ご存知の方も多いと思うが、4月29日横浜市鶴見区上末吉にて悲しい事件が起きた。

同日午後4時5分頃、帰宅した両親らが外出先から戻った際、この部屋に住む生後9か月の大町 燈希( ともき)ちゃんが段ボール箱の中で倒れており、病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。

警察が両親に事情を聴いたところ、「燈希ちゃんと長女を自宅に残し、朝から2人パチンコに出かけていた」と供述したため、30日午前0時すぎ、2人を保護責任者遺棄の疑いで逮捕した。

逮捕されたのは、父親で会社員の大町勇希容疑者（30）と妻の綾容疑者（28）の2人で、調べに対しいずれも容疑を認めているという。また、自宅から出かける前に、長男を段ボール箱に入れた趣旨の供述もしているようだ。

横浜市内においてなぜこのような悲しい事件が起きたのだろうか？
また、幼児虐待の可能性はあったのか？我々は真相を探るべく、現地へ向かった。



周辺住民は驚きを隠せない様子だった
　

テレビの報道でも映った大町容疑者の自宅マンション

現地での聞き込みにより、容疑者の住む住居が判明した。

商店街の中にあるオートロック式マンションで、見た感じでは住んでる環境が劣悪とは思えない。
では家庭環境に何か問題があったのではないだろうか？

そこで同マンションの住民へ話を伺った。
　

オートロック式の玄関で話を聞いてみた

同じ階に住んでいる方は、亡くなった燈希ちゃんと同年代のお子さんがいるようで、同じ母親として信じられないとのこと。

容疑者の普段の様子を訊ねたところ、廊下ですれ違う際は普通に挨拶もするし、ニコニコして感じがよく、疲れている様子などは全く見られなかったという。また、普段は部屋から子供の泣き声は全くなく、虐待の気配も感じられなかったそうだ。

しかし、気がかりなことが一つある。

周辺住民の証言によると、大町容疑者が外出する場面を何度も見たことはあるが、いつもどちらか1人の子どもだけ連れており、姉弟一緒に連れている姿は見たことがないという。
　

大町容疑者の郵便ポスト。30日から郵便物が溜まっている

では、大町容疑者はどこのパチンコ店に行っていたのだろうか？

子どもを置いて出かけるのであれば、自宅マンションから近くの店舗だろうと推測できる。
そこで、近隣のパチンコ店を調べてみたところ、マンションから歩いて5分もかからない場所に2店舗もあるようだ。