緑区中山駅南口の再開発で巨大ビルが出現!? どんな建物が建つの?
ココがキニナル!
緑区の中山駅南口再開発計画が固まったとのこと。再開発の必要性や、地元の意見を調査してもらえませんか?(ポスポスさん、nkym4230-hamaさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
駅前広場の整備や29階建ての住宅などが行われる再開発計画は、2021年着工予定。これから地域への説明会などが順次開催される
ライター:はまれぽ編集部
動き始めた緑区「中山駅南口」の再開発計画。計画着工は2021年で、完成・供用開始は2024年を予定している。まだ先の話だが、遠い未来ではない。
JR横浜線と市営地下鉄グリーンラインが交差する乗換駅でもある中山駅は、緑区役所や警察署などの行政機関や商店街、住宅地があるなど、地域の人々の生活の場として多くの機能を持っている。
横浜市の都市計画では「駅勢圏が大きい郊外部の生活拠点」に位置付けられている一方、現在の駅南口周辺には、交通面や老朽化の面で課題も多いようだ。現地の様子を確認することにした。
再開発事業計画では、こんな建物が建つ予定。高さは屋上設備などを含む(Googlemapより)
再開発による大きな変化は、新しい建物が建つことに加え、ロータリーの位置変更だ。現在の駅前ロータリーが「歩行者広場」となって、南口西側に新しい「駅前広場」ができる。その更に西側には商業施設に加えて、地上108メートル・29階建ての高層ビルが建つことも注目を集めている(上記地図赤枠の部分)。
現在の中山駅南口。ここは「歩行者広場」となる
駅の南側に出ると、すぐにバス乗り場とタクシー乗り場のあるロータリーがある。交通結節点らしく、バス乗り場に多くの人が行列を作っていた。
バスを誘導する係員が常駐
一方で、ロータリーの構造上、バスはバックで切り返さなければ乗り場につけることができない。歩行者の導線とバス・タクシーなどの導線が交わるなど、改善の余地があるようだ。横浜市では、周辺の道路が狭く機能が脆弱であることなども課題と考えているそうだ。
バスやタクシーの前を横切る歩行者。右の建物の辺りが商業施設(地図A-1区画)になる
このロータリーにできる「歩行者広場」では、地域の交流や憩いの場などの機能を果たすほか、駅南の東西に伸びる既存の商店街と、新たな商業施設をつなげる役割もある。
さらに、開発予定地を中心に駅前を歩いてみる。
現在のロータリー前からちょうど道路を挟んだ側にあるのが、地図上で「A-2」と呼ばれる再開発予定地。この一角には高さ3階、地上20メートルの商業施設ができる。
こちらが「A-2」区画。道路拡幅のために後退しつつ、3階建ての商業施設になる予定
この予定地から西へ向かう駅前道路は商店街になっている。新たな商業施設やロータリーの整備と同時に、敷地を後退して道路拡幅が行われる予定だ。歩道が整備されるなど、今よりも歩きやすく回遊性のある商店街を目指すようだ。
現在の駅前道路。幅は狭いが、人通りや車の通りは多い
通り沿いに西へ歩いていくと、すぐ右手に大きな駐車場を備えたパチンコ店が見えてくる。この辺りがロータリーやバス・タクシー乗り場を備えた新たな「駅前広場」となる(地図上の緑の円)。
道幅が広がるので、今よりも駅寄り(北側)の位置になる
高い建物が少ないので、現在のパチンコ店の存在感は大きい
パチンコ店の西側には広い駐車場が隣接している。この場所には4階建ての商業施設建つことになるようだ。
隣接する商業施設(地図上B)の予定地は、現在駐車場
もう一つの商業施設ができる「B」の場所がこの駐車場と、隣接している建物「丸大スクエア」の周辺。服飾店や飲食施設が入居しているマルダイスクエアのある場所は、今回の再開発で最も高層の29階建て住宅施設(低層部は子育て支援施設と商業施設)になる予定地だ。
今回の開発計画では一番西側(赤枠)
現在の駅出入口からはもっとも離れている
西側から眺めた様子。空は広いが、これから高層ビルが建つ
再開発計画による高度化で、このビルには約420戸の住戸が計画されている。その一部には、現在の計画エリアに住む人などが入居することになりそうだ。
ここまでは南口のメインストリートとなる道を歩いてきたが、線路沿いには裏通りともいえるエリアが広がっている。そちらの様子はどうなっているだろう。