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ダイエー横浜西口店、完全閉店の瞬間

ダイエー横浜西口店、完全閉店の瞬間

ココがキニナル!

いよいよ 2月11日にダイエー横浜西口店が閉店します。横浜在住の僕にとっては、貴重なスーパーが閉店してしまう事になります。是非、ダイエー最後の日を取材してください(たかし君さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

18時の閉店時刻を1時間15分遅れて営業を終了。ダイエー周辺にはものすごい人が集まり横浜西口店の最後を見届けた。

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ライター:はまれぽ編集部

とうとうこの日がきてしまった。
前身のサンコー時代から数えて、約51年。地域の台所を支えていたダイエー横浜西口店が、本日、2019(平成31)年2月11日に閉店した。
 


ついに「最終日」の文字が掲げられた

 
先月1月31日で新館の専門店フロアは営業を終了し、一部を除いた本館部分が本日を持って最終営業となる。
 


来る度に読み直してしまうお知らせ

 
入口付近に設置されたメッセージボードには数え切れないほどの付箋が貼ってあり、もう付箋を貼るスペースもない。ひとつひとつ目を通すだけで涙腺が刺激される。
 


手作りのメッセージカードを貼っている方も(編集部にて加工済み)

 
「なくならないで」「さみしい」と完全閉店を惜しむ声や、「ずーっとずっと待っています」「従業員さんのキビキビと働く姿が大好きでした」「息子がバイトでお世話になりました」「どこで買い物すればいいんだよ~!」など、それぞれの想いがぎっしりと連なっていた。
 


「ありがとう」の声が圧倒的に多い(編集部にて加工済み)

 
閉店の主な理由は建物の老朽化による建て替え工事。建物自体は51年間、この地に根を張っている。良いことも悪いこともすべてその身に刻んできたに違いない。だからこそ、ここまで多くの人に愛されたのだろう。

食品売り場には商品が補充されない棚と「ありがとう横浜!」「完全閉店のため売りつくし」の文字が並び、いつも威勢の良い魚屋さんの声も今日はなんだか名残惜しく響き渡る。

最後の買い物に来た筆者は、お弁当コーナーで足が止まった。
 


これは買わずにはいられない・・・

 
この折詰赤飯、製造者はもちろんダイエー横浜西口店。御赤飯の掛け紙と紅白の水引をひとつひとつ手作業でかけてくれたのかと思うと、何とも言えない気持ちになる。
 


390円は、サンキューかな?

 
レジでは常連さんらしき男性に従業員さんが、「これまで本当にありがとうございました」と声をかけており、「こちらこそ大変お世話になりました。お元気でね」と、言葉少なにお別れをしていた。その方は60代で「子どものころからある店だからね、本当に寂しいよ」と話す。

ダイエー横浜西口店に設置されているエスカレーターもファンの間では有名だった。サンコー時代から引き継がれた本館のエスカレーターは、東芝製で両脇が丸く湾曲したガラス(通称:丸ボディ)になっていて、「Toshiba」の旧ロゴ(筆記体で書かれた貴重なもの)が記されている(別館は三菱製の丸ボディ)。手すりは上りが赤で下りが緑と、日本に現存している昔からのエスカレーターの一つなのだとか。意識して乗ったことはなかったが、開業時から活躍しているエスカレーターだと思うと感慨深い。


閉店の瞬間



午後5時45分ごろ、すでに入口の前で最後の瞬間を見届けようと待っている人がいた。筆者も列に並ぶ。スタッフの方々が扉の横に立ち、「本日は18時閉店です」と声がけをしていた。
 


18時になると入店はできなくなり、中で買い物をしているお客さんの対応が終わり次第の営業終了を知らせてくれた。店内では『蛍の光』とともに、「毎度、ご来店いただきまして誠にありがとうございます。ご来店中のお客様にご案内申し上げます。本日はダイエー全館、18時をもちまして営業終了とさせていただきます。46年間ご愛好賜り、誠にありがとうございました」という放送が流れている。
 


時間が経つにつれてギャラリーも増えていく

 
通行人が通る通路もないほどに人が集まってしまったため、スタッフの方が急遽カラーコーンなどを立てて通路を確保する。
 


閉店の瞬間を今か今かと待つ人々

 
途中、お店から出てきたお客さんが1時間以上待っている人たちの前で撮影を始めたので、場が騒然となる瞬間もあった。
そんな時にダイエーのスタッフさんが飛んできて、「お客様申し訳ございません。前列にいらっしゃる皆様は1時間以上前からお待ちいただいております。どうぞ撮影される場合は列の後方までお願い致します」と冷静に対応してくれた。
 


名残惜しい気持ちはみんな同じ

 
午後6時閉店の予定だったが、完全にお客さんが店内からいなくなったのは午後7時15分ごろ。
 


最後の挨拶の準備が始まった


そして、従業員を代表した社員の方が挨拶を始める。
 

 

あたたかい拍手が起こると同時に、「本当に終わってしまうんだ」と悲しみが押し寄せてくる。
 

 
この街の台所であり、憩いの場だったダイエー横浜西口店。46年間の思い出をとともに本日幕を閉じた。

しかし、終わりは始まりだ。46年間この街を見守ってきたダイエー横浜西口店は、新しい姿でこの場所に戻ってきてくれるはず。その日がくるまで、しばし46年間分の休憩に入ってもらおう。

 


待っています

 
跡地の再開発については以前取材した通り、本館部分には9階建て相当のビルが建ち、イオンが入居予定。1階部分は食品売り場を設けるという。目新しい情報が入り次第お伝えしたい。
 
 
ー終わりー
 
 

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  • 高校生の時にクレープを食べてました。大人になってからは、横浜西口の喧騒を抜けてダイエーに入りちょっとひと息したり…。とても寂しいです。最終日は仕事で見届けることができませんでしたので、こうして記事で取り上げてくれて、動画にして残してくれてはまれぽにも感謝です。ありがとう

  • 数年前、市内の別のダイエーでバイトしてたな。よく昔、行ったな。高校時代も行った。ありがとう

  • 各地でも事例がある「ダイエーをイオンへ衣替えする建て替え」と考えれば特別な事ではないですね。既にダイエーはイオンの傘下なのですから。

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