2015（平成27）年9月からリニューアル工事が行われていた金沢動物園のオセアニア区が完成し、ゴールデンウイークを控えた4月22日、いよいよ一般公開となった。
　

30頭のカンガルーが間近で見られる新展示場！
　

お天気にも恵まれ、多くの人が新しいオセアニア区を楽しんだ公開初日の様子を、新展示場の見どころとともにお届けしよう。

噂のウオークスルー

今回のリニューアルで一番の見どころは、なんと言ってもオオカンガルーの新展示場だ。これまでの倍となる70平方メートルに広げられた展示場は「ウオークスルー形式」と呼ばれる展示で、カンガルーたちが暮らす空間の中に歩いて入って行くことができるというものだ。
　

園路両側の芝生スペースがカンガルーの場所
　

公開に先立って、オオカンガルーの新展示場前で記念式典が執り行われ、原久美子（はら・くみこ）園長もあいさつした。

環境創造局長や金沢区長らそうそうたる顔ぶれがそろい、リニューアルオープンへの期待の高さがうかがえた。
　

来場者を前にあいさつする原園長
　

金沢動物園は、同じ市立動物園であるズーラシアや野毛山動物園に比べて入場者数で水をあけられている状況。2015年度の市の「包括外部監査」では、入場者対策などについてお小言をもらってしまっている。

オセアニア区リニューアルオープンは、そんな意味でもお客さんを呼び込む目玉になり得る要素として期待がかかる。

式典の後半では、金沢動物園のすぐそばにあるカナリヤ幼稚園のちびっ子たちも登場。可愛らしく元気よく、歌のプレゼントを送ってくれた。
　

ちびっ子たちが元気に歌ってくれた
　

というわけで、カンガルーの新展示場にはまずカナリヤ幼稚園の園児たちをご招待。
　

一番乗りはお歌を披露してくれた園児たち
　

それに続いて、一般来園者が列をなしてカンガルーたちが暮らす空間へと歩を進めていった。