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近代建築マニアに有名だった大さん橋の元廃墟「ジャパンエキスプレスコンピューターセンター」について教えて!

ココがキニナル!

近代建築マニアにはわりと有名だった、大桟橋の廃墟『ジャパンエキスプレスコンピューターセンター』が何かのお店になったそうです。何のお店になったのか気になります!!(やまんばさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

1936年からあるこの建物は、元のデザインを損なわないようリフォームされ、2012年から「STRIPES(ストライプス)」というシャツ屋さんになった

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ライター:はまれぽ編集部

近代建築マニアには有名だという「ジャパンエキスプレスコンピューターセンター」。廃墟といえば、寂れた町や山奥にあるイメージだが、なんと大さん橋エリアにあるというから驚きだ。直訳すると、日本急行自動計算機所・・・。どういう建物か見当がつかなかった。

とりあえず、インターネットで調べてみると、近代建築に興味がある方の個人ブログに多数ヒットし、レトロモダンな雰囲気のカッコいい建築物の画像がいろいろと出てきた。
 


2012(平成24)年、まだ廃墟っぽい状態だったころ(写真提供:「やなぎのページ」)


どうやら長い間、廃墟も同然だったらしい「ジャパンエキスプレスコンピューターセンター(以下JEC)」。
キニナル投稿があった2012(平成24)年ごろにリフォームが行われてテナントが入ったという情報を確認した。

ネット上にある画像を見る限りでは目立つところに看板などは掲げていないようだが、いったい何の店なんだろうか。
そもそも、「ジャパンエキスプレスコンピューターセンター」とはどういう施設だったのか。

湧いてきた疑問を解決すべく、とりあえず現地へ向かった。



JECに入ったお店とは

大さん橋に向かうように歩いて行くと、横浜税関本関監視部分庁舎の向かい側に、JEC発見!
 


ウエルカムの文字を眺めて
 

味わいのある建物群を抜けて・・・
 

ありました
 

近距離から。カッコいい


濃いベージュの壁面、上部には違う素材で作られた2パターンの幾何学文様。
写真で見たとおりの、モダンでカッコいい建物だ。
 


上は波模様、下はピアノの鍵盤のよう


窓からのぞくと、オシャレっぽい洋服が吊るされている。
 


小さな看板が出ている


中の様子は・・・・
 


控えめな入り口
 

中はこんな感じ


手前のスペースには洋服が陳列されていて、奥の方はどうやら事務所のよう。
忙しそうに作業されている方に話を聞いてみた。
 


ちょっとお話を聞かせてください


お相手をしてくださったのは、村田照幸(てるゆき)さんと、そのご子息の寿通(としみち)さん。残念ながら写真はNG。

このお店はレディースを中心にした「STRIPES(ストライプス)」というシャツ屋さん。もともと、照幸さんのお父さんが1953(昭和28)年に東京・駒沢で創業。
当初はメンズシャツの専門店だったが、30年ほど前に「メンズを中心としていてはやっていけない」と感じ、方向転換。現在のレディースシャツを中心としたラインアップで展開するようになったという。
 


レディースシャツをメインに展開
 

こちらはシャツ生地を使ったジャケット(試作品)


その後何度か店を移転し、2004(平成16)年には元町のクラフトマンシップ通りで営業を開始。
そして3年ほど前、より広い作業スペースを十分に確保でき、なおかつ人が集まる場所を探していたところ、廃墟同然だったこの建物を見つけたという。
 


棚を置かずに広々とスペースを使っている店内


「歴史を感じさせるモダンな佇まいが、うちの商品とマッチしているんじゃないかと思って。管理会社の『株式会社ジャパンエキスプレス』さんにお願いしたおして、借りることができたんですよ」
なるほど、たしかに流行り廃りに左右されなさそうな建物とシャツの雰囲気・・・相性がいいかもしれない。

そうして、2012(平成24)年に「STRIPES」はオープンした。
 


床には年代ものと思われるミシン


この建物は、もともとはどんな施設だったのかを伺ってみると・・・
「『株式会社ジャパンエキスプレス』は国際物流サービスなどを行っている会社だったようです。どうやら業務で使う資料を保管する倉庫だったみたいですが・・・よく分かりませんね。そのあたりは担当の人に聞いてもらったほうがいいかもしれないです」と、連絡先を教えていただいた。
 


ありがとうございました

 
 
とってもお洒落なお店になりましたが、以前のJECとは?≫