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「新江ノ島水族館」はクラゲ展示のパイオニア!? 約100年ぶりに生存が確認されたクラゲの展示も併せて詳細レポート!

ココがキニナル!

新江ノ島水族館で6月1日から世界初となるヒョウガライトヒキクラゲの展示が始まりました。展示されるまでは長い道のりだったという話なので、詳しいことを知りたいです。調べて来て下さい!(bandaiさん)

はまれぽ調査結果!

約100年ぶりに生存が確認されたヒョウガライトヒキクラゲ。フィリピンから幼生を持ち帰り繁殖に成功! 新江ノ島水族館はクラゲ展示の元祖だった

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ライター:すがた もえ子

 

入口からクラゲがお出迎えしてくれる
 

クラゲの繁殖や生態の解明にも力をいれている新江ノ島水族館では、100年ぶりに生存が確認された「ヒョウガライトヒキクラゲ」の世界で初めての展示が2017(平成29)年6月から始まった。
世界初といわれると、どんなクラゲなのか興味が湧いてくる。詳しいお話を新江ノ島水族館へ聞きにいってきた。



クラゲ展示の元祖



水中を漂う幻想的な姿に癒されると最近では人気が高いクラゲだが、新江ノ島水族館では、前身となる「江ノ島水族館」が開館した1954(昭和29)年という早い段階からクラゲの研究と同時に飼育・展示を行ってきた。

 

オープン当初の「旧・江島水族館」(写真提供:新江ノ島水族館)
 

日本における近代的水族館の第1号として誕生し、最も多い時で1日に1万人を超える入場者でにぎわったという「江島水族館」がクラゲを展示するようになったきっかけは、昭和天皇に由来する。

昭和天皇、今上陛下は、葉山の御用邸を中心に相模湾周辺の海で海洋生物研究を修められてきた。相模湾を望む場所にある「江島水族館」はそんな立地的な符号や、昭和天皇がご研究対象であったクラゲ類を紹介したいという思いがきっかけとなり、クラゲの展示をするようになった。
しかし当初は海で採ったクラゲを一週間飼うのがやっとだったという。

 

昭和天皇の研究の一部を今上陛下の研究とともに展示
 

1961(昭和36)年、クラゲ研究の第一人者である柿沼好子(かきぬま・よしこ)博士(東北大学)のもとで子クラゲ生み出すを技術を学び、さらに研究飼育を続ける。

その後、1973(昭和48)年に常設展示を開始。ついに一年中たえずクラゲを紹介できるようになった。1983(昭和58)年には展示飼育できるクラゲの種類が増え、展示スペースを拡張。

海外では、1992(平成4)年にアメリカのモントレー湾水族館で「プラネット・オブ・ザ・ジェリー」というクラゲの企画展が行われ、クラゲを水族館で鑑賞することが人気となった。その後その人気は日本にも逆輸入され、今のような盛況ぶりになったのだという。

もともと海外から入ってきたのかと思っていたが、クラゲの展示は日本発、しかも「旧・江島水族館」発だったのだ。



新江ノ島水族館はクラゲ展示のパイオニア



世界には約3000種類、日本には約600 種のクラゲが生息しているが、新江ノ島水族館では「クラゲファンタジーホール」と「クラゲサイエンス」という 2 つのクラゲのコーナーを中心に、周年を通じ約50種のクラゲを展示している(2017年7月現在)

「クラゲファンタジーホール」はクラゲの体内をイメージして作られている。青い光に満たされたホールには14種類のクラゲが展示されており、ソファに座ってのんびりとクラゲに癒されることができる。

 

癒しの空間「クラゲファンタジーホール」
 

1人でゆっくりと癒されたかったり、デートの時などには「クラゲファンタジーホール」でソファに座って、満足いくまでクラゲの世界を堪能するのがオススメ。

 

青い光に照らされると、海底にいるような気分になれる
 

クラゲの研究を展示した「クラゲサイエンス」では、館内で展示されているクラゲ約50種のうち、常時約30種が展示されている。クラゲの不思議な姿や生態が展示されていて、クラゲに餌をあげる給餌の様子なども詳しく紹介されている。

たくさんの種類のクラゲを見たいなら「クラゲサイエンス」のコーナーがオススメ。

 

クラゲについて詳しく知る事ができる
 

実は謎だらけの生き物なのだ
 

クラゲの幼少期の様子も展示されているので、水族館を出るころにはかなりクラゲに詳しくなっているはずだ。

 

ミズクラゲは特に人気が高い
 

 
続いては、そもそもクラゲって何? ヒョウガライトヒキクラゲも登場!!