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緑区で1人が犠牲になった土砂災害が起きた背景を施工業者に直撃取材!台風19号への横浜市の対策は?

ココがキニナル!

先日の台風で土砂崩れを起こした場所は違法に盛り土をした崖地。是正されていない崖地は市内に243ヶ所あるそうですが、どこ?/白山の盛り土した業者に突撃を(ミルピーさん、ちゃたろうさん)

はまれぽ調査結果!

市が危険度の高い崖をリストアップ。未是正の業者には10月10日に是正勧告を行った。盛り土した都筑区の「ツヅキ企画」は「天災だ」と説明を拒否

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ライター:はまれぽ編集部

人命が犠牲になった土砂災害の背景



2014(平成26)年10月6日(月)に横浜市を通過した台風18号の影響で、市内各地で土砂崩れが発生し、中区野毛町の成田山横浜別院と緑区白山3丁目の住宅で、それぞれ1人が土砂の下敷きとなり、死亡した。

このうち、緑区白山3丁目の崖地一帯は市内の業者が市の許可を得ずに盛り土をしたとして、2010(平成22)年に横浜市が工事停止命令と是正勧告を行っていたことが分かった。

尊い人命が犠牲となった惨事の背景には何があったのか、横浜市建築監察部建築局違反対策課の大谷勝(まさる)課長に聞いた。
 


大谷課長

 
横浜市などによると、10月6日午前10時半すぎ、緑区白山3丁目のアパートに崖上から土砂が流れ込み、住人の30代男性が土砂の下敷きとなって死亡した。
 


生々しい傷跡が残る現場(10月9日撮影)

 
大谷課長によると、業者などが1メートル以上の盛り土をする際には、宅地造成等規制法に基づいて擁壁(ようへき)を設置し、公共の下水管に配水を流せる設備を整備するといった安全対策を講じた上で横浜市の許可を受けなければならない。

しかし、今回の現場では都筑区仲町台の不動産業「ツヅキ企画」が宅地造成を行った際、市の許可を得ず盛り土を行ったとして、2010(平成22)年3月9日に同社に対して宅地造成法の基準に基づいた計画書を提出するよう是正勧告と工事の停止命令を出した。

これを受け、同社は同年6月29日に計画書を提出し、市もこれを承認した。その後、計画に基づいて一部の法面(のりめん)是正工事をしていたが、同年9月末に頓挫。その後、現在まで約3年7ヶ月に渡って現場は放置された状態になっていた。
 


一部工事をしたまま「放置」されていた現場(10月9日撮影)
 

市は2011(平成23)年2月25日に同社から事情を聴くため呼び出したが、応じなかった。さまざまな関係者の話を総合すると、一部では同社の資金力などを疑問視する声もあったという。

大谷課長は「一応の是正工事をしたことで、緊急性が下がったと思い、市としてもそのままだった。放置したと言われると否定できない」と頭を下げた。