横浜中華街の年越しイベントはどんな感じ?
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横浜中華街の年越しイベントはどんな感じでしたか?
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奉納の中国舞踊と獅子舞、轟音が夜空にこだまする爆竹、大盛り上がりのカウントダウンでとてもおめでたく一体感のある楽しいお祝いでした。
ライター:吉澤 由美子
大晦日の夜は「紅白歌合戦」や「絶対に笑ってはいけない」シリーズで楽しく過ごしていても、いざ0時が近づいたら神社やお寺に初詣に行ったり、ちょっと改まって家族で新年の挨拶をしたり、静かで厳かなお正月を迎えるのが日本の伝統。
日本の新年は、ピリっと身の引き締まる思いがしてもちろん素晴らしいけれど、たまには賑やかに大盛り上がりの年越しを過ごすのも楽しい。
テンションのあがる中華街のカウントダウン
特に横浜には、中華街がある! 中華街の新年はとにかく派手。賑やかで華やか、おめでたさ120%の新年だ。
2011年はいろいろ大変な年だったから、それを吹き飛ばすような年越しを。そんな思いで、中華街のカウントダウンに行ってみた。
今回は媽祖廟のカウントダウンで決まり!
夜の10時を回った頃、中華街に到着。レストランの多くはもう閉まっているけれど、中華街大通り、市場通り、関帝廟通り、南門通りにたくさんの人が溢れている。
肉まん屋さんや雑貨店は0時過ぎても営業していた
毎年、中華街でカウントダウンが華やかに行われるのは、関帝廟(かんていびょう)と媽祖廟(まそびょう)。
関帝廟の年越しでは、奉納獅子舞と奉納舞が隣にある中華学院で行われる。今回は、ヤグラの上を飛び移る獅子舞を行うとのことで、これはなかなか見ることができない貴重なもの。でも、こちらは残念ながら入場人数制限があるとのこと。
そこで、誰でも見学可能な奉納舞と獅子舞が行われる太っ腹な媽祖廟に狙いを定める。
媽祖廟は、「天后」とも呼ばれる媽祖を祀るため、2006年に中華街に開廟された施設。媽祖は、海の安全をはじめ、邪をしりぞけ、災いを消し去り、人々の病を治療し、万人のために尽くした女神さまで、中国や台湾で広く信仰されている。
媽祖廟には月下老人という縁結びの神様もいらっしゃるので、実は女子に人気のスポット
廟の前にはすでにたくさんの人が集まっている。
11時をまわった頃、近くから流れていた音楽が止まる。そろそろカウントダウンのスタートだ。
大盛り上がりのカウントダウンと大音響が轟く爆竹!!
静かになった媽祖廟の本殿では、新年の開運を祈願する神事がはじまる。賑やかな年越しの中にあって、この神事は実に厳か。
ピンと張りつめた空気の中で神事が行われた媽祖廟
これから奉納舞や獅子舞を行う舞い手が、廟内にある5つの香炉にお線香を供えていく。
奉納舞を踊る舞い手のみなさんが笑顔を返してくれた
この時間、廟内は階段までの左右の通路部分にだけ人を入れて見学できるようにしている。この後、階段までの広場すべてが解放されるので、門の前にも鈴なりの人が待ち受けている。
神事が終わり、11時半になると、廟内で奉納舞がはじまる。華やかで賑やかなカウントダウンのスタートだ。
かわいい衣装で優雅なダンスを奉納
笑顔がかわいい女の子たちの奉納舞が終わると、ダイナミックな獅子の登場! こちらは2人1組の舞い手が肩の上に建つというパフォーマンスを見せてくれるので後からでも見やすい。
門の前に並ぶ獅子
いっぱいに並ぶ獅子の姿は圧巻
長い袖をひらめかせながら踊る、中国らしい舞