検索ボタン

検索

横浜のキニナル情報が見つかる! はまれぽ.com

  • 36年ぶりに完全復活「横浜銀蝿 40th」。オリジナルメンバーで再結成!
  • 神奈川県内の横浜家系ラーメン店がどこにあるか地図からすぐわかる!横浜の観光情報「よこはまっぷ」
  • イベント開催、店舗オープン、新商品発売などリリース情報を配信したい方へ
  • はまれぽ.comにあなたのお店・会社を無料で掲載しませんか?

横浜に700回以上献血している人がいるって本当?

ココがキニナル!

横浜駅西口の献血ルームに献血者が自由に書き込むノートを見ると700回以上献血してる人が。そんなに可能なの?その人の腕はどうなってるの?(orcaさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

現在の採血基準より、数字上は男性で16~69歳まで最大1260回の献血が可能。1101回の献血記録を持つ若林さんの腕は・・・逞しかった

  • LINE
  • はてな

ライター:秋山 千花

献血回数700回は本当に実現可能なの?



筆者、神経は図太いが痛みにはめっぽう弱い。特に刃物や針など鋭い系の痛みは大の苦手。幼いころは予防接種の度に大騒ぎをして母親を困らせていたものだ。

そんな筆者にとって献血ルームは敷居の高い未体験ゾーン。献血700回っていったいどんな強者? とにかくキニナルので、さっそくJR横浜駅きた西口から徒歩2分の献血ルームへ。
 


横浜駅西口献血ルームはTSプラザビル1階
 

キニナル質問に応えてくださった横浜駅西口献血ルームの石田守所長

 
投稿にある「献血者が自由に書き込むノート」は、ここ横浜駅西口献血ルームが利用者さんに自由に書き込みをしてもらおうと用意したノートのことである。
 


これが「献血者が自由に書き込むノート」

 
ノートの中には、待機中の献血者のつぶやきや、献血中の親御さんを待つ子どもたちのお絵描きなどが残されている。
投稿者orcaさんが見つけた700回以上献血している人の書き込みもこの中にあるのだろうか・・・?
 


見つけた!「735回目」の文字。どうやら男性のようだ


「本当にこんなにたくさん献血をしている人がいるの!?」と半信半疑の筆者だが、「何度も繰り返して献血にご協力くださる方もいらっしゃいますよ」と石田所長。

もちろん、献血はいつでも誰でもできるというものではない。献血者の健康を守り、また、輸血を受ける人の安全性を高めるためにさまざまな基準が設けられている。

現在、献血可能年齢は16歳から69歳まで。ただし、65歳以上は60~64歳までの間に献血の経験がある場合に限られる。

1度の採血から次回の採血の間隔には制限があり、400mlの血液を抜く「全血献血」から次に400ml全血献血ができるまでは、男性12週間・女性16週間が必要。血液から血小板や血しょうのみを抜く「成分献血」を行った次に再度、成分献血をするなら男女とも2週間の間隔を開けなくてはならない。

このため、400ml全血献血のみであれば男性で年間3回、女性で2回。成分献血では男女とも年間24回までという制限がある。

また、前述の基準を満たしていても、当日の健康状態により献血できないことも稀ではない。
 


献血者の健康を守るため、さまざまな基準が設けられている(日本赤十字社HPより)
〈クリックして拡大〉


では、健康状態の問題をまったく無視して数字の上だけで考えるなら、人は一生のうちに最大で何回献血を行うことができるのだろうか?

仮に対象者を男性として各基準項目をもとに計算してみよう。

16~17歳に行える献血は全血献血のみで、回数は200ml全血献血の場合、6回×2年間で12回。その後、成分献血が可能になる18歳〜69歳までは年間24回×52年間で1248回。したがって、12回+1248回で合計1260回の献血が可能ということになる。
 


献血をした方には、さまざまな記念品が!


この基準から「735回の君」の年齢を想定すると、16歳から献血をしている人物と考えた場合、まずは735回から16~17歳で献血可能な12回を引く。

その後、18歳から残り723回献血を年間24回のペースで献血した(723÷24)場合、約30年間。となると48歳くらいということになるのだが・・・。

すると、「いえ、回数についてだけでお話すると、実は実際に献血した回数と献血カードに記載されている回数が違っているケースもあるんです」と石田さん。その理由は、過去に行われた成分献血・400ml全血献血の特別カウントにあるという。

現在、当たり前のように行われている両献血方法。しかし、導入された1986(昭和61)年4月には、まだ知名度も低く、その普及手段の一環として、400ml全血献血は1献血で2回分、成分献血なら3回分としてカウントするという方策がとられたらしい。

このカウント方法は同月から1995(平成7)年3月まで9年間にわたって行われたとのこと。

要するに、この間に成分献血のみ毎年24回行っていれば、おまけの48回分×9年間で432回が実回数に上乗せされていることになる。

400ml全血献血は200ml全血献血よりも輸血時の副作用が軽減されるため、病院からの需要が高い
 


400ml全血献血を呼びかけるチラシ


とはいえ、やはり3桁の回数は驚きの一言。ぜひ、「735回の君」にお会いしたい!
それほど定期的に献血に訪れる人なら、待っていれば会えるかもしれないと思ったが、たとえ「735回の君」が現れたとしても、センターでは個人情報になるので、「この方です」とは教えてもらえないとのこと。
 


けんけつちゃんに聞いても何も答えてくれません・・・


そこで、インターネットで独自に調べてみると、非公認の献血回数ランキングや個人ブログなどから、意外にも3桁実績を持つ方が複数存在していることが判明。ランキング1位に君臨する方に至ってはなんと1000回越えの大台記録! しかもこの方、なんと我らが街・横浜にお住まいらしい。

これはラッキー。「735回の君」とは別の人物ではあるが、ランキング1位ならはまれぽの鬼編集長もきっと許してくれるに違いない。