本当に5万円で挙式できるのか!?
ココがキニナル!
横浜に5万円で挙式ができる結婚式場があるらしいんですが、本当に5万円ぽっきりで挙式できるんですかね?(いぶちん☆さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
5万円で挙式できなくはないが、実際に挙式した人はいない。
ライター:松宮 史佳
なんと、今どきたった5万円で挙式できるとの情報が!
しかも式場は横浜らしい。
早速、「横浜」「挙式」「5万円」で検索すると、元町のELTIA(エルティア)という式場がヒット。
式場を検索
「ゼクシィ結婚トレンド調査2009」によると、一般的な結婚式の費用は招待客約74人、総費用約330万円。
この金額には披露宴が含まれているが、それでも5万円で挙式ができるとは本当か?
いや、5万円とは言いつつ、雪だるま式オプションをつけてきて5万円では挙式できないに違いない!
事実を確かめに、いざ潜入!
取材前日、編集部吉田氏からの電話。
早口なのでよくわからなかったが、どうやら吉田氏と偽装カップルになりすまし、ELTIAへ潜入することになったらしいと、電話を切ってから気づく。吉田氏とはまだ一度しか会ったことがないのに… 。
というわけで、5万円で挙式できるのかとプランナーの営業手法を確認すべく、偽装カップルのプロフィールを設定。
・出会って数ヶ月、出来ちゃった結婚のカップル。新婦の父親が無職男との結婚に反対
・新婦のお腹が大きくなる前に式を挙げたら父は二人を認める
◆新郎:無職。結婚式を挙げようとかなり強引。安くしようと無理難題を言う。
◆新婦:無職で元キャリアウーマンの妊婦。泣き落としでプランナーに迫る。
2月某日。
「人生初の式場巡りが偽装カップルの潜入取材でいいのだろうか?」と悩んでいたら、いつの間にか横浜へ到着。
が、これは仕事だ!気合を入れていかねば。店の前で貧乏カップルになりきるため髪を乱し、指輪を外す。
「これで完璧だ」と思ったが手に持った荷物に気づき、「妊婦だから鞄持って下さい」と吉田氏に渡し店内へ。
偽装カップルの舞台ELTIA
筆者:カップルじゃないってバレたらどうなるんですかね
吉田:すっごい怒られたりして
数人のスタッフがこちらを見ながら何かを話している。…もしやバレたのか!?
と思ったら若い女性スタッフがにこやかに登場。
スタッフ:本日はおめでとうございます
嗚呼、偽装カップルに本物の笑顔は眩しすぎる…。
スタッフ:お二人は今日お休みで?
「いえ、今仕事中です」と言いそうになったが、貧乏カップルのスイッチを瞬時に入れる。
二人とも現在無職、出来ちゃった婚で新婦のお腹が大きくなる前に挙式をしたいとスタッフに告げると、パッケージプランを説明される。
「こ、これは安い!」と思ったが、しかしこれには裏が…
プランにはマタニティーインナー(ドレスの下に着用するもの)やタキシード用シャツが入っていないので、このプランで挙式するためにはレンタルでつける必要があるのだ。さらに、リハーサルメイクも入っていないことが判明。
当日までメイクをお試しできないのはリスクが高すぎるから、リハーサルメイクも絶対つける必要がある… と思っていると、オプション料金表を握り締めた吉田氏がスタッフに迫っているではないか!
吉田:この「チャペル装花一式」って何ですか!?
スタッフ:は、はい、このプランに花はついておりませんので、花はオプションになります
どうやら装飾用の花はプランに入っておらず、持ち込みもできないようだ。花がない、とはいったいどんな式になるのか?
全く想像できないので確かめるためにチャペルへ。
花のない荒涼とした風景に言葉を無くす
チャペルでは新郎新婦の入場曲、アメージンググレイスが流れる。
吉田:音楽はタダですか?あ、音楽はタダなんですね!
筆者:…
貧乏カップルを体現する吉田氏を無言で見つめる。
賛美歌が流れる中、祭壇から客席を見渡す。収容人数は48名。こぢんまりした式にはちょうどよい。
ここでスタッフに写真を撮ってもらう。何だかよくわからない笑いが込み上げてくる。
思わぬ所で記念撮影
撮影終了後、祭壇の花を見つめる。
まさに“めでたい”感じ
花なしで挙式するカップルはいないだろうと思ったら、年間挙式する350~400組のうち2,3%、なんと10組程度のツワモノが花なしで挙式するらしい!花がないチャペルを暫し想像…。花の重要性を再認識した偽装カップル。
これは寂しすぎる…