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上大岡にあるデニーズ1号店、「らしさが皆無」なのは本当?

ココがキニナル!

上大岡にあるデニーズ、日本一号店らしいのですが、らしさが皆無です 一号店ならではの何かないのでしょうか? など調査希望です。(ゆこさん、マンジンさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

一見「らしさ」がないように見える店内だが、カウンター・テーブルやオープン・キッチンなど、そこかしこに1号店の名残りを見つけることができる

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ライター:永田 ミナミ

募る疑問と空腹感



デニーズの「日本1号店」は1974(昭和49)年に上大岡店に開店した、という事実を聞くと、意外な気がする人は少なくないかもしれない。上大岡発祥なら上大岡に1号店があるのは当然だが、「Denny’s」は「McDonald’s」や「Wendy’s」や「Kellog’s」や「HERSHEY’s」など「’s」がつくいろいろなチェーンや商品と同じように、アメリカから日本にやってきたからである。

ケロッグやハーシーズはさておき、前者2つの1号店はそれぞれ1971(昭和46)年、1980(昭和55)年に銀座に開店している。なぜデニーズ1号店は、銀座ではなく、横浜駅周辺でも伊勢佐木町でもなく、上大岡だったのか。

 

駅のすぐ近くというわけでもないデニーズ1号店
 

オフィシャルサイトで店舗検索のページから上大岡店に進むと、「店舗のご案内」のところには「デニーズ発祥の地。デニーズ1号店です。イトーヨーカドーでのお買い物の際には、是非、お立ち寄りください。パーティーやお食事のご予約も2名様から承りますので、お気軽にご相談ください」とある。

「発祥の地」という言葉は、いつだってメニューで見るハンバーグの写真のように興味をそそる。というわけでお子様ランチを待つ子どものように、楽しみにして上大岡へと向かった。

上大岡駅から京急の線路沿いに歩く道すがら、そぼ降る小糠雨(こぬかあめ)に傘をさそうかどうか迷っていると、デニーズがあることを示す目印が見えてきた。所要時間は約7分。

 

セブン&アイ・ホールディングスの看板である
 

距離が近づくにつれて高まる空腹感をおさえて建物を回りこむと
 

イトーヨーカドーの向こうに黄色い看板が見えてきた
 

まぎれもなくここが、デニーズ日本1号店である
 



デニーズへようこそ!



ドアを開けると、子どものころから聞き覚えのあるいつもの挨拶が聞こえた。スタッフさんに用件を伝えると、上大岡店店長の山口さん(写真右)と、株式会社セブン&アイ・フードシステムズ(資本金:30億円、従業員数1万1261名)販売促進部の諏訪さん(写真左)が迎えてくださった。

 

そしてさっそく諏訪さんにお話を伺うことに。よろしくお願いします
 

日本のデニーズは、イトーヨーカ堂が1973(昭和48)年に米国のレストラン・チェーン、デニーズ社とライセンス契約を結び、株式会社デニーズジャパンを設立したところから歴史がはじまる。

 

店頭で見かけた「SINCE 1973」は創業年かなと思ったら正解だった
 

そして翌1974(昭和49)年4月27日、日本1号店としてイトーヨーカドー上大岡店内にオープンした。

なぜ上大岡だったのかというと、1964(昭和39)年の東京オリンピック直後から広がりはじめていたモータリゼーションがさらに拡大し、自動車社会がやってくることを予見したからだという。

 

諏訪さんは多くの資料をもとにデニーズの歴史を説明してくださった
 

イトーヨーカドーのなかでも上大岡店が「鎌倉街道」として知られる県道21号線にほど近く、また屋上に駐車場を備えるなど当時最先端の店舗だったことから、ここにアメリカから持ってきたデニーズを入れよう、ということになり、1号店の地に選ばれたのだそうだ。

1974(昭和49)年に上大岡店が開店したということは、2014(平成26)年はちょうど40周年という記念の年。というわけで、4月15日〜5月26日まで、特別企画として、かつて提供していたものの中からもう一度食べたい「あのメニュー」を事前に募集して、上位メニューを期間中だけリバイバルする「アメリカンフェア」が開催されていた。

 

栄えある1位はみんな大好きジャンバラヤ、
2位はデニーズコンボだった(提供:セブン&アイ・フードシステムズ)
 

おめでとうございます、と諏訪さんに伝えながら、心の中では「しまった逃した」と思ったが、1位のケイジャンジャンバラヤ&ハンバーグ BBQソースは、めでたくレギュラーメニューとしての復活を果たしたという。2つの意味でめでたい、と胸を撫でおろした。

さて、「アメリカンフェア」という名前からもわかる通り、アメリカ的なメニューを中心に募集した企画だったわけだが、これは、デニーズは当初、ほぼアメリカのメニューをそのまま直輸入していたからである。

そしてそこには、デニーズとともに、アメリカ的な食文化を日本に持ち込もうという狙いがあった。

 

アメリカのポピュラー・ソング『ロック・アラウンド・ザ・クロック』が
聞こえてきそうな素敵なポスターだ
  

当時の日本にとって、アメリカのライフスタイルは憧憬(どうけい)の対象だった。今でこそクールなジャパンが話題だが、「80年代のテレビドラマで主人公たちが飲むビールはバドワイザー」と決まっていたように、みんなホットなアメリカに夢中だった。

そうした日本人の憧憬に応えるかのように、アメリカのレストランの雰囲気をいち早く日本に持ち込んだのがデニーズだったのである。