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横浜で最大級といわれる綱島諏訪神社の大祭。どれだけスゴイの?

ココがキニナル!

東横線にある綱島駅の夏のお祭りは、横浜市内でも最大級だと聞きました。どれくらいの規模でどれだけ盛り上がっているのか知りたいです!!(しろうさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

合計14基におよぶ、おみこしの数が最大級。担ぎ手の総勢は1000人以上となり、最終日の「宮入り」で諏訪神社境内に集結して、クライマックスを迎える

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ライター:河野 哲弥

かわいい手古舞(てこまい)に先導され、渡御(とぎょ)がスタート



午後1時、大みこしの先頭で柏木が打たれると、いよいよ渡御と呼ばれるねぶり歩きがはじまった。
先陣は「手古舞」と呼ばれる3人の女の子で、一説には「てんてこまい」の語源ともいわれているが、舞などは踊らず、しずしずと先導していた。
 


「手古舞」は、小学校4年生の女の子と決まっているらしい


これに続くのが、華の大・中みこし。男性の「ワッセー、ワッセー」という荒々しいかけ声の間に、女性の「オー」という高らかな合いの手が入る。
 


この日ばかりは、おみこしが優先される


そして、健気な子どもみこしが、大人に負けじと気勢をあげる。しかし、中にはこんな姿も・・・。
 


ボク、担ぎ棒に届いてないけど


その後を追うのが、太鼓やお囃子(はやし)を演奏する山車である。
狭い町内を、軒先や電柱などにぶつからないように進む。
 


左右だけではなく、頭上の電線にも注意を払う


こうした渡御は、町内会ごとに、2日間それぞれのコースをたどる。その範囲をざっくり示すと、だいたい次のようなエリアになるようだ。
 


東西約18キロメートル、南北約8キロメートル(Googleマップより)
 

話が聞けた3町内会の、今年のおおよそのエリア
(Googleマップより)


その年ごとにコースを変えることもあるそうなので、これらの図は、あくまで目安としてほしい。
また、最終日に行われる「宮入り」のルートは除外している。



祭を支える地元の協賛



さて、おみこしはかなりの重労働なので、1日中担いでいるわけにはいかない。途中には休憩所が設けられていて、冷たいものや飲食などを提供し、担ぎ手を応援していた。
 


園内を休憩所として開放していた、尚花(しょうか)愛児園
 

そば処「富士見庵」さんは、冷やむぎと天かすを提供

 

豪華なオードブルが並ぶ、イタリア料理店「SYUNSAI KITCHIN」


こうした場所や料理の提供は、どのようにしてセッティングされるのだろう。
実務を担当する、「西一・二」の副実行委員長中森さんに、お話を伺ってみた。
 


中森さん(右)と恥ずかしがる娘さん


綱島の「いかりや長介」こと中森さんによれば、普段からつきあいのあるところや知人などを通して、協賛の話を切り出すことが多いのだとか。中には、自分がよく利用している飲食店なども含まれるという。

一方、申し出をされた側の感想はどうだったのだろう。
尚花愛児園の園長生稲(いくいな)さんは、「年々自然が減少し、子どもたちに情操教育を行う機会が少なくなってきている。綱島の歴史を学んでもらうという意味でも、いいきっかけになれば」と、二つ返事だったそうだ。

また、「富士見庵」の店主である田代さんは、「毎年お店の前で休憩している姿を見て、自分も何か参加できないかと考えていたところ、ちょうど中森さんに声をかけられた」そうだ。
 


地元の気持ちが1つになって、担ぎ手を支えている


さまざまな人の思いを乗せ、午後7時ごろに神酒所に戻ったおみこしは、初日の締めくくりとして綱島駅構内に突入。
 


看板にぶつからないよう慎重に進む、「西一・二」のおみこし
 

一方、反対側からは、「中町」のおみこしもやってきた
 

どちらも譲らず急接近


日ごろでは見ることができない、大祭ならではのありえない景色。
その後、夕暮れとともに初日の全行程は終了し、次の日の本番に備えることになった。