環状2号、3号、4号はあるけれど、1号はないの?
ココがキニナル!
横浜には環状2号、3号、4号がありますが、環状1号はないのでしょうか?(cherry_sanさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
現在は真ん中で途切れているうえ、短いですが、ちゃんとあります。鎌倉街道沿いの南区通町から、青木橋近くを結ぶ約6kmの道です。
ライター:吉岡 まちこ
「環状1号線ならありますよ」。でも道路局企画課のHPの地図にはない。
確かに他の環状線、特に環状2号線(磯子区森三丁目~鶴見区上末吉五丁目)は渋滞情報などでも耳にするが、環状1号線というのはあまり聞かない。
横浜市道路局のHP「横浜のみち・幹線道路」の項目から入り、情報を見てもその文字は出てこない。
横浜市道路局のHP「幹線道路」のページ
(http://www.city.yokohama.lg.jp/doro/plan/policy/kansen/ )
やっぱりないのだろうか?
このページの作成者である道路局企画課に電話で聞いてみたところ「ありますよ」とあっさり。
ぇぇ、どういうこと!? 早速関内の道路局にうかがってみた。
横浜市道路局計画調整部の方々。左から、荒木さん、桐山さん、秋山さん
用意されたのは「横浜国際港都建設計画街路網図」という大~きな地図。
その地図の裏面に、市内の道路名一覧が出ている。そこにははっきりと「環状1号線」と書かれてあった。
「横浜国際港都建設計画街路網図」裏面。地図は市役所の市民情報センターで売っている
しかし、裏返しておもての地図を見ると、環状1号線の名前はない。
環状2号線などはハッキリ出ているのに。
すると「地図面で、この3・3・10という番号の道を探せばいいんです」と教えてくださった。
地図では、道路の始点は○印、終点は➡で示されている
これが環状1号線のルートだ。始点は南区通町、終点は鶴屋町3丁目。
現在は保土ケ谷橋で国道1号に突き当たって一度途切れ、保土ケ谷駅の西口バスロータリからまた始まっているのがわかる。
ちなみにこの部分、遠い将来、東海道線をまたぎ、今井川の上を道路が走る計画があるらしい。
保土ケ谷駅西口と道がつながる構想が。市が提供する「i-マッピー」より
※「i-マッピー」トップページ http://wwwm.city.yokohama.lg.jp/index.asp?dtp=2 から
拡大したい地点をクリックし、左枠「表示切替」で「都市施設・市街地開発事業」を選択し表示
「○号線」という名前は、一般には知られていないことが多い。
環状1号線という名前はこの地図のどこにもない。かわりにあるのは「3・3・10」という数字と「主要地方道 保土ケ谷宮元線」「主要地方道 青木浅間線」など。
「主要地方道 保土ケ谷宮元線」と書かれた環状1号線の一部
「3・3・10」という数字と「主要地方道 青木浅間線」。そして終点➡印は鶴屋町3丁目
道路の名前はすごく複雑なのだ。だいたい主要地方道って何だろう?
「道路法に基づき国土交通大臣が、重要な道だから整備していきましょう、と指定した県道や市道のことなんです。新たに作ったものではなく、後からかぶせた冠のような名称で、地元の人にはこの呼び名のほうが馴染み深いことが多い」のだそうだ。
余談だが、県道と市道の違いは?というと、市をまたいでいるのが県道で、一つの市内で収まっているのが市道だ。
「道路には、人の往来で自然にできた街道のような道もあれば、県や市が計画した都市計画道路という道もあるんです」と秋山課長。
「都市計画道路では名前に“線”をつけて呼びます。でも、役所の中だけでしか通じないことが多いんです」と桐山さん。
「だから、環状1号“線”と書かれた案内標識はどこにもないはずですよ」と荒木さん。
さらに桐山さん、「細かいですが、環状1号ではなくて環状1号“線”ですからね!」と念を押すではないか。
混乱している筆者。つまり「環状1号」に“線”がついた計画道路名を一般の人が目にすることはないだろう、ということらしい。
本当にそうなのか?それなら、と現地を走ってみた。
“線”はあったが、標識は「環状1号」?そして新たな謎も!? 次のページ≫