世界中が注目!美少女イラストで有名な横浜出身イラストレーター「左さん」を徹底解剖!
ココがキニナル!
横浜出身のイラストレーター、左さんを徹底解剖して下さい。(にゃんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
日本のみならず、世界中が注目している新進気鋭のイラストレーター。地元・横浜を愛し、横浜から世界中にイラストを発信している注目のアーティスト。
ライター:細野 誠治
左先生って、どんな人?
横浜出身のイラストレーター、左(ひだり)氏。
実は筆者は昔、出版社に務めていたころコンタクトを取ろうとしていたことがある。当時、優れたイラストレーターを探していたが、その基準が・・・
見たことのない構図が描ける人。
光の性質を知っていて、奥行きを感じられる絵が描ける人。
見た瞬間に、その絵のなかのストーリー性が読み取れる絵が描ける人。
・・・この3つを持ったイラストレーターが左先生だった。
アニメ『フラクタル』(アスミック・エースエンタテインメントより
BD & DVD発売中) (C)フラクタル製作委員会
どうです? ピッタリだと思いませんか?
当時は叶わなかったものの、約10年の年月を経て会うことができるとは。
間違いなく、同年代のイラストレーターのなかでトップを走っている左先生にいろいろ聞いてみたい。仕事のこと、そして横浜のこと。そんなインタビューを敢行しました!
待ち合わせは横浜駅相鉄口の交番前。時間ピッタリに訪れた左先生。
写真はちょっと・・・とのことで、こちら自画像(寿司!)
大人気のイラストレーター、左先生には日本どころか世界中に大勢のファンがいる(ボーカロイド“初音ミク”のジャケットイラストとか、左先生の印象が強い人もいるんじゃないかな・・・)。
そんな方々のために顔を出せない左先生の印象をサービスで記述すると、好青年です、先生。あと喋り方を聞くと「あっ、賢い人だ」と必ず思うはず。引用や喩(たと)えが的確で、着地点が分かり易く頭に入ってくる。そんなお方ですよ!
左先生の描いた『初音ミク』
EXIT TUNES PRESENTS Vocalofuture feat.初音ミク(品番:QWCE-00310)
2013年11月06日 発売
(C)Crypton Future Media, INC. www.piapro.net
「では、こちらです」と先導され、先生のお宅へ。
横浜駅からほど近いマンションが自宅兼、アトリエ。(筆者的に一言=「スゲェ!」)
シックで落ち着いた雰囲気のキレイなお宅。
訪れたらきっと「わぁ・・・」とか、外国人なら「Cooooool!」って言います。
ファンから贈られた“自画像オブジェ”があった
ワニマガジン社『季刊GELATIN 2011 春』より
まず最初にイラストレーター・左先生をご存じない方のために、どういった方なのかお話しをしましょう。
主に“美少女イラスト”などで有名な左先生は、主な活躍の場として小説やゲーム、CDジャケットなどの表紙イラストを執筆。そしてゲームやアニメーションなどのキャラクターデザインを執筆することも。
コーエーテクモゲームス『討鬼伝(とうきでん)』より。
キャラクターデザインを担当
この日本発信の“クールジャパン”な文化を担っている一人として数えられており、日本はもとより世界中にファンを持つ気鋭のイラストレーターです。
彼の描くキャラクター如何(いかん)で、売り上げを左右する希有な存在。そんな方が、横浜に住んでいます。
台湾で出版された雑誌の表紙も飾った
1980(昭和55)年生まれの34歳。生まれは横浜市の金沢区。その後、瀬谷区、栄区へと転居を繰り返すも生粋のハマっ子。
まずはペンネームの由来、“左”について聞いてみよう。なぜ“左”なんでしょう?
「僕が“左利き”だということなんですが、いろいろと事情がありまして・・・」
左先生の左手
いくつか理由があるそうで。
「まず自身が左利きだったこと」や、「本名と同じ名字の友人がいて周りから“1号・2号”と呼ばれたり、利き腕を指して“右・左”と言われたこと」だったり、「学生時代によく通っていたゲームセンターにあった“コミュニケーションノート”(ゲームの話題を書き込んだりイラストを描いたりする交流ノート)に絵を描いて、イラストにサインとして“左”と書き込んでいたから」・・・だそう。
ゲーム文化には並々ならぬ熱いものがあるそうだ
デビューのきっかけは“同人”(既存の漫画やアニメなどをテーマに扱った“二次創作”作品などのこと)活動から。
描いた漫画やイラストをコミックマーケット、通称=“コミケ”で発表をしていたころ、雑誌編集者の目に留まり、商業イラストの仕事を始めたという。
「そのデビューのとき、名前をどうするか?・・・で普段使っていたペンネームの“左”と名乗ってしまい、2回目、3回目も“左”と名乗るうち定着してしまったのが理由ですね」
なるほど。漫画やイラストを描いたりと仰ってましたが、やっぱり小さいころから絵は得意だったんですか? 美術の成績も良かったり・・・。
「えぇ、それは。学生時代はトップでしたね」
幼いころから絵が好きだった
“好きなこと”を仕事にする。理想とも言えるが、実際はどうなんだろう?
「楽しいですよ、毎日。よくイラストレーター志望の方に言うんですけど、なるのは大変かも知れないけど、好きなことですから毎日楽しいことがありますよって。頑張りましょうって言ってます」
ご家族は「絵を仕事にすること」「好きを仕事にすること」に不安や反対は無かったんですか?
「ウチは応援してくれてましたね。昔からずっと絵を描いていましたし、幸いにも理解してくれてました。デビューしたときには、ホッとしたと思います」
アニメ『フラクタル』(アスミック・エースエンタテインメントより
BD & DVD発売中) (C)フラクタル製作委員会