市長や県知事ともコラボ! 横浜を中心に活動するバンド「LiLi」について教えて!
ココがキニナル!
横浜を中心に活動してるLiLi さんというバンドが気になります。県知事と一緒に歌を歌ったと聞いてます。果たしてどんなバンドなのか教えて下さい。(tomokoerさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
2004年に結成された男女5人組バンド(現在は4人)。横浜を拠点にライブ、楽曲制作などを活動中。黒岩知事とはNPOを促進するイベントでコラボした
ライター:かわいよしひこ
LiLi(りり)はリーダーでギターのJiro、ボーカルのMiyuki、ベースのYukko、キーボードのHajimeから成る4人組バンド。キニナルの投稿のように、横浜と親和性の高いバンドのようだ。さっそく本人たちにコンタクトを取ったところ、はまれぽ.comをよくチェックしているとのことで、快く取材に応じてくれた。
左からHajimeさん、Yukkoさん、Miyukiさん、Jiroさん(一番右)
取材は、LiLiの1stアルバム『LiLi's Cafe』のジャケット写真にも使われた場所、中区にあるHAMA CAFEで行われた。事前にメンバー4人全員が来てくれる予定だったのだが、急遽Hajimeさんに仕事が入ってしまい、この日は3人でのインタビューとなった。
取材が行われたHAMA CAFEがこちら
LiLiは前述の通り、現在は4人で活動しているバンドだが、2004(平成16)年の結成時は5人組で活動していた。まずは結成の経緯から聞いてみた。
Miyukiさんが答える。
「私とJiroとの出会いは、大学受験の予備校でした。当時はお互い音楽をしているとは全く知らなかったんですけど、大学に入ってからJiroがバンドをやりたいとメンバーを探していて、共通の知人を介して私がボーカルをやることになったんです」
「さらに、同じ専門学校に通っていたHajimeとYukkoを、私の知り合いが紹介してくれたんです。そうやってバンドの形になりました。このように人のつながりから結成したバンドなので、つながりを意味する“Link”のLiを取ってLiLiというバンド名をつけました」
「よくボーカルがLiLiさんだと間違われやすいんですけど、バンド名なんですよ」とJiroさんが笑いながら付け加える。
それでは、それぞれのバイオグラフィーを聞いてみた。
リーダーでギターのJiroさん
Jiroさんは中学でギターを手にするも、中高はバスケにすべてを捧げ、本格的にギターを始めたのは大学に入ってから。
ボーカルのMiyukiさん
Miyukiさんは、母親がピアノ教師で音楽に囲まれた生活を送りながらも、歌で何かを伝えたいと思ったのは大学のとき。語学留学のため訪れていたカナダで、カラオケのようなステージに立ったら、予想以上に評判が良かったからだという。
ベースのYukkoさん
Yukkoさんは、全く音楽には興味がなかったのだが、高校のときたまたまベースを頼まれたのをきっかけに演奏を始め、音楽の専門学校へ。そして、その専門学校にHajimeさんも進学していたという。
そんな経緯で誕生したLiLi。メンバーが自然に集まりやすい場所が横浜だったため、横浜を拠点に関東圏を中心に活動を開始する。昨年、結成10周年を迎え、大阪、名古屋など、関東圏以外にも幅を広げている。
横浜に根ざした音楽活動
横浜をメインに活動中
バンド活動と言えば、楽曲を作りレコーディングを行いCDを制作する。それを持ってプロモーションやイベント・ライブに出演するというのが、1つのルーティンとしてある。LiLiもこれまでにシングル4枚、アルバム1枚、ミニ・アルバム5枚を制作。ライブやイベント出演も横浜を中心に定期的に行っている。
初ライブの会場7th AVENUE
一番初めに行ったライブは、関内にある7th AVENUEだったという。その後、キャリアを重ねワンマン・ライブを行えるまでに成長した彼らは、横浜赤レンガ倉庫、ランドマークホール、横浜BLITZ(現在は閉鎖)などでワンマンを開催するという実績を持つ。
LiLiがライブを行った横浜赤レンガ倉庫
そのほかのイベントでは、よこはまコスモワールドや神奈川県庁本庁舎前、日本大通り、伊勢佐木町の多目的スペースCROSS STREETなど、横浜になじみの場所でライブを経験してきた。
伊勢佐木町にあるCROSS STREET
「CROSS STREETは、プレオープン時に演奏させてもらったんです。なんとゆずさんより先に!」とYukkoさん。
Jiroさんがこう続ける。
「CROSS STREETでは、tvkの番組で、横浜市長の林文子さんがCROSS STREETを訪れるというロケが行われた際、僕らが演奏バンドとして出演させてもらったんですよ。そうしたらすごく気に入ってもらって、CDまで買ってもらったんです(笑)。以降も、市の式典などにLiLiが呼ばれたこともあり、林市長と何度かご一緒させてもらいました」
まさにLiLiが横浜に根付いたバンドと言えるエピソードだ。
横浜BLITZでのワンマン・ライブの模様
そういった各種イベントへの出演については、オファーを受けることもあるそうだが、自分たちで企画を立て、企画書を作り、Jiroさんが中心となって営業に行くという。
「横浜って景色の良い場所が多いので、イベントがよく開催されているんですね。そこに僕らが呼ばれることもあるんですけど、逆に僕らで企画を持ち込んで開催することも多いんです」
「そのときは、自分たちで企画書を作成し、音響設備も手配、対バンがいたらそのブッキングもする。そうやっていろんな所でライブをしているんです。コスモクロック21の下でイベントをやったときは、印象的でしたね」
「CEATEC JAPAN」という最先端技術のイベントにも出演
また、彼らは横浜でほとんどPV(プロモーションビデオ)を撮っていて、「Story」という曲は横浜市営地下鉄の車両の中や、横浜のクルーズ船ロイヤルウィングで撮影を敢行したそう。
Jiroさんが撮影時の苦労したエピソードを話してくれた。
「僕のギター・ソロは、ベイブリッジをくぐるタイミングで弾くシーンだったんですね。でも、1テイク目はいまいちで・・・(笑)。急遽2テイク目という事でもう一度乗船しました。あの時ほど緊張したことはなかったですね(笑)」
そのほかに、マリンタワーの結婚式場などで撮影した曲もあるという。横浜を拠点に活動していることで、横浜のみなさんが協力的で、普通ではなかなかできないような場所でも撮影が実現しているそうだ。
横浜のシンボル「横浜マリンタワー」
「横浜って、みなとみらいとか中華街をイメージする人が多いと思うんですけど、そこだけじゃないんですよね。いろんなところに良い場所がたくさんあるので、自分たちの音楽を通して、横浜の良さをもっと知ってほしいですね。曲でも横浜になじみのある曲もあるんですよ。『日本大通り』という、Jiroがフラレた話なんですけど(笑)」とMiyukiさんがいう。
ここ「日本大通り」でフラれた!?
さらにYukkoさんが続ける。
「地名は出していないけど、横浜市民が聴いたら絶対分かる歌詞の曲もあるんです。“大道芸のボールを君がナイスキャッチ”など曲全体が横浜の風景を切り取った歌詞の『Step Together』や“初めてキスを交わした海の見える丘で あなたを待っている”と港の見える丘公園を連想させる『サヨナラ そして~Everlasting Love~』などです。横浜の人たちにはそのあたりも楽しんで聴いてほしいですね」