時代感の味わいある場所。はま旅Vol.39「白楽編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第39回は、賑やかさと閑静さのバランス、そして時代感の味わいある白楽駅。
ライター:クドー・シュンサク
好対照な2本の通り
冷え込みもやわらかな師走晴れに恵まれた今回のはま旅。賑やかなサイドの出口から、はまれぽでは「ドッキリヤミ市場」を含め、幾度か取材でお世話になった六角橋商店街へ。
今回も同行のアンザイ氏による撮影
平日の正午前にもかかわらず、駅前の商店街は人で溢れる賑やかさがなかなかのインパクト。
六角橋商店街大通り
時代の新旧を織り交ぜた商店が長く軒を連ねる。人もそうだが、車とバイクの交通量がとにかく目立つ。
ゆるやかにもう1本の通り、六角橋商店街仲見世通へと歩を進める。
六角橋仲見世通入口の看板
入口すぐ。古き味わい感が流れる
古き良き風情を感じる通りを歩くとすぐ、フリーマーケットスタイルな店の光景から仲見世通は始まった。
道端に食料品をダンボールにて陳列・販売
店主らしき方に話を伺うと、この通りのさらに裏側で5年前まで50年近く食料品店を営んでいたのだが、不慮の火災により店舗は全焼。やむを得ずこの場所で5年前から規模を縮小し、営業をしているとのこと。
ここの店名は『大安』(だいやす)。激安がとにかく売りだという。
激安な理由は、昔からの伝統に加え、長年の付き合いで培った仕入れの特殊ルート、そして道端なので5年前より激安。この3点だという。
急な雨やこの季節は寒さも厳しいが、まだしばらくこのスタイルで店を続けて、見通しがつけばまた店舗を構える計画だと話してくれた。
通常のスーパーと比べ3~4割引きの値段設定だという
『大安』店主、松本康一さん。穏やかな口調
仲見世通は道幅が狭い。ちょうど人とすれ違える幅。そして左右に個性的な商店が軒を連ねる。青果店や鮮魚店、反物の店やブティック、玩具のコレクターズショップから各種雑貨店。さらには茶屋まで。
現代的なアーケードを見慣れている方は、ここを歩くだけでも新鮮さがあったり、懐かしさを滲ませたり、道幅は狭いがなかなか良い気分で歩ける通りだという印象を持った。
仲見世通の店舗数は100を越える