横浜にある著名人のお墓はどこ?
ココがキニナル!
著名人のお墓をお参りする掃苔(そうたい)が墓マイラーと呼ばれてブームなんだそうです。そこで横浜市にある著名人のお墓スポットの紹介や、お参りする際の注意点・マナーを教えてください(秋沙さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
横浜には、石原裕次郎、美空ひばり、直木三十五の墓があった!墓参りの際には静かに合掌し、無闇に立ち入らないのがマナーだ!
ライター:ワカバヤシヒロアキ
故人に感謝の意を表す墓参り。
お墓の前で手を合わせ、亡くなった人と心の中で会話をするなど、その行いは人それぞれである。
通常は親や兄弟、親戚、知人の墓に出向くのが一般的であるが、著名人の墓を参る人もいるという。
そういう人は「墓マイラー」と呼ばれ、国内だけにとどまらず、世界中を回る人もいるという。非常に特別な人たちのようにも思えるが、考えてみると故人を偲ぶ思いは、親戚だけに限ったことではない。生前、影響を受けた有名人に強い気持ちを持つ人もいるだろう。
ベートーヴェンのお墓(ウィーン)
ここ横浜にも多数の著名人の墓がある。今回は、名前を聞けば恐らく誰でも分かるであろう著名人に限定し、3つの墓を紹介しようと思う。
石原裕次郎のお墓へ
最初に訪れたのは、昭和の大スターのお墓。現東京都知事を兄に持ち、おそらく名前を聞いて知らない人はいない石原裕次郎だ。1956年、兄である慎太郎の芥川受賞作を映画化した作品、『太陽の季節』に脇役として出演したのがデビューのきっかけ。俳優としては勿論のこと、映画制作、歌手、タレントなど多彩に才能を発揮した人物だ。
そんな石原裕次郎のお墓は、以前紹介したノリノリ僧侶の盆踊りで知られる総持寺にある。
総持寺の境内
非常に広いお寺で、敷地内には幾つも門があり建物もたくさんある。この中のどこかに石原裕次郎のお墓があると言われても、探すのは一苦労。そう思って、宝物殿の脇を歩いていると。
なんと案内板があった!
ご丁寧に案内板が用意されていた。
話によると「石原裕次郎のお墓はどこ?」と尋ねられることが多いため、設置したのだそうだ。
ここにも!
さて、案内板に従って墓地の中を歩いていると、ついにお墓を発見。
これが石原裕次郎のお墓
非常に多くの花がたむけられた大きなお墓が目に飛び込んできた。これこそが、石原裕次郎のお墓だ。
裕次郎と書かれている
石原家のお墓ではなく、ここは裕次郎氏の個人のもの。写真の明るさが示すとおり、本当によく日光が当たって明るいお墓だった。強い日差しは、当時スターだったことを象徴しているのかもしれない。
たくさんの人が訪れていた
取材時(1月上旬)は天気もよく、お墓参りに訪れる人が多かった。訪れていた男性に話を聞けば「埼玉から来ました。ここに裕次郎さんのお墓があるということは知っていたので、一度来てみたかったのです。映画での活躍をずっと見ていたので来られて良かったです」と話す。
妻まき子さんのメッセージもある
通な「墓マイラー」でなくとも一度は訪れておきたい、石原裕次郎のお墓。
当時の活躍に胸を打たれた人なら尚更だろう。