車橋、宮川橋、関内・・・横浜に急増中とウワサの「もつ肉店」の正体は?
ココがキニナル!
車橋から始まって、宮川橋、関内、杉田などに増え続けている「もつ肉店」。お店ごとの特徴やおススメメニューは何かなど、気になります!(miyukidさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
車橋もつ肉店のおいしさと安さを引き継ぎながらも、関内は2階まであり、BENTENは洋風、宮川橋はゆったりなど各店により特徴があった!
ライター:松宮 史佳
「BENTEN」はどんな感じ?
徒歩10分ほどでみなとみらい線・馬車道駅近くの「BENTEN」に到着。
ワインバーのようなシャレた外観
以前は「弁天もつ肉店」という店名だったようだ
店長の茅野慎吾さんにお話を伺う。茅野さんも井上さんと同じく「本牧出身」。もともと「独立したい」という思いがあり、車橋もつ肉店で修業し、「関内もつ肉店を創業した」とか。「さらによりと多くのお客さんにもつを食べてほしい」との思いから1年前に「BENTEN」をオープン。「関内店」が“和”ならば「BENTEN」は“洋”。洗練されたオシャレな雰囲気だ。
笑顔がステキな茅野さん
もつはもちろんだが、ワインを楽しめるのが「BENTEN」の特徴だ。・・・雰囲気は各店により全然違う!
時刻は午後5時過ぎ。店内にはサラリーマンの方々でにぎわっている。本店・車橋のことを尋ねると、親切にも連絡を取ってくれる茅野さん。店には電話がないため、「直接行ってみてください」とのこと。お世話になった茅野さんにお礼を言い、立ち去る。
ついに本店「車橋もつ肉店」に突撃!
・・・お盆シーズンの某日。JR石川町駅から徒歩10分ほどの「車橋もつ肉店」へ。現在の時刻は午後4時。営業時間は5時からなのでシャッターが閉まっており、人の気配がしない。「もしやお休み?」と不安に。「裏に入口がある(by茅野さん)」と思い出し、裏へ。
ドアがあったので勇気を出して開けてみると・・・店長らしき男性が!!! 取材を申し込むと「営業前なら」と受けてくださる。
仕込みをしながら話してくれる大将
まずは「店を創業したきっかけ」を伺う。以前、大将は鴨居に住んでいた。失業中の当時、仕事を探そうとしていた際に「大倉山もつ肉店」の前を通ったところ・・・その時「神が降りてきた(笑)」とのこと。それまでは「厨房を設置する会社などで働いていた」という大将。しかし、高校生の時に焼肉店でアルバイトをした経験があり、「とても楽しかった」そうだ。
じっくりと煮込まれた「もつ煮(300円)」
大将は以前、仕事の関係で「横浜や都内の飲食店によく行っていた」とか。とにかくありとあらゆる店の情報を網羅しており、その知識には圧倒される。
「車橋もつ肉店」をオープンしたのは「6~7年ほど前」。コンセプトは“大人の駄菓子屋”。「僕は駄菓子屋のおばちゃん」「だからお客さんにも口出ししますよ」と笑う大将。「粋に飲むことを大切にしてほしい」と思っているため、店内は「大声で話すのは禁止」。
“すべての人と公平な距離を保つように”と「お客さんとはなるべく話さない」と大将。特定の人と知り合い感覚になってしまうと「甘えが出てしまうから」とのこと。お客さんが帰る時に「目を合わせればすべて通じる(by大将)」。
食べ終えた後、自ら皿などを下げるシステムは「お客さんが自主的に始めてくれたこと」らしい
食べ終えた後、自ら皿や食器を下げにいくシステムは「お客さんが自主的に始めてくれたこと」なんだそう。
基本的に“立ち飲みスタイル”だが、イス使用の場合は「別途100円」を支払う
店を現在地にオープンしたのは、初期費用が格安だったから。駐車場だった場所を借り、「自分で改装した」という。
「駐車場を改装した」という店内は・・・
コンクリートの“打ちっぱなし感”が漂う
おいしいものはカロリーが高いことが多い。だが大将は「カロリーに頼らない、おいしいものを提供したい」とよいものを格安で提供し、「お客さんのゆたかな食生活に貢献したい」と語る。
メニューを見ていると、「サングリア」や「ワイン」の文字が!
不思議に思い、尋ねると「イタリアンの店も経営しているので・・・」と大将。JR大口駅近くにある「Bocca grande(ボッカグランデ)」という店を「約1年前にオープンした」そうだ。
ここで大将オススメの「セロリと生ハム(300円)」をいただくことに
手製の生ハムにオリーブオイル&スパイスがかかっている! 「うーん・・・」思わず唸る松宮。生ハムとともに惜しげもなくセロリが添えられているのがうれしい。「バランスが考えられているんだな」という気がする。
「コブクロ刺(300円)」は超新鮮で食感がプリプリしており、噛むのが楽しい!
「これは後を引くなあ・・・」と思わず呟いてしまう。
じゅわ~っと肉汁があふれ出る「タタキ(150円)」も絶品!
食べながら「もつ肉店が増えている理由」を尋ねる。すると、(独立したいと言われてのれん分けするのに)「何も考えてないから」と笑う大将。修業している人が(出店は)「絶対無理だ」と思えば止める。だが、基本的に本人が「やりたい」と言えば止めないそうだ。懐が深い。
最後に逸品「湯ドウフ」が登場!
2人分はあろうかという大きさなのに300円!
ふたを開けると・・・
「!!!!」
おお~!!!!
“湯豆腐”の概念が覆される!
“湯豆腐”というと、「ダシ+豆腐」というイメージ。だが、これは全く違う! “辛い”のだが、辛くない。さっぱりしているけど、濃厚で「止まらない」。
8月は“超多忙”で「夏バテ真っ盛り」だった松宮。が、アツアツの「湯ドウフ」を食べたところ、“体の中からパワー全開”に! 「体にやさしく、しかもおいしい」ものを食べ、回復。「食べることの大切さ」をあらためて実感。大将にお礼を言い、本店・車橋直営の「宮川橋もつ肉店」へ!
「車橋もつ肉店」に別れを告げ、次の店に突撃!!!