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日本橋から何km地点? 横浜市内の旧東海道にデザインプレート設置プロジェクトが進行中

日本橋から何km地点? 横浜市内の旧東海道にデザインプレート設置プロジェクトが進行中

ココがキニナル!

台町から宮前商店街の歩道に、旧東海道のデザインがあしらわれたプレートが7枚設置されました。どのような由来の絵なのか、ここ以外にもあるのかなど調査してみて下さい。(ねこぼくさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

旧東海道を歩く人のための道標として横浜市内に設置されたデザインプレート。これまでに、鶴見区と神奈川区に設置され、今後、西区・保土ケ谷区・戸塚区にも設置される予定。

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ライター:小山 はな

神奈川区の台町と宮前商店街に、旧東海道のデザインがあしらわれたプレートが新しく設置されたとのキニナル投稿が寄せられた。東海道五十三次で、三番目の宿場である神奈川宿は、現在の横浜市神奈川区神奈川本町のあたりを中心とした地域で、数々の浮世絵などでも江戸時代には沢山の人々で賑わっていた様子が描かれている。

宮前商店街といえば、普段はほとんど開いている商店がないシャッター商店街なのに、6月の「ちょうちん祭り」のときだけは、露店がずらりと並び、ものすごい盛り上がりを見せる商店街としてキニナっていた。



さっそく商店街の事務所に問い合わせてみたところ、プレートの設置は横浜市が推進しており、ここ数ヶ月以内に確かに設置されたということがわかった。しかし、プレートといってもどんなものなのか想像がつかない。観光地などによくある立て看板のようなものを想像しつつ、神奈川区役所に問い合わせると、取材を快諾してくれた。
 
 
 

神奈川駅で合流して現場に向かう


 
取材に協力してくれたのは、横浜市神奈川区総務部区政推進課と横浜市道路局企画課の皆さん、総勢5名! この時点で、このデザインプレートに対する横浜市の並々ならぬ熱意を感じた。
 

日本橋から何km地点? 横浜市内の旧東海道にデザインプレート設置プロジェクトが進行中
台町と宮前商店街の間にある京急線神奈川駅

 
まずはともかく現地調査ということで、日本橋寄りの宮前商店街入り口へ。
 

 

日本橋から何km地点? 横浜市内の旧東海道にデザインプレート設置プロジェクトが進行中
5分ほど歩いて、宮前商店街の東側の入り口へ到着
 
日本橋から何km地点? 横浜市内の旧東海道にデザインプレート設置プロジェクトが進行中
ここに神奈川区の一つ目のデザインプレートが?

 
上の画像の右下に注目してほしい。地面に埋め込まれたマンホールのようなもの。旧東海道のデザインプレートとは、案内板のようなものではなかった。
 

日本橋から何km地点? 横浜市内の旧東海道にデザインプレート設置プロジェクトが進行中
これが旧東海道のデザインプレートだ!(神奈川区1枚目)

 
浮世絵のような江戸時代の雰囲気の人々と、その周りに日本橋、そして、横浜市の5つの区の名称がぐるりと描かれている。どうしてこのようなプレートを設置することになったのだろうか?
 

日本橋から何km地点? 横浜市内の旧東海道にデザインプレート設置プロジェクトが進行中
横浜市道路局の今井貴之(いまい・たかゆき)さん

 
道路局企画課の今井さんによると、道路局では、「楽しみながら健康づくりに取り組める場を創出する『健康みちづくり推進事業』を実施している」という。歩くことを楽しんでもらうため、旧東海道をルートの一つとして設定している。一方、神奈川区ではイベントの実施や、旧東海道沿道の5区(鶴見区・神奈川区・西区・保土ケ谷区・戸塚区)で現状報告や意見交換を行うワーキンググループに参加している。このワーキンググループに道路局も加わり、「旧東海道を歩いてもらうために沿道の5区で何かできないか」と話が持ち上がったのが4年ほど前。そして、5区で統一したデザインのプレートを街道に設置することになった。

2017(平成29)年に、いくつかの浮世絵からインスピレーションを得て、歴史を感じさせるプレートのデザインが決定した。設置される区名のところは赤くハイライトされるアイデアだ。
 

日本橋から何km地点? 横浜市内の旧東海道にデザインプレート設置プロジェクトが進行中
商店街の道路を挟んですぐに2枚目

 
旧東海道デザインのプレートの設置は、鶴見区から始まった。鶴見区ではキリンビール工場付近の4枚のプレートをはじめとし、合計9枚が2017(平成29)年から翌年にかけて設置された。続く神奈川区では、2019(令和元)年の12月に合計7枚を設置。今回はキニナル投稿をもとに、神奈川区内のデザインプレートを取材する。
 
 
 

歴史を生かした神奈川区のまちづくり


 
次のプレートが設置されている場所を目指し、宮前商店街を神奈川駅の方へ戻りながら、神奈川区区政推進課の田邊真由子(たなべ・まゆこ)さんに、皆さんの普段のお仕事を伺った。
 

日本橋から何km地点? 横浜市内の旧東海道にデザインプレート設置プロジェクトが進行中
商店街というわりにはやはり商店が少ない
 
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6月の「ちょうちん祭り」が行われる洲崎大神

 
神奈川区区政推進課の業務の一つは、いわゆる“まちづくり”。神奈川区の街の魅力を高めるため、環境づくりやイベントの企画、街の情報を発信するなどしている。例えば、神奈川区に伝わる浦島太郎伝説をまちづくりに生かすなどしているそうだ。
 

日本橋から何km地点? 横浜市内の旧東海道にデザインプレート設置プロジェクトが進行中
浦島太郎伝説を語る神奈川区区政推進課の田邊さん
 
日本橋から何km地点? 横浜市内の旧東海道にデザインプレート設置プロジェクトが進行中
区役所で入手できる歴史まちあるきパンフレット(画像提供:神奈川区)

 
神奈川区では、浦島太郎を想起させるようなデザインを街のあらゆるところに取り入れており、そのモチーフはとにかく“亀”と“波”。区のマスコットキャラクターも言われてみれば「かめ太郎」であった。
 

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かめ太郎(画像提供:神奈川区区政推進課)
 
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歩行者の安全を守る車止めにも亀
 
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街灯にも波モチーフの文様
 
日本橋から何km地点? 横浜市内の旧東海道にデザインプレート設置プロジェクトが進行中
歩道にも波

 
扇型の波をいくつも重ねたこの文様は「青海波(せいがいは)」と呼ばれる伝統的なもの。こういったもの一つ一つが街の個性や魅力を形づくっている。
 

日本橋から何km地点? 横浜市内の旧東海道にデザインプレート設置プロジェクトが進行中
宮前商店街 西側入り口

 
そうこうしているうちに、神奈川駅近くの宮前商店街の端が見えてきた。この歩道の両側に3枚目、4枚目のデザインプレートがある。
 

日本橋から何km地点? 横浜市内の旧東海道にデザインプレート設置プロジェクトが進行中
3枚目
 
日本橋から何km地点? 横浜市内の旧東海道にデザインプレート設置プロジェクトが進行中
対の4枚目

 
しかし、わりと小ぶりなので、歩行者の皆さんけっこう気づかずに通り過ぎているかも・・・?
「今回気づいてくれている方がいて、本当に嬉しかったですよ!」と道路局企画課の石井嘉一(いしい・ひろかず)係長は笑った。
 

日本橋から何km地点? 横浜市内の旧東海道にデザインプレート設置プロジェクトが進行中
道路局の石井係長(左)と石井響太(いしい・きょうた)さん(右)