新しい港南区役所の様子と跡地利用はどんな感じになるの?
ココがキニナル!
3月に移転した新しい港南区役所はどんな感じ? 跡地はどうなる?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
コンクリートの強度不足で1年遅れたが、2017年3月21日に完全移転。旧庁舎跡地には2020年度までに公会堂や土木事務所などを整備
ライター:はまれぽ編集部
1年遅れの完成
耐震面の問題や老朽化を理由に新築移転を計画していた横浜市港南区の総合庁舎が完成し、2017(平成29)年3月21日に全館移転が完了した。
新しい港南区総合庁舎
青丸が旧庁舎、赤丸が新庁舎
1971(昭和46)年に建築された旧総合庁舎は老朽化に加え、十分な耐震性を有していないことや、行政サービスの拡大・多様化によって業務空間が手狭になったことから建て替え再整備が進められてきた。
年季を感じる旧庁舎の外観
新庁舎は鉄筋コンクリート造の地上8階・地下1階で、主な用途は旧庁舎と同じ区役所と消防署。敷地面積は5077.61平方メートルで、旧庁舎に比べて1300平方メートルほど広く、横浜市によると、事業費は100億円弱。
旧庁舎の跡地は解体後、2020年度までに公会堂・土木事務所・区民活動支援センターを整備する予定。
跡地活用も計画済み
新庁舎はもともと2016(平成28)年2月の移転を予定していたが、地下コンクリート杭に充てんするコンクリートの量が足りなかったことが原因による強度不足が判明したため、丸1年遅れた形となった。
赤枠がコンクリートの充てん不足があった箇所(提供:横浜市)
当初は2016~2019年度までとしていた公会堂の休館期間も丸1年後ろ倒しの2017~2020年度となる。旧庁舎5階にある公会堂は2017年3月31日で休館し、工事に入る。
工事完了まで公会堂は使用できなくなる。港南区総務部総務課の佐藤英一(さとう・えいいち)課長は「近隣他区の公会堂にお願いするか、隣駅である上大岡の港南区民文化センター『ひまわりの郷』で代替するしかないのでは」と話している。
上大岡駅直結の「ひまわりの郷」。庁舎から徒歩15分弱
佐藤課長は、「港南区の公会堂は稼働率が非常に高い。区民のことを考えると2020年と言わず、もっと前倒ししたい」と述べた。
区民の利便性と工期の調整に苦労している