため、下校する女子高生が多く行き交う。すると、調査開始から5分もしない間に、「YOKOHAMA」とプリントされたショルダーバッグを持っている2人組の女子高生を発見【JK1】。
なぜ横浜高校の指定バッグを使用しているのか聞いてみると、2人とも「憧れていたので使ってみたかった」とのこと。入手経路については、「お兄ちゃんの彼女のおさがり」「横浜高校に通っている友達に頼んで買ってもらった」と教えてくれた。
 


【JK1】「デザインもそうですが、物を取り出しやすいところが特にお気に入りです」

 
さらに調査を続けると、想像していた以上に横浜高校の指定バッグを使っている女子高生に遭遇する。先ほどとは違う2人組の女子高生【JK2】に話を聞いてみると、使っている理由は、「みんなが持っているから」だそう。

入手方法は、「ネットオークションを用いて約4000円で購入」「お姉ちゃんのおさがり」とのこと。そもそも、お姉さんはいかにして入手したのか聞いてみると、「多分なんですけど・・・横浜高校の文化祭に遊びに行ったときに買ったみたいです」との証言が。

この女子高生の話が事実だとすると、どうやら横浜高校の文化祭でも購入できるようだ。とはいえ、ひと目で他校生と分かる女子高生に対して、「横浜高校の指定バッグ」を販売してくれるのかは疑問に残るところでもある。それは後編で解決するとして、さらに調査を続行する。
 


【JK2】「A4サイズのノートが入らないのが少し難点です」

 
横高バッグの使用歴がおよそ半年というこちらの女子高生【JK3】は、鶴見にある制服販売店で売っているという情報を聞いて購入。「やっぱりJK感があるし、持ちやすくてかわいい」とお気に入りの様子だった。
 


【JK3】4000円くらいで購入

 
次に、3人中1人が横浜高校の指定バッグを使っている3人組【JK4】に話を聞いてみると、「今日は荷物が多いのでたまたまリュックですが、全員、横高バッグを持っています」と答えてくれた。その内のひとりは、「厳密にいうと横高バッグではありませんが、制服の販売店で形がまったく同じタイプのショルダーバッグを買いました」とのこと。
 


【JK4】「高校生って感じがして、ずっと横高バッグに憧れていました」

 
最後に、フリマアプリの「メルカリ」を使って約5000円でゲットしたという女子高生【JK5】にインタビューをしてみたところ、「普通のスクバ(スクールバッグ)だとダサいし、リュックもイヤだから横高バッグを使っています。これなら女子高生っぽいし、見た目はコンパクトだけど、荷物もたくさん入るんですよ」と、横高バッグの魅力を解説してくれた。
 


【JK5】「横高バッグの前はリュックを使っていました」

 
横高バッグを使っている9人の女子高生に聞いた意見をまとめると、「(みんなが持っているから)憧れ」「女子高生っぽい」「コンパクトな見た目以上に荷物が入る」など。

女性でもなければ高校生でもない34歳の筆者からすると、正直、このバッグに対して「女子高生っぽくて憧れる」という感覚はとうてい理解できるものではない。しかし、女子高生の間で流行していることは、紛れもない事実なのである。

また、これまでの調査からも分かる通り、入手経路は横浜高校に通う友達に買ってくるように依頼したり、オークションやフリマアプリで購入したりと、あらゆる手段を用いて手に入れているようだ。
 


メルカリでは多くの横高バッグが4000円前後で取引されている
(フリマアプリ「メルカリ」のスクリーンショット)

 
鶴見にある制服販売店で購入するなど一部例外もあるが、女子高生から聞き込みした話によると、制服販売店をはじめとした「正規のルート」では、横浜高校生以外に横高バッグを販売していない。

真偽を確かめるため横浜市内にある制服販売店に問い合わせてみると、「顔写真入りの生徒手帳で横浜高校さんの生徒であることが確認できないと販売しておりません」とのことだった。すべての販売店がそうであるかは不明だが、販売店の中には「生徒の名簿を横浜高校からいただいており、それで横浜高校の生徒さんであるかどうか管理しています」と教えてくれた店もあった。
 


制服販売店では、横浜高校生以外に横高バッグを販売していない(写真はイメージ)