桜木町のロープウェイ計画が明らかに! 第二のコスモクロックになるか?
ココがキニナル!
桜木町のロープウェイ計画について。このエリアは高層建築も多く上空からの景観なら充分。それより地上からの景観が台無しに。一過性の話題目的では先々心配です。市の反応は?(よこはまいちばんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
市と協定を結んだ泉陽興業が積極的に計画を進めていく。市民からは「交通機関として成り立つのか」という疑問の声があったが、泉陽興業は「観光振興のお手伝い」を目指し、バリアフリー仕様のロープウェイを建設予定
ライター:はまれぽ編集部
以前お伝えした、JR桜木町駅からワールドポーターズ前までをつなぐロープウェイ計画の詳細が、横浜市から公表された。
「YOKOHAMA AIR CABIN(仮)」と名付けられたロープウェイ計画は、JR桜木町駅から運河パークの駅舎まで約630メートルを結ぶというもの。通常、汽車道を歩いて徒歩10分ほどの距離を、ロープウェイは片道約3分で空中散歩する想定。
汽車道の南側に沿って運行する(画像:過去記事より)
ゴンドラは8人乗りで、車いすにも対応したバリアフリー仕様のものを36基用意する予定。ゴンドラは循環式で、運賃は検討中だ。
支柱は海上(海面から高さ約30~40メートル)に3本、地上(地上から高さ約10メートル)に2本設け、JR桜木町駅前と、ワールドポーターズに隣接する運河パークに2階建ての駅舎(乗り場)を設置。
桜木町駅前の駅舎イメージ図(画像:横浜市)
運河パークの駅舎イメージ図(画像:横浜市)
計画にかかる費用(駅舎の設置・運営含む)は、よこはまコスモワールドを運営する大阪の泉陽興業株式会社が全額負担。2019年度着工、2020年の東京オリンピック・パラリンピック前の営業開始を目指すそうだ。
ロープウェイのイメージ図(画像:横浜市)
市の反応は?
「空中散歩」と聞けば夢のある話だが、「横浜は歩いて楽しい街」であることも事実。
以前記事を書いた時もコメント欄には、「個人的にはロープウェイが走る港の風景は面白いと思う。都市部のロープウェイというだけでも珍しいし、安全面だけしっかりしてくれれば賛成」という賛成意見のほかに、「何のための電線地中化、首都高地中化だったのか」「開放感のある美しい港の景観が鉄柱やロープで覆われて魅力を失ってしまうのでは?」「築き上げてきた横浜の景観を後世に引き継いでいくということも大切にしてほしい」という反対意見も少なくない。
こんな感じでロープウェイが通る?
横浜市都市整備局に話を伺うと、市としてもロープウェイ計画の課題は「景観」という認識を持っているようだ。
「計画に該当するエリアは時間をかけて形成してきた場所ですので、その街に溶け込むようなデザインを配慮し、第三者の諮問機関も入り審議を重ねておりますので、それらの意見も踏まえて計画を進めてまいります。具体的には、各駅舎を街づくりのコンセプトに合わせて整備したいと考えています」とのこと。
市は駅舎や支柱を設置する場所を有償で貸与する方針
今回の報告は「基本的に前向きに進めていく前提」で、今後は泉陽興業と事業実施の協定を締結し、公民連携事業の基本的な合意のもと許認可の手続きに着手する方針という。
では、実際に街の人たちはロープウェイ計画にどんな意見を持っているのだろうか。