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横浜のキニナル情報が見つかる! はまれぽ.com

横浜でいちばんベストな古墳ってどこ?

ココがキニナル!

横浜市には古墳てどれくらいあるんですか?また、いちばんベストな古墳を見つけてください!とりあえず「綱島古墳」は、わりとないがしろにされていました。(がこさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

横浜市に現存する古墳は15箇所ある。「大きさ・存在感」という基準でベストな古墳は青葉区の『稲荷前古墳群』だ!

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ライター:松崎 辰彦

横浜にはどんな古墳があるのか



「横浜」と「古墳」──とっさには結びつかないこの二つだが、古代から人間が住み着いていた土地には、古墳があって不思議ではない。

古墳とはいうまでなく、古代のお墓。3世紀後半から7世紀頃までの「古墳時代」に、地域の豪族など地位の高い者が埋葬された墓所である。

一般には学校の社会科の授業で習う、円形と方形を組み合わせた形の前方後円墳が有名だが、他にも丸い円墳や四角い方墳など、いくつもの形がある。共通するのは土を盛り上げ、小山のような形を作っていることである。
 


写真は大阪府堺市にある日本最大の古墳、大仙陵古墳(仁徳天皇陵)


こんな古墳が、日本全国では数十万基あるという。
では、わが横浜にはどのような古墳があるのか、その中で“ベストな古墳(?)”はどれか。早速調査に乗り出した。
 


多くの古墳は調査の後、消滅する

「横浜には、およそ90カ所の古墳があります。へえ、そんなにと思われるかもしれませんが、残念ながらほとんどの古墳はすでに消滅しています。というのも、多くの古墳は調査が完了すれば、削り取って宅地や道路にしてしまうからです。

現在、古墳として残存しているのは15カ所ですが、ほとんどが私有地の中にあり、立ち入ることはできません。入ることができるのは、青葉区の稲荷前古墳群と港北区の綱島古墳、そして鶴見区の三ツ池古墳の3カ所だけです。

後世に伝えるべく、史跡に指定されて人の手がかけられる古墳は、ごく一部にすぎません。横浜にかぎらず、これが日本全国の古墳の実態です」

話を伺ったのは横浜市栄区にある埋蔵文化財センター。
横浜市内で発掘された古代の遺物がここにあつまり、調査研究される。調査研究員の方に応対していただいた。
 


栄区にある埋蔵文化財センター。数年前まで小学校だった


残存している古墳はごくわずか。大部分は歴史的価値は充分わかっていても、やはり開発の波には抗し難く、遺物が収拾され、記録が取られた後は、何もなかったように平坦な地として活用される──
こうした説明を受けた後、本題に入った。

―横浜の“ベストの古墳”てどこでしょう?質問者によると綱島古墳は「ないがしろ」にされているとのことですが?
「ないがしろにしているつもりはないんですが(苦笑)・・・一応展示説明板も立てて見やすいようにはなっています」

何をもって“ベスト”とするか?はなはだ曖昧だが、「大きさ・存在感」を基準とするしかないか。
「そういうことなら稲荷前古墳群ですね。青葉区にある古墳です」

それでは青葉区に出発!



開放感のある稲荷山古墳群



東急田園都市線・市が尾駅。ここから歩いて数分のところに青葉区役所がある。
受付で所望すれば、古墳について書かれた簡易なパンフレットをくれる。

区役所から歩いて十数分──目指す稲荷前古墳群に到着する。
昼なお暗き林の中の小道を歩く。ところどころにベンチもあり、訪れる人の便宜を図ってくれている。
 


小道の中にベンチがある


少なくとも“ないがしろ”ではない。
そして突然、視界が開ける。そう、古墳に到着したのである。