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ココがキニナル!

横浜でお米って栽培してますか?あるとしたら、どこで手に入りますか?(スさん/NAKAKITAさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

横浜では特に河川流域で米を栽培している。品種は「さとじまん」「キヌヒカリ」などがあり、直売所「ハマッ子」などで入手できる。

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2013年05月01日

ライター:松崎 辰彦

横浜産のお米? たしかにあまり聞いたことがない。しかし横浜は農業が盛んな土地柄であり、コメを栽培していても不思議ではない。
そこで調査を開始したところ、横浜市内でも相当数の農家がコメを栽培しているとの情報を得た。

そのうちの一つ、かつてはまれぽ記事「横浜に野菜直売所が多いのはなぜ?」でお世話になった泉区の農家・美濃口さんを再訪することから、取材は始まった。 



横浜でも稲を栽培している

現在の横浜の農業は野菜が中心で、たしかに稲は主力作物ではない。しかし昔はどこもかしこも水田だったと言う人もいる。
泉区で農業を営む美濃口俊雄さんは言う。

「横浜産のお米ってあまり聞かない、ですか? いや、江戸時代からこの辺はずっと田んぼでした。だからこそ一時は、減反政策(政府主導による米の生産抑制政策)の対象にもなりました」

美濃口さんの家でも昔は広く稲を作っていたが、その後一部の田を畑に替えるなど、減反政策の影響を受けた。一時コメをまったく作らない時期もあったが、現在は田を借りてモチ米を生産している。直売所「自然館」を経営している美濃口さんは、モチ米から作ったモチや赤飯を販売し、好評を得ている。
 


泉区在住の農家・美濃口さん
 

美濃口さんの直売所「自然館」で販売されているモチ


近所にある別の農家も、自分の田で作ったコメを直売所で販売していた。
 


農家の直売所で売っていたコメ


「国が指定する検査を受ければ、自分で売ることができます。値段もこちらで決められます」
と直売所の主。
現在の法律では、国が指定する検査を受ければ、コメを販売してよいことになっているし、JAに出荷しても買い取ってもらえる。

このように多くの農家が、さまざまな手間と深い愛情をかけて作ったお米を、それぞれの販路で私たちの食卓に届けてくれているのである。



横浜市は米作りを支援している

もとより横浜市は、農作物に関しては地元で作ったものを地元市民が消費する“地産地消”を推進している。にもかかわらず横浜産のコメに関しては、商品としてさほど目立ったり、話題になったりすることが多いとは言えない。

農林水産省関東農政局横浜地域センターが2012(平成24)年12月19日に公表した「平成24年産水稲の市町村別作付面積及び収穫量(神奈川県)」によると、2012(平成24)年の横浜の水稲の作付面積は151ヘクタール(東京ドーム約32個分)、収穫量は743トンである。
 


神奈川県の平成24年産市町村別水稲の作付面積及び収穫量
(画像提供:関東農政局横浜地域センター)
<クリックで拡大>


横浜のコメに関してJA横浜・営農部農業振興課の林健二副課長と経済部店舗運営課の有田直広係長に、泉区にある営農経済センターで取材したところ、さまざまなお話を伺うことができた。
 


泉区にある営農経済センター
 

取材に応じていただいた有田係長(左)と林副課長


「横浜市政策局発行『横浜市の農業』(2010〈平成22〉年)によると、横浜全体で総農家数は4202戸ですが、その中で田を保有している農家は524戸です。さらにその中で2010(平成22)年に稲を栽培した農家は467戸です」と林副課長が説明する。

「この467戸の中で“販売目的”で水稲を栽培した農家は325戸です。つまり467戸-325戸=142戸が、自分の家で消費したり、親戚に配ったりといった目的でコメを作ったと推定できます」

もとより日本は、美濃口さんが言ったようなコメの生産を抑制する“生産数量目標”と呼ばれる農業政策を行ってきたことも事実だが、最近の横浜はむしろコメ作りを支援しているという。

「生産数量目標はどの自治体もあるでしょうが、それは個々の農家のコメの生産意欲を抑圧するものではありません。それに田んぼというものは食料生産の機能だけでなく、緑の保全やヒートアイランド現象の抑制といった多面的な機能もありますから、そう簡単につぶしていいものではないと言えます」
こうした状況下で、横浜の稲作も存続しているのである。




 

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