川崎ラゾーナの床に刻まれた文字の秘密とは?
ココがキニナル!
いつも楽しく拝見しています。川崎ネタなんですが、川崎ラゾーナ広場の床面に謎なひらがなと数字が刻まれています。これはいったい何なのでしょうか?(たかべえさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
ラゾーナ川崎プラザのルーファ広場にあるひらがなは、アミダクジ風に辿っていくといくつもの言葉が見つかる仕掛けでした。
ライター:吉澤 由美子
足元に現れる、バラ、そしてスプーンとフォーク
文字以外にもルーファ広場には、気になるものがいくつかある。
床にはまったガラスの下に敷き詰められた赤いバラ
大量のナイフ・フォーク・スプーン。曲がったスプーンも入っているとか
丸みを帯びた多摩川の石
昼間は見えないけれど、夜になると中のライトで内部に隠されたものが浮かび上がる場所もある。
ラゾーナ川崎プラザの設計開始当時に決まった「映画のように街を歩こう」というコンセプトのもと、こういった仕掛けの数々はランドスケープの活性化を図るために用意された。
バラやスプーンなどに決まった意味があるというより、訪れた人が自由に連想を広げてこの場所自体を楽しむために存在しているという感じだろうか。
東芝の工場だったという記憶
駅に近い側は、訪れる人の想像力を刺激する意匠が隠されていた。そして、建物をはさんだ反対側にはまったく違った意味が込められている。
ラゾーナ川崎プラザの駐車場2F中央通路の床に、1ヶ月が横に1ラインとなったカレンダーが刻まれているのをご存じだろうか。これは、ラゾーナ川崎プラザの工事がはじまってから竣工までのカレンダー。
数字の並びでカレンダーだということがわかる
2006年9月、ラゾーナ川崎プラザオープンの日で終わっている
全体は駐車場の中央通路にあって、工事開始は駐車場から外への出口側、オープンは店内に一番近い場所になっている。
実は、ラゾーナ川崎プラザの工事より以前のカレンダーも、駐車場から表に出た場所から、敷地の端に向かって遡るように伸びている。
ラゾーナ川崎プラザがあるのは、もともと東芝の堀川町工場だった場所。
それにちなんで、駐車場の外にある四季の道に1906年からはじまる東芝・堀川町工場の歴史が刻まれ、駐車場に入るとラゾーナ川崎プラザの工事からオープンまでが記され、そのふたつは全体がつながった100年ほどのカレンダーになっているのだ。
四季の道中央を通るカレンダー。「四季の川」という名がついている
最初の日付はウッドデッキの下にある
並ぶ日付の数字タイルには、色違いの記念日がいくつもあって、東芝工場だった頃のさまざまな記憶が残っている。
記念日は白いタイル
タイルの多さに歴史の長さを実感
東芝工場の年表が、工場時代からある桜の根本に残されていた
ピラミッド状に残った工場の基部レンガが駐輪場近くに残っていた