新しい港南区役所の様子と跡地利用はどんな感じになるの?
ココがキニナル!
3月に移転した新しい港南区役所はどんな感じ? 跡地はどうなる?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
コンクリートの強度不足で1年遅れたが、2017年3月21日に完全移転。旧庁舎跡地には2020年度までに公会堂や土木事務所などを整備
ライター:はまれぽ編集部
18区唯一のシステムも
佐藤課長によると、新庁舎は「分かりやすい」「使いやすい」「災害に強く、環境にやさしい」ことを重視した設計になっている。
特徴的なのは、1階の「区民ホール」に総合案内窓口だけでなく、コンシェルジュを配置。窓口も課ごとに色分けした点だという。
「分かりやすい」を重視した住民サービス
スギを使った温もりのあるホール
また、ホールには横浜ポルタにあるガラスのオブジェ「横濱三塔物語」を製作した地元・港南区のアーキテクチュアグラスアーティストである野口真里(のぐち・まり)さんが手掛けた装飾時計もそびえている。
地元アーティストの作品が新しい庁舎の歴史を刻む
新庁舎の特徴の一つ、「使いやすい」という点では、旧庁舎では2基だったエレベーターを3基に増設。うち1基は車いす利用者のことも考慮して、広めのものを採用したほか、エスカレーターも設置した。
横浜市の行政機関の施設では見かけることが少ないエスカレーター
利用者の利便性という面では、待合スペースを広めにとった。
ゆとりのある空間を確保
また、区民、特に女性の出入りが多い1・3・4階に授乳室を確保したほか、男性用トイレにもベビーベッドを設置した。
「イクメン」にも嬉しい
災害面では地震の揺れを軽減する免震構造を採用。さらに旧庁舎では地下にあった機械設備を上層部に設置することで、大規模な風水害が発生した際も行政機能を停止させない設計にした。
横浜市内18区で最後の再整備となった港南区の新庁舎には、横浜市内で唯一、地下鉄の湧水を館内の空調などに利用するというシステムを導入したという。
区民も各フロアのエネルギー消費量をチェックできる
横浜市建築局によると、このシステムを採用していないほかの同規模のビルに比べると、空調に関するコストを削減できるほか、湧水を排水するための下水道使用料のカットにもなる。
さらに湧水を適切に処理することで庁舎や防災用のトイレ、緑化散水など、幅広く再利用できるのだという。
庁舎内の緑化にも活用できる
佐藤課長は「コンクリートの充てんという予期しない事態で完成が遅れてしまったが、その分、区民の皆さんが使いやすいデザインを練る時間を取れたと思っている。外装には区の華であるヒマワリもあしらっているので、その点にも注目してもらえれば」と話していた。
庁舎西側にはヒマワリが1年中咲き誇るデザインを施した
取材を終えて
佐藤課長が何度も繰り返したのが「工期の遅れで区民に迷惑をかけてしまった」という内容の言葉。早い段階でコンクリートの充てん不足に気づいたのが不幸中の幸いとはいえるが、公会堂の完成に遅れが出ているのは事実。
公会堂は吹奏楽をはじめとする文化・芸術の発表の場として重宝される施設だという。区民のためにも1日も早い完成を願いたい。
―終わり―
IKさん
2017年03月27日 11時37分
「横浜市内18区で最後の再整備となった港南区の新庁舎」ということは保土ヶ谷区役所は耐震工事も済んでいるし、当分このままっていうこと?レトロ感を味わいたい方はぜひ訪問くださいませ。
fwba0121さん
2017年03月25日 09時20分
前倒しというが、役所が業者に対してブラックになってはいけません。もちろん区民も根拠も論理もない根性論の前倒し要求はやめましょう。国民がブラックブラックと、色々な企業に対して騒いでいるんだから、自分たちがブラックになる要素を出しては決していけません。あと、手抜きされてもしょうがないし。
nemurikumaさん
2017年03月24日 07時51分
エスカレーターは近年に建てられた庁舎には設置されていますね
私が住んでいた都筑・青葉の両区役所には新築時からありました