桜木町駅ホームにある「ポツ」という注意書きはどんな意味?
ココがキニナル!
桜木町駅のホームにある「ポツ」という注意書きが以前から気になっています。鳩の糞のこと??注意書きがある場所はJR桜木町駅の1番線ホームの柱です。(イルカさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「ポツ」は鳩の糞のことではなく、“発車時刻”という意味で車掌に向けた注意喚起だった!
ライター:松宮 史佳
桜木町駅に「ポツ」という注意書きがあるという。実は松宮、横浜駅で「ポツ」という注意書きを見たことがあり、ずっと気になっていたのだ。
注意書きを確かめるため「流れるぞ!」を取材したJR桜木町駅に向かう。
1番ホーム(京浜東北・根岸線:大船方面)へ
横浜線車両の最後尾、8両目で「ポツ」を発見!
「ポツ」についてJR東日本の広報と桜木町駅事務所に問い合わせるが、「わからない」との答え。
途方にくれる松宮。・・・考えてもわからない時はとにかく行動!
ポツを見た横浜駅3番線(京浜東北・根岸線:大船方面)へ
・・・あれ? ないっ!
あるのは“はがされた跡”のみ
4番線(横浜線:東神奈川方面)も確認したが、「ポツ」の気配なし。
駅事務所へ行き、「ポツ」を管理している所を尋ねたところ、「東神奈川車掌区」という車掌さんが所属する組織が管理していることがわかった。「東神奈川車掌区」は内線の電話番号しかないため、スタッフの方が直接聞いた方が早いと「東神奈川車掌区」の地図を描いてくれる。
親切なスタッフの方にお礼を言い、横浜線で「東神奈川車掌区」がある東神奈川駅へ!
「ポツ」の意味
駅から徒歩で数分、運転士さんや車掌さんが在籍している「乗務員区所」へ。思わず入口で立ち止まる。この中に「東神奈川車掌区」があるのだ!
・・・アポなし&飛び込みだが、大丈夫だろうか。が、行くしかない! 意を決し、事務所へ。・・・不意な訪問者松宮、かなり浮いている。やや緊張し、取材で「ポツ」のナゾを追っていると告げると、偉い方に連れられ、若い車掌さんが登場!
車掌さんによると、桜木町駅の「ポツ」は「東神奈川車掌区CS推進委員会」が管理しており、この東神奈川車掌区では、根岸線と横浜線を管轄しているとのこと。CSとは“Challenging Safety”の略。この車掌さんは以前「CS推進委員会」に所属していたそうだ。
注意書きには「CS推進委員会」の文字が
「CS推進委員会」は「車掌区」の中に存在する組織で自薦・他薦の若手など、10人ほどが所属。委員会では日々の乗務中に気づいたことを持ち寄り、職場の改善を行っている。
車掌さんによると、「ポツ」は“発車時刻”という意味。すべての駅には時刻表があり、到着時刻が決まっている。しかし、発車時刻はすべての駅で決まっているわけではないそうだ。「ポツ(発車時刻)」は始発駅や終着駅、折り返しの駅などで決められていることが多いらしい。
ここで、なぜ「ポツ」の注意書きがホームの最後尾に貼られているのか聞く。すると、注意書きはドアを閉める車掌さん向けのものなので、ホームの最後尾に貼られているとのことだった。桜木町駅の「ポツ」は「車掌に見えやすく、お客様の目に付きにくい配管の間に貼ってあるのでは」と車掌さん。
「東神奈川」駅でも注意書きがはがされた跡を発見
ちなみに、以前、松宮が見た横浜駅の「ポツ」は貼り換えではなく、「老朽化から自然にはがれてしまった」らしい。
なお、以前は「ポツ」という注意書きを使っていたが、多くのお客さんから「ポツ」の意味を質問されるため、今では、違う注意書きに変えた駅もあるそうだ。多くの人に質問され、業務に支障をきたしたのだろうか?「いえ(笑)お客様が不思議に思う注意書きは変えようという意見が出たんです」と車掌さん。
最後に、今でも「ポツ」の注意書きが貼られている駅はあるのか?車掌さんに伺うと「わからない」との答え。「ポツ」のナゾが解明され、大満足の松宮。お忙しい中、対応してくださった皆さんにお礼を言い、立ち去る。
東神奈川駅で吉田氏に報告。
吉田:でっ? 他にはどこに「ポツ」の注意書きあるんだよ? お前調べてこい!
松宮:え? どこを?
吉田:東神奈川車掌区が管轄している路線だよ!
松宮:ええっ! 根岸線と横浜線? 何駅あると思ってんの!
吉田:知るわけないだろ!! ついでにどんな注意書きがあるかも見てこい!
ガチャッ!
・・・もはや何駅あるか考えまい。暗くなる前に調査しなければ。
長津田駅~大船駅間、実は21駅・・・
気を取り直し、東神奈川駅から「ポツ」とその他の注意書きを確認することに!