国内1号店のデニーズ上大岡店が3月20日で閉店するってホント!?
ココがキニナル!
イトーヨーカドー上大岡店が3月20日で閉店します。ヨーカドーそのものも気になりますが、国内1号店の「デニーズ上大岡店」もなくなってしまうのでしょうか?(黒霧島さん)
はまれぽ調査結果!
イトーヨーカドー上大岡店の閉店にともない、デニーズ上大岡店も閉店。デニーズについては「状況を見ながら近隣への出店も検討したい」という。
ライター:福原 麻実
ファミリーレストラン「デニーズ」の日本1号店デニーズ上大岡店がまもなく閉店の日を迎える。なぜ閉店することになったのだろう? 今後は? そしてかつての姿は? 早速調査へ。
閉店1週間前のデニーズ上大岡店の様子はいかに?
まずデニーズを展開する株式会社セブン&アイ・フードシステムズに取材を申し込んだところ、閉店前、年度末の多忙な時期にもかかわらず、3月14日であれば取材に応じてくださるとのご回答をいただけた。
事前に調べたところによると、デニーズ上大岡店がオープンしたのは1974(昭和49)年。古くなってしまったから閉店するのだろうか? と思いながら現地に向かう。京急線上大岡駅から10分ほど歩き、住宅街に入るとイトーヨーカドー上大岡店が見えた。
低層なので遠くからは見えず、近づいて初めて見えるので「突然現れた」という印象だ。
43年ここに建っているだけあって、ちょっと古い感じの外観
「いらっしゃいませ、デニーズにようこそ!」の声に迎えられて、着席する。内装には古さが感じられない。
シーズン限定メニューは、朝食抜きの筆者には目に毒だった
閉店が1週間後に迫っていたこの日、店内は特に慌ただしい様子もなく、いつも通りの見慣れたデニーズの風景そのままだった。まるで取材の合間に食事にでも来たような気分にさせられるが・・・某新聞社が取材中であった。そうだ、ここは1号店という特別な場所で、もうすぐ長い歴史に幕を下ろすのだと、カメラマンの後ろ姿を見ながら実感する。
デニーズ国内一号店の歴史
お話を聞かせてくださったのは同社経営企画室の三木敏弘(みき・としひろ)さんとデニーズ上大岡店の山口隆雄(やまぐち・たかお)店長。
「1号店」の歴史と閉店の理由とは?
三木さんによると、デニーズ上大岡店は1974(昭和49)年4月27日、アメリカにあるレストランチェーン「デニーズ」の国内1号店として上大岡に誕生した。
1階には国内初のデニーズが併設されていて、そして屋上には当時珍しかった屋上駐車場を備えていたイトーヨーカドー上大岡店は、現在では古く見えるが、かつては非常に先進的だったのだろう。
当時の採用パンフレットやアメリカらしいメニューを見せていただいた。
その時代のアルバイトの時給が300円台だったことに対して、メニューの値段はそれを上回るものが多い。当時のデニーズはハレの日に行くような、キラキラした場所だったのだろう。
当時の採用パンフレット。とてもオシャレな制服!
このころのメニューはアメリカのデニーズとほぼ同じだったそう
当時と現在の違いを尋ねると、ハードの面では床が違ったという。昔は毛足の長い絨毯敷きで、お客さんが靴を脱いでしまうこともあったそうだ。そしてサービス面では、お客さんの入店から着席までの案内をしていたが、これは当時では珍しかったという。
ほかにもデニーズではコーヒーのおかわり自由というサービスもファミリーレストランでは初めて行った。「カップの底(bottom)が見える前に注ぎ足す」という意味で「ボトムレスカップ」という呼称が社内やスタッフの間で使われているそうだ。
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