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レジがあるのに計算はすべて暗算!? 横浜駅西口にある「OSドラッグ横浜店」に真相を直撃!

ココがキニナル!

横浜や川崎にあるOSドラッグ。どの店員さんもレジがあるのにお金の計算が暗算なのには理由があるのですか?(えすさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

OSドラッグは「お客様をお待たせしない」という理由から50店舗すべてのスタッフが暗算できるようにしていた!

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ライター:松宮 史佳

「とにかく安い!」と有名なOSドラッグ。ちなみに、松宮はドリンクやお菓子をよく購入している。投稿によると「計算が暗算」と書かれているが、注意力散漫なのでまったく気づかなかった。実際はどうなのか!?

調べてみると、OSドラッグは大阪にある「協和商事株式会社」が経営しているようだ。
 


和を感じさせる企業名&雰囲気の中、“OS DRUG STORE”が目を引く

 
早速、社長の今中伸行氏に取材を申込むと、「OK」との返事! 普段、今中さんは大阪の本社にいるため、お会いすることはできない。だが、横浜店に「うちのナンバースリーがいる」とのこと!

と、いうことで横浜店に直撃!



“すべてはお客さんのために”「OSドラッグ」のアツい理念


 


横浜駅西口から徒歩5分ほどの「OSドラッグ」へ
 

“ナンバースリー”国米(こくまい)実さんにお話を伺う
 

「OSドラッグ」を経営する「協和商事株式会社」は1965(昭和40)年創業(資本金:2000万円、従業員数:300名、年商550億)し、まもなく50周年。「OSドラッグ」という店名は創業者が名づけ親。店名の由来は「単純にOSAKAの頭文字をとった」とのウワサがあるらしい!

社員は20代から50代が中心。その半数が30~40代。「勤続年数が15年から20年の人が多い」と聞き理由を尋ねると、「この仕事を好きでやっている人が多いからかな」とのこと。店にいるスタッフは“98%が社員”。親子や兄弟で勤務している社員も多い。残りの2%も元は社員で寿退社し、カムバックした「パート社員」なんだとか!

同社にも定年はある。だが一旦定年し、再雇用で働くことも可能。その場合、定年はないに等しい。中にはなんと、80代の方も。

ちなみに国米さんは勤続約35年。「関東を数年だけ統括して」と今中社長に言われて上京し、「はや20数年」と笑う。

「協和商事株式会社」は徹底した現場主義。ナンバースリーの国米さんも横浜店や渋谷店、町田店などを回るなど、常に白衣姿で現場にいる。本社にいるのは事務スタッフ4人のみだとか。
 


店内には商品に精通した社員の方がいるので、なんでも安心して相談できる

 
会社の理念は“商売人である前にわれわれは薬屋である。薬屋として胸を張れ”。ただ売るのではなく、お客さんの症状に合った薬を売る。そのため、お客さんとの会話を大切にしており、距離が近い。中にはお菓子を持って来てくれたり、「作り過ぎたから食べて」と野菜炒めを差し入れしてくれるお客さんもいるとか! なんだか“街の薬屋さん”という感じ!
 


「OSドラッグ」の母体、「協和商事株式会社」の理念

 
「OSドラッグ」は東京・大阪などで50の直営店を展開中している。神奈川県内には横浜や川崎、大船、都内には新宿や渋谷に店を構えている。“ターミナル型”で主に立地のよい所のみ出店。物件は縁なので出店計画は特にない。

支払いは現金のみ。メンバーズカードはなく、チラシもなし。その理由は、メンバーではない場合やチラシに気づかないお客さんはよいサービスを受けることができないから。“いつでも・誰でも公平に”よいサービスを受けられるようにしたいという想いがあるので、メンバーズカードやチラシはない。

しかし、「安いだけではダメ」「雰囲気や感じがよくないと」「お客様との信頼関係を築くことが大切」と国米さんは語る。

たった1人のお客さんでも必要があれば薬を仕入れるという。外国の薬で手に入らなければ、徹底的に成分を調べ、似ているものを仕入れるそうだ。
 


店内は常に多くの人々の姿が!

 
「すべてはお客様のため」「利益は後からついてくる」「お金儲けではなく、社員が普通に暮らしていければいい」と国米さん。「OSドラッグ」の売上は業界で40位前後。だが、1坪あたりの売上は「業界ダントツナンバーワン」。こういった顧客想いの精神が反映されているのだろう。