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横浜刑務所ってどんなところ? 矯正展の様子は?

ココがキニナル!

横浜刑務所ってどんなところ?(浅田真央子さんのキニナル)/毎年11月頃、横浜刑務所で矯正展がありますが、今年も開催されますか?どんな内容か、気軽に見学できるか知りたいです(suzukaさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

約1200人を収容する港南台の横浜刑務所。「矯正展」では施設の見学も可能。刑務作業の製品はどれも高品質。特に横浜刑務所製うどんがすごく美味しい!

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ライター:吉岡 まちこ

横浜刑務所は「B」「F」指標・・・その意味は?

京急本線「上大岡」駅から南に約1km、港南警察署と港南区役所のすぐ裏手に横浜刑務所はある。
横浜市営地下鉄「港南中央」駅からは100mもないが、ゲートは遠い。

敷地は、横浜スタジアムを含んだ横浜公園全体くらいの広さ。
関東大震災で倒壊した根岸・丸山の刑務所から、12年をかけてここに移転してきた。
 


塀の向こうにはネットが。運動場だろうか


収容定員は約1200名だが近年は下回ったことはなく、収容率が120%を超えると暴動が起きると言われている人員を超え、300人オーバーという時期もあった。
刑務所では、同じ特徴を持つ受刑者ごとに収容したほうが効果的な処遇が期待できることから、施設ごとに受刑者を新監獄法で定めた指標に基づいて分類している。

例えば「W」指標は女子、「Y」は26 歳未満の成人、「L」は執行刑期10年以上の者、「A」は初犯者など犯罪傾向が進んでいない者・・・など。

ここ横浜刑務所は、「B」指標(再犯者など犯罪傾向が進んでいる者)と「F」(日本人と異なる処遇を必要とする外国人)で、無期懲役受刑者を含む原則26歳以上の男性が中心。約1割が外国人、特に中国人が過半数という。
 


総務部・処遇部等のあるビル。電話を受ける職員の声は意外とみな若い


普段なかなか入る機会のない刑務所だが、調べると法曹関係者や法律を学ぶ学生が、研修として施設見学を行うケースはかなりあるらしい。

今回は、11月3(土)4(日)に開かれた第42回「矯正展」に行ってみた!
 


右の建物は少年鑑別所。左奥の建物は高い塀の内側




横浜の刑務作業の名産は「うどん」

懲役刑とは、単に拘禁するだけでなく、罪に対する代価として刑務作業を強制される刑罰という意味。
受刑者は土日を除く週40時間、居室から毎朝通勤するように施設内の工場へ行き、作業着に着替え、外国人の区別なく様々な物を製造・加工している。

「矯正展」とは、全国の刑務所で互いにそれらの製品を一堂に集め、“地域社会とともに歩む矯正施設”というテーマで一般市民に販売するイベントだ。横浜刑務所では毎年11月上旬の週末、隣の公園で行われる「こうなん子どもゆめワールド」とあわせて開催される。
 


鎌倉街道から一本道を入ると正面にゲートが。予想外の明るい雰囲気!
 

開場前の行列
 

9時30分、港南区長、横浜刑務所所長、少年鑑別所所長らによるテープカット


刑務所ごとに作る物がわかれ、横浜刑務所は「麺類」「中華鍋」「家具」「印刷」「洋裁(各種作業服等)」だ。印刷では官公庁の印刷物や年賀状も刷っている。

刑務作業には専門技術を身につける生産作業のほか、洗濯・掃除や毎日数千食の食事作り、社会復帰後に活かせる資格や免許取得のための職業訓練も含まれる。刑務所ごとに建設機械、板金、測量、情報処理技術、美容など取得できる技能が指定され、横浜は溶接技術。中華鍋の製作に役立つ技術だ。
 


会場は3つ。福祉施設やボランティア団体からの出店もあり盛りだくさん!
 

とにかくすごい人、人、人。刑務官の姿も多い
 

買い食いもOK。復興支援の仙台牛タン焼にも長蛇の列だったが・・・


何と言ってもここに来たら食べたいのは、横浜刑務所の名産「うどん」。
刑務作業で麺類を作っているのはとても珍しい。
 


1杯150円。麺の塩加減が絶妙においしい
 

迷わず“買い”! 
 

ほとんどの時間、何かしらステージで演奏やダンスがある