みなとみらいにある帆船日本丸は今でも帆走できるのか?
ココがキニナル!
MM21に停泊している日本丸は、船の車検にあたる法定点検を定期的に受けているとききましたが、もしかして、今でも帆走することができるのでしょうか?気になります。(masさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
船の機能として、帆走することは可能! ただし、周囲の状況などを考えると現実的には走らせることは難しい
ライター:田中 大輔
ランドマークタワーや大観覧車・コスモクロックと並ぶ、みなとみらいの象徴「日本丸」。
現役を退いて30年ほどたつ大型帆船の4本のマスト(帆柱)を備えたその姿は美しく、今でも多くの人に愛されている。
ランドマークとツーショット。横浜を代表する風景のひとつだ
その日本丸が今でも法定点検を受けているらしい。ということは、帆走もできるのではないか、というのが今回のキニナル。
果たして、日本丸はどんな点検を受けているのか。そして、今でも海の上を颯爽と走ることができるのだろうか。
多くの船員を育てた船、日本丸
1930(昭和5)年に航海練習用の帆船として造られた日本丸は、54年にわたってその任務にあたり、地球45周分(地球1周=4万km)以上にあたる183万kmという途方もない距離を航海した。太平洋を走り回り、多くの船員を一人前に育て上げてきたのだ。
1984(昭和59)年に「“新”日本丸」が建造され、その任を引き継ぎ、10都市からの誘致要請に勝ち抜いた横浜に隠居の場を定めたというわけだ。
日本丸の周辺は日本丸メモリアルパークとして整備されている
今回は日本丸メモリアルパークを訪れ、日本丸を管理している「帆船日本丸記念財団」の小屋野晶さんに話を聞いた。
横浜港の歴史や文化を学ぶことができる施設
小屋野さんは、1年前から日本丸の一等航海士として働いているそうだ。
それ以前は、日本丸がかつて所属していた航海訓練所で見習いの船員さんを指導していたとのこと。
航海に出ることのない今の仕事にもやりがいを感じる、と小屋野さん