柵に囲まれ入れない? 仲木戸公園の謎の構造とは?
ココがキニナル!
京急仲木戸駅そばにある仲木戸公園の入口はいつも閉じられているのですが、この公園はどのように管理されているのでしょうか?(うらしまさん)
はまれぽ調査結果!
市が管理する仲木戸公園は一時期利用者にとって利用しづらい環境だったため、気軽に入れないように昭和50年代に周囲に柵が設けられ鍵がかけられた
ライター:小方 サダオ
周囲を柵が囲まれた仲木戸公園
公園と言えば開放的で、出入りがしやすいイメージがあるが、入口が閉じられた公園とはどのようなものなのだろう。
早速現場に行ってみた。
神奈川区仲木戸公園(青矢印) (Googlemapより)
京浜急行線仲木戸駅
仲木戸駅を下りて付近を散策すると、別の公園を発見した。
このような「開放された空き地」といった感じのものが一般的な公園の姿といえるだろう。
柵のない一般的な公園
そして投稿の仲木戸公園に向かうことに・・・。
マンションと京浜急行線の高架に挟まれた形で、その公園があった。
周囲は黒い柵で囲まれていて、正面の門には鍵がかけられていた。まるで私設公園のような印象を受ける。
京浜急行線の側にある公園
門に鍵のかけられた仲木戸公園
通りすがりの年配の女性に公園の入り方について伺うと「裏から入れますよ」とのことだった。
そこで隣りのマンションを回り、公園の裏手に向かった。
公園の隣りにあるマンション
公園の裏側に小さめの入り口があった
園内は広々としている
ベンチや遊具などがきれいに整備されている
園内は比較的広く感じ、設備なども使いやすい印象だ。
国道15号線や京浜急行線の線路も近く、交通量が多い場所だが、この園内では静かな憩いが得られると言えよう。
柵の周囲を見渡すと、公園裏手には、隣接する横浜市立神奈川小学校の敷地内からも入れるように、もう一つの入口があり、そこには鍵がかけられていた。
これは小学校側の入り口、ということなのだろうか。
先ほどの入り口の隣りにある、神奈川小学校側の入口
さらにキニナったのは、先ほど裏手に向かうために使った道の先には、門が設けられ行き止まりになっていた。そこから先は神奈川小学校の敷地内になっているようだ。
行き止まりの門の先は小学校の敷地内のようだ
また正面に戻って公園と高架の間を見ると、小学校の門があった。
公園の隣りに設けられた小学校の門
そして公園のフェンスの一部が、マンションのフェンスにもなっている。
公園の南東側の柵は、一部マンションの柵になっている
公園の東北側と西北側の柵は小学校の敷地の柵を兼ねていて、南東側はマンションの柵になっている。公園を囲むように柵がある。
道路(青線)、小学校の門(黄線)、公園のフェンス(オレンジ線)
裏手で見つけた小学校側の入り口を考えると、小学校が管理するもののようにも思えるが、実際には横浜市が管理している。
横浜市環境創造局のホームページによると「仲木戸公園は1004平方メートル。1959(昭和34)年4月1日公開」とあり、市が管理している公園で間違いはなさそうだ。
古くからある公園だが、初めから柵のされた公園だったのだろうか。
周辺住民の方たちに話を伺うことにした。