花月園競輪場の前身「花月園」が東洋一の遊園地だったって本当!?
ココがキニナル!
花月園、競輪場の前は遊園地で、しかも東洋一と謳われていたそうです。どんなすごい遊園地だったのでしょう? (河童丸さん、ねこぼくさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
花月園はホテルや著名人が集うダンスホールも併設し、大正末期から昭和初期に最盛期を誇った東洋一と謳われるすごい遊園地だった!
ライター:吉田 忍
どんな施設があったのだろう
開園時の資料には次のように記されている。
「王侯貴族の庭園を改造し、森や花壇、散策路、スポーツ設備や飲食店などの施設をととのえ、新都市住民の有産階級に解放された有償の施設」
これを見ると、花月園は子ども向けでもあったが、本来のヨーロッパの王侯貴族向けの遊園地も意識していたのだろう。
全体の案内図 森永がスポンサーだったようだ(※鶴見花月園秘話より)
ホテルや飲食店と思われる名称の建物のほかに、「大弓」や「木馬」など想像できるものもあれば、「フシギ穴」という謎の施設もある。
表紙には観覧車の写真。蛇腹式の扉のようだ(※鶴見花月園秘話より)
観覧車の中心には「ベティちゃん」が。当時人気だったらしい(※鶴見花月園秘話より)
「ベティちゃん」は、アメリカのアニメ映画のキャラクター。1930年代に日本で人気となり、1959(昭和34)年にはテレビ放映され、1978(昭和53)年には味の素マヨネーズのイメージキャラクターとして採用されている。
ベティちゃんの下の宣伝看板も面白い(※鶴見花月園秘話より)
この観覧車は10メートルほどの高さだと思うが、「眺望園内第一」「富士・箱根の連峰 太平洋が 一と目!!!」と書かれている。当時は花月園前駅のすぐ先が海だったので、「海が見える」ではなく「太平洋が」という表現が楽しい。
「サークリングウェーブ」という説明があった。右側の丸い遊具のことと思われる(※鶴見花月園秘話より)
外向きに座るベンチがある。座ってぐるぐる回ったのだろう。
全長90メートルの吊り橋。まあ、単に長い吊り橋ですね・・・(※鶴見花月園秘話より)
ここでは「大釣橋」となっており「釣橋ハ真直ニ御渡リ下サイ。途中デ留リ動シテハイケマセン」と記されていた。
「大山すべり」。まあ、単に長いすべり台ですね・・・(※鶴見花月園秘話より)
メリーゴーラウンドには、「メリーランド」と書かれている(※鶴見花月園秘話より)
「木馬」。写真を見ると、自分で揺らすタイプのようだ(※鶴見花月園秘話より)
「電気車」という乗り物らしいが、本当に電気で動いたのだろうか?(※鶴見花月園秘話より)