横浜市内でお米を栽培しているって本当!?
ココがキニナル!
横浜でお米って栽培してますか?あるとしたら、どこで手に入りますか?(スさん/NAKAKITAさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
横浜では特に河川流域で米を栽培している。品種は「さとじまん」「キヌヒカリ」などがあり、直売所「ハマッ子」などで入手できる。
ライター:松崎 辰彦
横浜のコメは直売所「ハマッ子」で買える
横浜で特にコメの栽培が見られるのはやはり河川の流域で、泉区や青葉区といったところが挙げられる。
寺家ふるさと村での米づくりの様子(画像提供:横浜市)
「作っている品種は神奈川県内での生育に適している『さとじまん』が半分以上を占めていますね。あとは『キヌヒカリ』が目立ちます」
林副課長が説明する。
「さとじまん」は、温かい地域でも生育できるように作られた米である。神奈川県が全国にさきがけて栽培したことで知られている。
さとじまん(画像提供:農研機構作物研究所)
神奈川県は「キヌヒカリ」「さとじまん」「コシヒカリ」を奨励品種としている。
しかし今回の質問のように“横浜産のお米をどこで買ったらいいのかわからない”という疑問も出るくらい、横浜でとれたおコメは目にする機会がない。
林副課長いわく、「一般のスーパーなどでは売っていませんが、JAを通したコメはJAの直売所で買うことができますし、それ以外でも、ご承知のように生産した農家で直接、販売されている場合が多々あります」とのこと。
泉区ファーマーズマーケットで販売されている横浜産「さとじまん」
JAは「ハマッ子」と呼ばれる直売所を持っている。その数2013(平成25)年4月現在で13ヶ所。一つひとつは小規模ながら、横浜全体に店舗を展開している。
JA横浜農産物直売所「ハマッ子」マップ(画像提供・JA横浜)
以上12ヶ所のほかに2013(平成25)年4月より、戸塚区の「舞岡や」がJAから業務委託を受けて運営されている。
「舞岡や」(画像提供:JA横浜)
林副課長は言う。
「ほかのJAでは、地元の農産物を販売する大きなファーマーズマーケットを1ヶ所設けて、そこですべての需要を満たそうとしているところが多いですが、横浜はそうではありません。小規模な店をいくつも配して、数を多くしています。理由としては、広い土地がないということがまず一つ。もう一つは、大きな店がただ一件あっても、人口370万人の食のニーズを満たすことはできないと考えるからです。さらにもう一つ挙げれば、消費者に、身近な直売所で買った地域のものを消費してもらいたいということがあります」
“地産地消”の促進を、JA横浜も念頭においていることがわかる。