市長や県知事ともコラボ! 横浜を中心に活動するバンド「LiLi」について教えて!
ココがキニナル!
横浜を中心に活動してるLiLi さんというバンドが気になります。県知事と一緒に歌を歌ったと聞いてます。果たしてどんなバンドなのか教えて下さい。(tomokoerさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
2004年に結成された男女5人組バンド(現在は4人)。横浜を拠点にライブ、楽曲制作などを活動中。黒岩知事とはNPOを促進するイベントでコラボした
ライター:かわいよしひこ
コンテストで見事グランプリを受賞! 県知事とコラボへ
そんな横浜に根付いた活動をするLiLi。ここで、キニナルの投稿の神奈川県知事とコラボしたエピソードについて聞いてみた。
「2012(平成24)年にFMヨコハマとNPO法人ARCSHIP(アークシップ)が主催する“かながわ県民900万人が歌える ありがとうソングコンテスト”にエントリーした楽曲『COLOR』がLiLiとしては初めての賞となる、グランプリをいただいたんです」
“ありがとうソングコンテスト”の決勝5組に残りパフォーマンス
「その後、横浜そごう前で、NPOを促進する『NPO認知度向上キャンペーン』というイベントがあり、『COLOR』を歌ったんですね。そのイベントには県知事も出演されていて、そこでコラボしたんです。知事には2コーラス目から一緒に歌ってもらいました。市長の前で演奏し、県知事とコラボしたので、次は総理大臣で、さらに夢はオバマ大統領とのコラボですね(笑)」
黒岩知事と『COLOR』を歌う
黒沢知事(前列右から3人目)とコラボも実現!
LiLiの楽曲はそれぞれが持ち寄ったモチーフを元に、4人で音を出し、制作しているという。そのため、作詞作曲のクレジットは“LiLi”となっている。それぞれ好きなジャンルも異なるそうだが、その点でぶつかることはないという。
Miyukiさんが答える。
「好きなアーティスト、ジャンルは全然違うんですけど、その分みんなが持っている引き出しは無限大にあるので、遊びでセッションするだけでも、いろんな楽曲が生まれてくるんです。それがすごく面白いですね。ジャンルが違うことで、逆に楽しんでこられたから10年も続いているんだと思います」
グランプリ受賞後にメンバーで1枚
では、現時点での最新楽曲『恋花火』について、解説をしてもらおう。
「日本の古き良き和のテイストを入れたくて。歌詞はJiroが書いたんですけど、1つ1つの音にも和の音にこだわりました」とMiyukiさん。
「歌に関しては、音を聴いただけで景色が見える感じにしたくて、レコーディングでは意識を集中していましたね。日本ってこんなにきれいだったんだと、各地にライブに行くことであらためて気付いて。日本を離れて行く人もいますが、この曲からそういった日本の良さを感じてもらえたらうれしいですね」
Jiroさんが続ける。
「この曲は夏にリリースすることが決まっていたのですが、アップテンポでさんさんとした夏らしさではなく、陽が沈みかけて涼しくなってきたような風景をイメージして作ってみたかったんです。だから、あえて夏の曲をバラードにしました」
Yukkoさんはどうだろう。
「私はその雰囲気を壊さずいこうと思ったので、曲のすき間にフレーズを入れて下から支える、という感じでした。あとはHajimeが『ザ・和』みたいな音を入れていたので、自分はそういう役割に徹しましたね」
4人それぞれが自身の役割を理解し、共同作業で楽曲を仕上げる。個々の音楽性が違うことで、常に新しい刺激があり、いろんなタイプの楽曲が生まれるそうだ。現在も次の楽曲リリースに向け、制作活動を行っているという。
老若男女に愛されるゆえん
LiLiが横浜に根ざした活動を続けていることは分かっていただけただろう。では、実際のライブの模様はどんな様子なのだろうか? 筆者が伺うことができたのが、『LiLi Special Party』というミニ・ライブとメンバーとのトーク&写真撮影が行えるイベントだったので、その模様をレポートしていこう。
会場となった東神奈川J☆Bacchus
行われたのは年の瀬の2014(平成26)年12月28日、東神奈川にあるライブバーJ☆Bacchusにて。過去にも同店舗でイベントが行われているので、ファンにとってはおなじみの場所だろう。
午後4時半の開場時間を前に、店の外にはファンが列をなしており、開場すると、あっという間に満席に。客層を見ると、子供連れの家族から、夫婦、カップル、友達同士まで、まさに老若男女、幅広いファンが駆け付けていた。イベントはこの日風邪を引いてしまったスタッフの代役で、Jiroさんの司会のもと、スタート。
なんでもこなします、リーダーJiroさん
まずはJiroさんがほかのメンバーを呼び込み、Hajimeさんの発声で会場に集まったファンの皆さんと乾杯!
