横浜ビブレ前広場のタイル模様はいったい何?
ココがキニナル!
横浜ビブレの眼の前にある広場のような幸川橋をグーグルマップで見ると、蝶のような人の顔のような不思議な絵がモザイクタイルで描いてあります。この絵の詳細を知りたいです(chaxkinさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
タイルは蝶を描いたもので、左右の羽根が男女の顔と迷路にもなっていた。だが、誰がどういうコンセプトで描いたのかは不明
ライター:永田 ミナミ
全貌を確認
ビブレのエレベータに乗り込み8階に到着すると、見えていた窓は美容院になっていた。受付の方に取材内容を伝え、模様が見えるか確認させてもらえないかお願いしてみたところ、快諾してくださった。
そして、美容院の窓から見た風景がこれだ。
これは蝶の模様であると考えてよさそうだ
<クリックして拡大>
いや、紛れもなく蝶の模様だろう
<クリックして拡大>
よく見てみると、羽根に描き込まれた曲線は迷路になっているようにも見える。これは、広場に降りたら確認しなければ。
ちなみに受付のスタッフ2人に、蝶の迷路になっていることに気づいていたかきいてみると「いやあ、気にしたことなかったですね(笑)」という答えだった。確かに、いくら見えるとはいっても目の前にあるわけではない。よほど意識して見ようと思って見なければ見えないのだ。
取材に協力していただいたQUATRO横浜ビブレ店
広場の模様はナスカの地上絵のように地上からでは見えない、そして見える高さから見てもほとんど気づかれることのないこの模様は、いったいどういう経緯でつくられたのか。
その謎を解くべく、まずは広場を管理している横浜ビブレに問い合わせてみた。
広場にある掲示には「私有地」とある
すると「管理はビブレが行っているが、タイルの模様については土地所有者でなければわからない」とのこと。ビブレが土地所有者に取材が可能かどうか確認した上で、後日連絡をもらえることになった。さらに「広場は公共物である橋なので、横浜市にきいてみると詳細がわかるかもしれないですよ」との情報ももらえた。
なるほど、確かに広場のようだが橋だ
そこで、その場で横浜市道路局建設部橋梁課の松本さんに問い合わせると、確認の上で後日、回答するということになった。
迷路を歩いてみる
そうなると、あと今日できることは、迷路のような模様は、本当に迷路かどうか挑戦してみるくらいしかない。広場に降りて模様の上に立つと、見れば見るほどもう迷路にしか見えないが、迷路ならば入口と出口、そしてその二つをつなぐルートがあるはずだ。
そこで、美容院から撮った写真を拡大して探してみると、入口らしき場所を見つけることができた。何と、入口は最初にビブレ前に到着した時に実はすでに撮影ずみだった。
到着時に撮影していた写真。右手前あたりをよく見てみると
これ以上入口らしい入口はないといっていい矢印が
歩き始めてみると、なるほど迷路だ。視線でルートを追い、行き止まりにならないほうへ進んでいけばいいので、どんどん歩いていけるが、広場を歩く人や欄干で佇む人たちの視線は気にならないでもない。そして迷路はうまい具合に左右の羽根など模様全体を歩かせるようにできている。
欄干で佇む男性のすぐ前を目で追われながら歩き過ぎると、右の羽根の上端から花へと迷路は続き、そしてふいにゴールにたどり着いた。
スターバックスの目の前のここが迷路の出口だった
スタートのスタートらしさと比べると、何だかあまりゴールらしくないゴールだ
実際に通り抜けられたので、迷路であることは証明できた。あとは、横浜ビブレと横浜市道路局建設部橋梁課からの連絡を待つだけだ。