緑区で1人が犠牲になった土砂災害が起きた背景を施工業者に直撃取材!台風19号への横浜市の対策は?
ココがキニナル!
先日の台風で土砂崩れを起こした場所は違法に盛り土をした崖地。是正されていない崖地は市内に243ヶ所あるそうですが、どこ?/白山の盛り土した業者に突撃を(ミルピーさん、ちゃたろうさん)
はまれぽ調査結果!
市が危険度の高い崖をリストアップ。未是正の業者には10月10日に是正勧告を行った。盛り土した都筑区の「ツヅキ企画」は「天災だ」と説明を拒否
ライター:はまれぽ編集部
知らぬ存ぜぬで「天災」を主張
事故後、違反対策課は「ツヅキ企画」に対してヒアリングを行い、同社は崖の上の道路から4トントラック約40台分(=160立方メートル)ほどの盛り土を行っていたことを認めたという。
この辺りから盛り土を行ったとみられる(10月9日撮影)
しかし、代表の男性は、はまれぽの取材に対し「こちらが回答しなければならない義務はない」と主張。現場を3年以上放置した理由や、どういった工法で是正工事を行っていたのか、被害者に対して何を思うかという質問に対しても「あれだけ雨が降れば土砂が崩れても仕方ない。天災だ」との主張を繰り返し、説明はもとより、被害者に対する謝罪の言葉もなかった。
市は「違反盛り土工事が崖崩れの原因かは調査中」としているが、市は事故を受けて緊急に1990(平成2)年4月から2014年9月末まで宅地造成法違反の指摘をした件数をピックアップ。それによると、市内全域で243ヶ所が該当。このため、10月10日(金)に該当する業者に対して是正勧告書を送付した。
大谷課長は「早急な原因解明と、二次被害を出さないために過去の違反に対して改善指導を行うことが、尊い人命が失われたことに対して、われわれが今できること」と話した。
横浜市では、接近が予想される台風19号への備えも強化した。
横浜市総務局危機対処計画課と建築局建築防災課は危険度が高い崖地をリストアップ。リストをもとに、神奈川県および気象台から土砂災害警戒情報の発表があった際、該当する崖地およびその周辺の住民に避難勧告を発令することを決めた。
それによると、危険度の高い崖地は203ヶ所で、それぞれの危険度は以下の通り。
この情報は、横浜市のホームページでも公開している。
取材を終えて
現場を見ると、改めて自然の脅威というものを感じた。
「ツヅキ企画」の代表が話す通り、「天災」であることに変わりはないのだが、基準を満たさない工事を行い、防げるかもしれないことを怠っていた時点で、それは「人災」なのだ。
また新たな台風が近づいてきている。
尊い人命に何を学ぶか―。
行政や工事業者のみでなく、市民一人ひとり自然と共生しているということを再認識してほしい。
―終わり―
ぽっちゃりだいふくさん
2014年10月16日 15時20分
盛り土をした業者も、是正勧告後ほったらかしにしていた市も同罪じゃないでしょうか?続けて取材をお願いします。
可愛 ゆ~のさん
2014年10月11日 10時11分
ここは、遺族への取材を是非!
ちゃたろうさん
2014年10月11日 07時23分
明らかに人災。突然土砂に襲われきっと何が起きたのかもわからずに亡くなった方がいるというのに逃げ得なんて許されない。