満員のお客さんと忘年会気分で乾杯!
そして、まずはライブからスタートした。演奏されたのは、『君に逢えるこの場所で』『STRONG WOMAN』『君がいるから僕はここにいる』の3曲。Miyukiさんの伸びやかな歌声を確かな演奏力で支える3人。コーラス・ワークも秀逸で、楽曲にしっかりと厚みを持たせる。お客さんも手拍子や、一緒に口ずさむ姿も見られ、大きな盛り上がりの中、あっという間に終了。もっと聴きたかったが、それはワンマン・ライブの楽しみにとっておこう。
確かな演奏と歌で魅了します
その後イベントは、LiLiがレギュラーで担当しているbayfmの番組「むちゃぶLiLi」(リスナーから募ったむちゃぶりに答えていくラジオ番組)を会場内で行ったほか、くじ引き、お客さんのテーブルをメンバーが周り交流を持つなど、終始アットホームな雰囲気のまま、予定時刻をオーバーしイベントは終了した。
お客さんとも気さくに話すことができる
前述の通り、老若男女が来場した本イベントは、LiLiを中心とした大きな家族のような暖かさを感じた。そして、笑顔で帰って行くファンの姿を見て、こう言った地道な活動が地元横浜で多くのファンを得ている理由であり、LiLiとファンがまさに“リンク”する場所なのだと感じた。
横浜のバンド=LiLiを目指して
バンドが10年続けてこられた理由を尋ねてみると、Jiroさんがこう答えてくれた。
「僕が思うのは、音をまとめる人間とバンドをまとめる人間が別々だからだと思うんですよ。LiLiの場合は、音はHajimeさんがまとめて、バンドは僕がまとめている。僕はある種マネージャーのように営業もかけますし(笑)。良い意味でバランスが取れているんだと思います」
信頼をおけるメンバーだからこそ10年も続いている
最後に、これからのLiLiの展望についてそれぞれに答えてもらった。
まずはJiroさん。
「LiLiの一番の魅力はライブだと思うので、ぜひ足を運んで来て体で感じてもらいたいですね。僕自身横浜でずっと育って、LiLiも横浜で育ったバンドなので、地元を大切にしつつ、全国にも知られるバンドになりたいですね」
続いてMiyukiさん。
「LiLiって個々のキャラクターがあって、ほかのバンドにはない魅力だと思っているんです。私がメンバーと会ったとき、同じ考え方を持っている人がほかにもいたんだ、自分は一人じゃないんだと感じたんですね。だから、LiLiの音楽からも、そうやって感じてもらえたらなと思います。」
最後にYukkoさん。
「私がベースをやっている理由は、音楽が好きというのはもちろんですが、居場所がある、というのが強くて。その居場所のおかげで救われたこともあるんです。だからLiLiと出会ってくれたみなさんの居場所になれたらうれしいですね」
常に笑いの絶えない仲良しなメンバー
メンバー4人“LiLi”のポーズで!
取材を終えて
横浜は数多くのバンドやシンガーを輩出しており、横浜が代名詞になるようなアーティストもいる。今回LiLiの取材をしてみて、彼らが横浜を代表するバンドとして着実に突き進んでいると感じていただけただろう。
単純に横浜でライブをするということだけではなく、イベントを企画したり、横浜ゆかりの楽曲を作ったり、まさに地元密着型バンドと言える。
その活動の甲斐あって、横浜各所で行われているイベントにも呼ばれるし、自分たちも積極的にアイディアを出し、ライブも行っている。
そしてバンド結成10周年を迎え、横浜から全国へ活動の幅を広げつつある彼ら。横浜のバンドと言えばLiLiと呼ばれるのも、そう遠くない気がする。
―終わり―
取材協力
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